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事例

当社の紹介で就職した事例や、当社のコンサルティングを導入された事例をご紹介します。(※事例情報は取材当時のものです)

グリービジネスオペレーションズ (グリー 特例子会社)

2012年5月に設立されたグリー株式会社の特例子会社。特例子会社設立時にはKaienのコンサルティング・事務代行サービスを利用。その後、半年間の相談員常駐型企業運営サポートを経て、現在は主に人材紹介及び定着の面でサポートを継続。今回は設立の背景や狙い、当社との関係について伺いました。

オフィス入口の社名版

オフィス入口の社名版

オフィスのエントランス

オフィスのエントランス

 特例子会社設立前、障がい者雇用についてどのような課題をお持ちでしたか?

グリーは「インターネットを通じて、世界をより良くする。」を企業理念とし、社会の健全な持続的発展のために、企業市民の一員としての責務を果たしていくことをCSRミッションに掲げています。そのミッション実現に向けた取り組みのひとつとして、当社の業務にマッチし、活躍して頂ける人材の採用を進める必要がありました。

Kaienのサービスを選択した理由や特例子会社を設立しようと決断された背景を教えてください。

発達障害のある方の特性や強みは当社の業務と親和性が高く、活躍して頂けると考えました。そこでKaienさんには発達障害に関する豊富な知見があり、当社の試みをバックアップして頂けると期待してお任せすることにしました。 特例子会社を設立したのは、障害のある方にとってストレスが少なく、ご自身の能力を発揮しやすい職場環境を作りやすいと考えたからです。

オフィスのエントランス

横浜・みなとみらいを一望できるオフィス

現在は発達障害のある社員の方にどのような業務を任せていますか?

主に「データ作成・入力業務」「総務・人事業務のサポート業務」「ビジネスサポート業務」の3種類の業務です。「データ作成・入力業務」とは、社内外の紙データ(アンケート、外部資料、社内業務書類等)のデータベース化、スキャン業務などです。また、データベース化した資料を元に分析に役立つ統計資料の作成なども行っています。「総務・人事業務のサポート業務」はグリーグループ内の各種申請内容のチェックや、総務・人事関連システムの設定代行やデータ管理を行う業務です。「ビジネスサポート業務」は各種端末を使用してゲームの調査及びQA(品質保証)業務を行っています。また請求書作成や市場調査などのビジネスサポートにかかわる業務なども行っています。

業務の評価や会社員としての資質はいかがですか?

個人差はありますが、業務特性と強みが合うような業務にアサインすれば高いパフォーマンスを発揮してくれていると感じています。また勤怠や勤務態度などについても、適切な配慮や必要に応じた研修などを行えば、ほとんどの社員が問題になるようなことはありません。

視覚優位に配慮した壁面ホワイトボード

視覚優位に配慮した壁面ホワイトボード

過集中、易疲労に配慮した休憩室

過集中、易疲労に配慮した休憩室

体調、感覚過敏による意識散漫時などに配慮した集中スペース

体調、感覚過敏による意識散漫時などに配慮した集中スペース

今後のビジョンを教えてください

グリー本社を含むグリーグループ各社との交流機会の増加や、一般企業にできるだけ近い組織運営方法を採用するなど、障がい者の社会進出への障壁を少しでも軽減するための新しい取り組みを強化していきたいと思っています。当社ではこれを「ワーキング・バリアフリーの実現」と呼んでおりますが、特異な職場環境を作りすぎないことで社員一人一人の自律的成長につなげ、今までにない人材育成にも積極的にチャレンジしていきたいと思っています。

今後Kaienに期待することは何でしょうか?

引き続き当社で活躍いただけそうな、人材の紹介と定着支援をいただくことを期待しています。Kaienの職業訓練を受けている方は、社会人としての基礎を身につけていますし、自身の弱み・強みをきちんと把握していらっしゃり、それは当社で活躍していただくためには、非常に大切なことだと思っています。また、今後新たな課題に直面した時には適切なアドバイスとサポートをして頂けるよきパートナーであり続けて頂きたいと願っております。

リーダー主体でゲーム関連業務のMTGをしている様子

リーダー主体でゲーム関連業務のMTGをしている様子

○ グリー社へのKaienのサービス内容 ○
特例子会社設立に関するコンサルティング・事務代行
障がい者の人材紹介
就労現場での相談員の常駐など

○ 同社リンク ○
コーポレートサイトリンク
 
公式Facebook リンク

サザビーリーグ

株式会社サザビーリーグでは、2012年6月に発達障がいのある方が働くサテライトオフィスを横浜に新設しました。サザビーリーグの人事統括室キャリアサポート部の木津部長、オフィスに常駐し発達障がいのあるスタッフの業務管理や本社との連携を行っている業務統括室の田村リーダーにお話を伺いました。

横浜駅徒歩数分にも関わらず 静かで落ち着いたオフィス環境

サテライトオフィス設立前、障がい者雇用についてどのような課題をお持ちでしたか?

(木津)サザビーリーグは小売業という業態ですので、事業を拡大するときには、店舗の数が増え、同時にスタッフが増えていきます。そうすると、法令順守のための障がい者の採用数も増えることになります。そんな中で、障がい者を一人ずつピンポイントで採用していく今までのやり方には限界を感じていました。

多様な特性に配慮したオフィスで11人が働いている

これまでの障がい者採用の進め方は、まず、社内で障がい者を雇用できるセクションを探し、そこで受入が可能な障がいを確認します。弊社では聴覚障がいの方も多く雇用していますが、例えば電話が多いセクションだと受入が難しいというようなことがあります。受入可能な障がい種別が分かると、ハローワーク主催の合同面接会などで障がい者の人材を探します。今までは身体に障がいのある方を中心に採用していましたが、なかなかマッチングがうまくいかず、採用には苦戦し、従来の採用手法の限界を感じていましたね。

Kaienのサービスを選択した理由やサテライトオフィスを設立しようと決断された背景を教えてください。

(木津)サザビーリーグの企業理念に「半歩先の提案」という考え方があります。私たちは様々な事業を通して半歩先のライフスタイルを世の中に発信しています。この考え方を障がい者の採用や雇用に当てはめて、障がい者雇用の「半歩先」とは何かを考えました。

これまでの障がい者雇用では身体障がいにばかり目を向けていましたが、最近になって、「発達障がい」という障がいを知りました。そして、発達障がいの雇用については課題が十分に抽出されていないことや、発達障がいに関する認知が進んでいないことも学びました。発達障がい者の雇用という発展途上の分野にチャレンジすること、これは「半歩先の提案」の一つだと感じました。

「半歩先の障がい者雇用」を目指す 人事統括室 木津部長

もともと精神障がい福祉手帳をお持ちの方の雇用先として、私たちの店舗やバックヤードなどでの受入は軽度でないと難しいと考えていましたが、雇用するオフィスを新たに作り、発達障がいの特性を活かした業務を切り出すことで、大量かつ円滑な雇用が可能だと考えました。そして、Kaienさんのサービスを利用することで、このプランが実現できるということが分かりました。

Kaienさんの話を聞いて、「よし、やろう」ということになり、人事だけでなく、総務や法務、業務を切り出す部門など、社内の多くのセクションが一斉に動き始めました。これまでの障がい者雇用は点での採用だったので、こんなに多くの人を巻き込んで進めることはありませんでしたが、このプロジェクトはクロスファンクションでスピード感を持って進めてきました。これは障がい者雇用の新しい形だと思っています。Kaienさんとの出会いから4ヶ月後には11名の発達障がいの方が働く事業場をオープンするに至りました。

Kaienさんの職業訓練で働くための準備をしたみなさんが、経済活動を行う企業であるサザビーリーグで、働きながら実践の場でさらにスキルを身につけます。もし弊社を退職されても、他の企業でも活躍できるようなスキルを身につけることができたら、これは社会貢献の一つの形になるのではないかと思います。そして、このことを社会に発信していきたい。これはまさに「半歩先」の障がい者雇用の形だと思っています。

現在は発達障がいのある社員の方にどのような業務を任せていますか?

(田村)ウェブページの構成デザイン、サンプルページの作成、コンテンツの埋め込みを行うようなITの専門業務もあれば、ECサイトや各ブランドのホームページに載せる写真を撮影し、それを加工したり、テキストの文書を作成したりするコンテンツ主体の業務もあります。他にも、サイトのアクセス解析や、広報関連の音声テープを聞いて文字に起こす業務、オフィス全般の庶務業務など多彩なお仕事を担当してもらっています。

社内外のウェブや画像の撮影・編集など、発達障がいの特性を活かした専門的な業務が集まっている

(木津)これらの業務は、これまで本社で行ってきた業務です。本社から業務を切り出して、各自の能力やこれまでの経験にあわせてアサインしています。

 私たちは、ただ単に作業を任せる「作業部隊」ではなく、彼らの特性でもある、細部を大事にするような感性を活かして仕事をしてもらいたいと思っています。そうすることで、仕事のクオリティがあがって「いい仕事」につながりますし、彼らのスキルもあがっていくと思っています。また、スキルについては弊社だけで活かせるだけでなく、将来的に他の企業に転職しても活かせるような市場価値のある実践的なスキルを身につけることを意識していますね。そのため、業務に必要なスキルの習得には、勤務時間内に学習することを許可しています。例えば、庶務業務を担当している、社会人経験のない社員は、日常業務の合間に秘書検定の勉強をしています。

業務の評価、勤怠・コミュニケーションなどの会社員としての資質はいかがですか?

(田村)当初想定していたよりも仕事のスピードは早いですね。もともと高いスキルをお持ちの方が多いからだと思います。未経験の業務、例えば初めてのソフトウェアを使う業務でも、覚えるのが早いです。集中力が高くて勤勉な方が多い印象を持っています。新しいことをどんどん吸収して、それを高めていこうという意欲を感じます。 業務の質については細かくチェックしています。一定以上のレベルでないと業務とは言えないので。今のところ質についても問題は感じていません。勤怠やコミュニケーションについても問題と思うことはありませんね。

業務管理を行なっている サザビーリーグ田村リーダー

発達障がいのある社員を管理する上で気をつけていらっしゃることはありますか?

(田村)実際に仕事の成果物がウェブサイトなどで目にできるような業務はやりがいを感じやすいのですが、そうでない業務の場合、しっかりとお仕事をされているのに、ご本人が仕事に自信を持てないことがあります。そのため、ポジティブなフィードバックをこまめにすることを心がけています。日々、管理者から声かけをすることや定期的に個別に面談をすることも大切にしています。「話しやすい」とスタッフから言われるのが嬉しいですね。それから、スタッフ同士のコミュニケーションという点では、スキルトランスファーと言って、自分が覚えた業務を他の人に伝えるということを大事にして、チームでのコミュニケーションを促しています。

私自身、障がいのある方の管理者として働くことは初めてですが、Kaienさんからきていただいている相談員の方からアドバイスをもらいながら、やりがいを感じて働いています。お任せした仕事がピタリとはまったときは、ご本人も嬉しそうですけど、私も「やった!」という気持ちになりますね。

業務中のイヤホンの装着許可など、パフォーマンスを追求するための合理的な配慮は当たり前に見られる

それから、業務をうまく廻していく上で大切だと感じていることは、仕事を依頼する本社との連携です。発達障がいのある方が働くオフィスは横浜で、都内の本社とは物理的に離れていますので、仕事のやりとりはメールや電話で行います。発達障がいは分かりづらい障がいでもあるので、業務を依頼する側が身構えてしまったり、気を使いすぎてぎこちなくなってしまったりすることがあるんですね。そのため、本社の担当者に一度は横浜に足を運んでもらって、実際に働いているスタッフの様子を目にしたり、話したりしてもらっています。実際に働いている姿を見てもらえると、安心して仕事を依頼してもらえますし、コミュニケーションも自然な形になります。仕事は信頼関係が基本ですから、顔が見えることが大事だと思います。また、仕事を依頼する側と引き受ける側のコミュニケーションが増えると、仕事の質があがっていくという側面もあります。依頼する側の求めることが細かに分かって次の仕事に活かしていけるからですね。

今後のビジョンやKaienに期待することをお聞かせください。

(木津)新たなオフィスを作って発達障がいのある方の雇用を行うことは我々にとっても、Kaienさんにとっても新しい試みでしたが、社会においても新しい第一歩だと思っています。サザビーリーグがライフスタイルを世の中に提案していくように、発達障がいの方の採用や働く環境づくりについて、これからは世の中に発信していきたいと思っています。

Kaienさんに期待することは、サザビーリーグが求める人材像をもっとKaienさんに伝えて理解していただき、素晴らしい人材を紹介してほしいと考えています。そして、一般社員も同様ですが、採用したあとは「育成」が大事だと考えていますので、今後も人材育成を含めて、総合的にサポートしていただきたいと思っています。

Kaienさんというプロが近くにいると安心感があります。困ったときにすぐに頼れるので、我々は足元のことにばかりに気をかけることなく、先のことを考えることができています。これからもKaienさんとはタッグを組んでやっていきたいですね。

災害時のため非常食や簡易トイレ・防災ヘルメットなども人数分完備。障がい者ではなく一人の人間として扱われる様子がオフィスの細部にも感じられる

 ○ サザビーリーグ社へのKaienのサービス内容 ○
サテライトオフィス設立に関するコンサルティング
助成金申請サポート
障がい者の人材紹介
就労現場での相談員の常駐など

 

 その他の事例

外資系物流企業

人事・総務系のスタッフとして、一般職場にて複数名を雇用。いずれも当社の職業訓練を受けた方々を面接を経て採用。業務の切り出し候補の支援の他、上司や共に働くスタッフの皆様には発達障害の特性についてレクチャーを事前に行う。

業務系アプリケーション開発企業(東証一部)

業務システムの品質管理エンジニアとして、一般職場にて複数名を雇用。いずれも当社紹介後、実習、複数の面接を経て採用。3ヶ月の試用期間の後、契約社員に。

ポータルサイト運営企業(東証一部)

ネット掲載情報のチェック、外部開発のウェブサイトの受け入れテストのエンジニアとして、一般職場にて複数名を雇用。いずれも当社紹介後、実習を経て採用。3ヶ月の試用期間の後、契約社員に。

IT系人材サービス企業(東証マザーズ)

事務スタッフやウェブデザイナーとして、特例子会社にて雇用。職業訓練終了後、面接を経て採用。1ヶ月の試用期間の後、正社員に。

大手情報サービス企業 (東証一部)

検証業務の専門部署として発達障害の方を戦力として活かすプロジェクトをコンサルティング。環境整備から人材探し、海外事例の調査・視察など。これまで複数名を採用