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HOME 大人の発達障害Q&A 障害者枠と一般枠の違いは?

障害者枠と一般枠の違いは?発達障害の人の視点で議論してもらいました ~キスド会 2016年12月 開催報告~キスド会仕事就活障害者枠

 在職者向けのキスド会(土曜夕方に秋葉原と新宿で開催している、発達障害のある在職者向けのしゃべり場)での会話を皆さんの承諾をもとに記事にしています。テーマは障害者枠と一般枠の違いです。

【参考】大人の発達障害者向けの職業訓練・就活支援
【参考】発達障害(疑い含む)のある大学生・専門学校生向け”ガクプロ”
【参考】見学/相談/利用希望の方は ”ご利用説明会”へ

働く意義は障害者枠も一般枠も変わらない

給与水準はやや低く、業務の内容も限られることが多いが、会社に必要な仕事であることは障害者枠でも変わらない。

スタッフ: まずどなたか口火を切ってもらっても良いですか?

Aさん: 僕は一般枠でも障害者枠でも就労経験がなかったです。バイトもしていなかった。今は障害者枠で働いています。業界は不動産関係。老舗の会社で安定しています。今のところは本社で働いています。

他の参加者: 業務内容は?

Aさん: している仕事は小学生でもできるような単純作業ですけれども、すごく大事な仕事だと思っています。伝票の整理をしているのですが、どこにあるのかわからないと組織が混乱する。仕事ってなんでも大事だと思います。

 仕事についてキャリアアップを求めるのか、給料を求めるのか、色々ありますが、僕は仕事を通じて成長していこうと思います。これから長い人生、平凡かもしれないけれども物の見方とかを高めていきたい。仕事で得られるものは障害者枠と一般枠は変わらないのではないかと考えています。

 障害者枠について言うと、配慮は得られるし、給与は低い。昇給もするのですが、本当にわずか。本人がその状態を了承できるなら障害者枠もありかと思います。周りに助けてもらえる環境を作るのは必要ですね。

他の参加者: 障害者枠だと契約期間はあるんですか?

Aさん: 正社員で働いている人もいますが、僕の場合は契約社員。期間はあります。毎回面談があって、評価を聞かされます。しっかり働いて一定の実績を出していれば、急に契約が止まることはないです。面談はうちの会社だと半年に一回ぐらいです。

 最初つまらないなと思いながら働いていましたが、一度嘘をついて「全然仕事が楽しいです」と言ったんです。そうしたらかえって印象が良くなって評価も上がりました。もちろん腹の中ではしんどいなと思いつつ、僕としては仕事を続けることで学びたかったんです。任される業務も増えて、難易度も変わっていっています。障害者枠でははじめは業務が簡単。徐々に難しくなるのはよくあるパターンかと思います。

こまめに休みを取れる 電話応対がない 本番の前に練習ができる

疲れやすい発達障害の人向けに、定期的に半強制で休憩を取らせる職場もある。

スタッフ: 他の方は何かありますか?

Bさん: 配慮があります。私の場合はこまめに休みを取ってくださいと言われています。一般枠で働いていたときは昼休みとトイレとかぐらいだったんですけれども、今は昼休みの他に午前中10分とか午後10分休んでいいよと言われています。休憩していいんだと思っています。疲れたときは休憩してます。それでも過集中になってしまうことがあって、仕事をし続けたり知っちゃいますけれども。

 あとは私の苦手な電話がないというのが一番大きいところですね。業務内容は軽作業です。封入作業とかも一人ひとり受け取る人のために丁寧に折るとか責任を持つように言われています。

他の参加者: 一般枠と障害者枠の違いはどういったところに感じますか?

Bさん: 一般枠だったらこれとこれと仕事を説明されたら、ストンという形で本番に送り出される形なんですけれども、障害者枠の場合は、難しい仕事は練習という形でトライアルをして、大丈夫だと上司に判断されたら本番をやるということがあります。私は飲み込みが遅いので、そういう面はありがたいですね。

就活で実習がある障害者枠

実習は面接が苦手な人もアピールできる貴重な機会でもある。

他の参加者: 就活で何か違いはありますか?

Cさん: 実習!!一般枠では実習は本当にないと思います。障害者枠の就職活動で、東京だとしごと財団さんが用意してくれている様々な会社の実習があって、その結果で内定を得られる。他にもKaien経由でも実習はたくさんあります。それが障害者枠の特徴ですね。

他の参加者: いつ実習をするんですか?

Cさん: 一次面接のあとに実習があることが多いです。実習のあとに更に最終面接があるときもあるし、実習で合否が決まる時もあります。

他の参加者: 内容は?期間は?

Cさん: 会社側が実習用に用意した実務をする感じです。いつもやっている仕事、実際に採用されたらこんなお仕事を任せたいという業務を体験することが多いです。内容をやや簡単にしていただくことが多かもしれないですが、実際に将来的にする仕事ですね。期間は2~3日から1週間が多いと思います。長ければ半月や1ヶ月。自分が体験したもので一番長かったのは半月です。僕が働いている内定した仕事では1週間でした。

スタッフ: そうですね。一つ情報を追加すると、身体障害者を狙っている障害者枠の求人には通常実習がないです。身体障害者の人は売り手市場ですから企業も面接だけで採用を決めてしまう。発達障害の人が実習無しで一般枠から障害者枠に転職をする場合は、身体障害の人と競う必要がある、つまり特に発達障害的な配慮が得られづらいことは覚悟する必要があるということだと思います。

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