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ニュースレター2013年8月号ソーシャルビジネスグランプリでダブル受賞 Q&A「うつから発達障害がわかった場合」「診察・診断を拒むケース」他

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Kaienニュースレター 2013年8月号

Kaienは、発達障害の方が強み・特性を活かした仕事に就き、活躍する事を応援するプロフェッショナルファームです

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  1.  ソーシャルビジネスグランプリでダブル受賞
  2.  大学生向けサービス 10月にリニューアル
  3.  今月のメディア掲載情報 日経産業新聞特集、2013年版新規開業白書
  4.  今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

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1. ソーシャルビジネスグランプリでダブル受賞

8月4日(日)に東京・港区のニッショーホールで行われたソーシャルビジネスグランプリ2013夏で、当社が『グロースアップ大賞』と『en-japan大賞』の2つの賞を受賞しました。

ソーシャルビジネスグランプリは社会起業大学が2010年から開催している社会起業家大賞のビジネスプランコンテストです。その中で当社の成長性や事業の新規性などを評価して頂き、ダブル受賞につながりました。

<リンク>

・Kaienニュース「ソーシャルビジネスグランプリでダブル受賞」 http://www.kaien-lab.com/?p=3541

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2. 大学生向けサービス 10月にリニューアル

今年4月から提供を開始した、発達障害(疑い含む)の大学生向けの週末プログラム。現在30人以上にサービスを提供しています。当社としては最も新しい事業であるため、グループワークや個別セッションの中でプログラムの微調整を日々行なっています。

これまで、学生向けプログラムはやや就職活動に偏った活動でしたが、特性理解について進んでいない学生が多いことがわかりました。このため10月から時間や内容をリニューアルします。具体的には、構造化された「しゃべり場」を増やしたり、マナーを学ぶワークを増やしたりするなど、です。

本プログラムは現在、試行段階であることから最高でも40人の受け入れとさせていただいています。定員まで残り数人ですのでご興味のある方はお早めに利用説明会にお越しください。

<リンク>

・Kaien学生向け http://www.kaien-lab.com/forhfa/univ/

・Kaien利用説明会 http://www.kaien-lab.com/forhfa/forhfa/

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3. 今月のメディア掲載情報 日経産業新聞特集、2013年版新規開業白書

今月は2つのメディアで取り上げて頂きました。

・日経産業新聞:7月19日の1面、30~40歳台ミドル層を特集したシリーズの中で「ソーシャル事業に新風」と当社代表の鈴木が取り上げられました。

・日本政策金融公庫総合研究所:『2013年版新規開業白書』で今日的な開業の事例として「事例集」で8ページに渡って当社の開業ストーリーが取り上げられました。

また、今後の予定は以下のとおりです。

・NHKラジオ:8月26日(月)17時台にNHKラジオ第一にて、「大人の発達障害」について代表の鈴木がお話する予定です。

・神戸での講演:9月6日(金)は神戸市発達障害者支援センター(発達障害ネットワーク推進室) 主催のセミナーに代表の鈴木が登壇します。

<リンク>

・日経産業新聞 特集記事に掲載  http://www.kaien-lab.com/?p=3531

・2013年版 新規開業白書に掲載  http://www.kaien-lab.com/?p=3505

・神戸市発達障害支援講演会  http://www.city.kobe.lg.jp/child/grow/network/kensyu.html

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4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

<発達障害の正しい知識>

Q1. NHKのクローズアップ現代で拝見して、御社を知りました。まだまだ発達障害の正しい知識を持った人の方が少なく、私自身、息子の子育てで、理解が得られないことが多く、苦労しています。貴社のような貴重な取り組みをされている企業が日本にもあるのだな、と思い、希望の光のように感じました。

Q2. アスペルガー、境界知能と診断されている26歳の息子がいます。障害者就労支援センターに2~3年お世話になってきましたが、障害者枠就労に合格出来ず、決まっても定着せずに退職して(個別対応なしなど)本人は自信喪失状態で、成功体験がありません。本人の特性を心得た上での就活ではないのでは?と支援員さんを疑ってしまいます。数日先のスケジュールが立っていないと鬱になってしまいやすいので、次々と就労先を見つけてきてくださるのですが・・・とにかく上手くいった経験をしてほしいと願いますが、支援員さんへの伝え方はどのようにしていけばよろしいのでしょうか?

鈴木. 発達障害というのは根本を理解するのはさほど難しいことではないと思います。当社や私の知見で良ければ月に1回ほど、外部機関から依頼を受けて講演を行なっていますのでそこに来ていただければと思います。しかし、発達障害特有の行動や考え方の法則が理解できたとしても、対応法を考えだし、それをご本人に納得させ行動してもらうのは非常に難しいです。Q2の支援員の方も理解はしているが対応法が思いつかないということがあるかもしれません。今後、それぞれの支援機関で対応方法などが徐々に組織において共有されてくると思います。それまでは、支援員の方へは繰り返し、肝となる部分をお伝えする以外ないのかなと思います。

<うつから発達障害がわかった場合>

Q3. 3日前に主治医から発達障害と診察で言われました。ほとんどうつ病の重篤期は過ぎており、なんで社会復帰がままならないのか悩んでいたのですが、知能検査の結果で発達障害と診断されました。2013年3月のクローズアップ現代をみて、もしや自分もそうなのか?と思ったこともあったのでそんなにショックではなかったのですが、これからどうすべきかちょっと困っています。就労10年目にうつ病になり、その後は職を転々としています。6年前に障害者手帳をとりました。2013年5月からは県内の就労移行支援事業所の通所を開始しました。発達障害とはっきりしたのであればそれとどう向き合うのかを考えて社会復帰したいと思い貴事業所をネットで見つけました。

鈴木. うつから発達障害がわかるケースは大変に多いと思います。ある精神科医から聞いた話では、うつが重篤化する人は、なにかもう一つ(発達障害や人格障害、依存症、そのほか生きづらさなど)が絡んでいるケースが多いということです。一方で根本の原因がわかれば、うつという現象の説明もつき、生きやすさが向上する場合も多いと思います。もちろん、すべてすべてを発達障害で語る必要はありません。発達障害は多様な人間を語る上での一つの要素だと思います。人は人ですので、発達障害以外の個性やこれまでの経験も考えて今後の職業人生を計画し直すことが良いと思います。

<自閉症スペクトラム以外の発達障害  Kaienの利用>

Q4. 自閉の傾向がない人は対象外でしょうか?

鈴木. 「自閉傾向がない」というのは医療・福祉の場合では、発達障害ではあるが、自閉症スペクトラムの傾向がなく、ADHD(注意の散漫さや衝動性、多動性がある)の傾向があったり、LD(学習の凸凹)があったりするケースを指すと思います。あるいは「引きこもりがちということではない」という意味で使われる方もいます。今回は前者の前提でお話をします。当社はほとんどの方の場合、特性は重なっていると思っています。例えばADHDという診断であっても自閉症スペクトラムの傾向がうっすらでも感じることが多く、またその逆もありますので、診断名を重視していません。当社プログラムは、どちらかというと発達障害の中でもADHDより自閉症スペクトラムにあったものだとは思いますが、自閉傾向をまったく感じない方であったとしてもフィットして頂ける場合があるようです。実際、当社登録者の中で自閉症スペクトラム以外の診断を受けた方は多いですし、そもそも発達障害の診断すらない方も一部当社の訓練を受けていらっしゃいます。発達障害向けでありながら、より広く捉えると不安感が強い人向けとも考えられるプログラムだと思います。

<Kaienの利用年齢制限の有無>

Q5. 利用する際に、年齢制限等はあるのでしょうか。利用者の40代の人の割合は、どれくらいでしょうか。

鈴木. 大人向けの就労支援事業は、年齢については18歳以上65歳未満という決まりがあります。当社に限って言うと、20~30代がほとんどです。40代の方は過去に数人という程度、割合では5%以下になってしまうと思います。ただしこれは年齢に応じて受け入れを決めていると言うよりも、当社にご興味を持っていただく方が20~30代のケースが多かったためです。当社が、40代以上の人の受け入れに消極的だというわけではありません。

<現在職に就いている発達障害者支援>

Q6. キャリア持ちの発達障害については、転職ノウハウ、情報がまだまだ手薄と聞きました。どうすればよいか悩んでいます。

鈴木. ご指摘の通りです。当社以外もそうかもしれませんが、仕事を既にしている方へのサポートは行政の福祉制度が使えず、民間企業としてもサービスの拡充が難しいところです。個人からお金を頂いたカウンセリングやトレーニングはできるのですが、高額とは言わないまでもお代をいただく形になるため、参加しにくい方が多いと思います。現在、当社ではSNSや呑み会を通じて定着支援などを行なっていますが、まだ十分とはいえません。今後の課題の一つとして考えていますので、お値段も手頃で、参加しやすく、効果的なプログラムを開発したいと思います。

<診察・診断を拒むケース>

Q7. 現在、引きこもり状態(25年間)の当事者(長男38歳)に診断を受けさせたいのですが、本人は聞き入れません。どうしたら受診できるようになるでしょうか?

鈴木.診察・診断までたどり着かない場合のサポートは、まだ当社が力が圧倒的に不足しているところです。発達障害というのは、特性上、客観的に自己を見つめにくく、それが故に自分と社会とのズレに気付けないことが多いです。また、言葉や社会常識を極端に受け止める傾向がある方の場合は障害というもの自体に嫌悪感があるケースもあります。いずれも特性故に特性に気づけない、気付こうとしない、ので、手を差し伸べることすら難しい状態が長引きがちです。今回の質問もまだ、当社の事業レベルでは、残念ながら回答ができません。今後の事業を行う中で現場を今一度見つめながら、こういったケースで何ができるのか、案を練って行きたいと思っています。