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ニュースレター2013年9月号訓練生運営 オンライン店舗にご寄贈下さい Q&A「サポートステーションの若者と発達障害の関係」他

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Kaienニュースレター 2013年9月号

Kaienは、発達障害の方が強み・特性を活かした仕事に就き、活躍する事を応援するプロフェッショナルファームです

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  1.  Kaien4周年
  2. 今秋「こしょ こしょ」も開店 訓練生が運営するオンライン店舗に子供服、おもちゃ、本をご寄贈下さい
  3.  今月のメディア掲載情報 NHKラジオ第一、Wedge Infinity
  4.  今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

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1. Kaien4周年

Kaienは2009年9月18日の設立。お陰様で4年がまもなく経ちます。設立の2日前には民主党・鳩山政権が誕生し、大きく世の中の雰囲気が変わりつつあるときでした。そんな世の中の高揚の中で、都内のマンションの一室で資本金10万円だけで、一人だけでスタートさせた会社です。

当初1年は大変に苦労しました。売上はほとんどない状態でした。当社ウェブサイトの代表メッセージにあるデンマークのSpecialisterne社にならいIT企業を目指しましたが、プログラミングの1行も書けない、ITの知り合いもほとんどいない門外漢ができるビジネスではとてもありませんでした。また福祉の現場でも、行政の担当者からも、「発達障害は最も難しい障害」、「Kaienさんが考えている働ける発達障害者はほとんどいない」、など言われていました。スタッフからも見放され、馬鹿にされ、途方にくれた時もありました。

ただ初めの頃非常に苦労したおかげで、余計なプライドがなくなったのはとても貴重でした。苦しい中で、自分が描いていた理想の会社は良い意味で崩れ、最終的には自分が一番大切にしていた、発達障害、強みを活かす、仕事、この3つだけを見出すことが出来ました。3つが重なるところで事業を考えなおし、やるだけやってダメならその時会社をたたもうと思いました。

2年目から数人ずつ訓練生を受け入れる形で知見を蓄えました。発達障害とはなにか、今の企業は人材に求めているか、その二つを訓練や人材紹介でつなげるプログラムはなにか、現場で一つ一つ獲得していきました。なによりも当事者の方々のリアクションに学びました。徐々に10人単位で横浜や秋葉原で就労支援がスタート出来るまでになってきました。

この1年は、子ども向けのお仕事体験・TEENSや、大学生向けの就業・就活支援のサービスを立ち上げ、また新宿、秋葉原で2つ目となるサテライト・オフィスを始動させることができ、ようやくサービスが揃いつつあります。スタッフも35人となり、売上も伸びてきました。なによりも多くの方から関心を寄せて頂き、どのプログラムでも順番待ちが出来る状態になっています。

発達障害、強みを活かす、仕事、この3つの輪が重なるところで引き続き当社は事業を展開していくつもりです。この1年は横浜事業所の拡大やさらなるオフィス展開も考えていますが、蓄えつつある当社のノウハウをしっかりとスタッフに根付かせ、またその仲間に加わりたいと思う人をしっかりと採用していく段階だと思っています。LOOK BEFORE YOU LEAP 飛躍・成長を前にじっくりと先を見据え力を蓄えたいと思います。引き続きみなさんのお力を拝借できますと幸いです。

<リンク>

・Kaien代表メッセージ http://www.kaien-lab.com/company/message/

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2. 今秋「こしょ こしょ」が開店 訓練生が運営するオンライン店舗に子供服、おもちゃ、本をご寄贈下さい

KaienやTEENSでは、訓練生や通塾生が職業を実践で学ぶためのオンライン店舗を、楽天オークション上で運営しています。子供服の古着を扱う「KODOMO福(コドモフク)」や、中古のおもちゃを扱う「Toy-en(トイエン)」です。

今秋、3つ目のブランドとして、古書を扱う「こしょ こしょ」がAmazonにオープン予定。3つのブランドでは皆さんからの寄贈品を募集しています。当社訓練プログラムの中で、訓練生たちがもっとも成長するオンライン店舗の運営にぜひご協力ください。連絡先は以下のとおりです。

<リンク>

・Kaien訓練生が運営するオンラインショップのウェブサイト(サイトも訓練生が制作・運営) http://kaien-shop.com/

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3. 今月のメディア掲載情報 NHKラジオ第一、Wedge Infinity

2つのメディアで取り上げて頂き、2つの講演会・セミナーに登壇しました。

・8/26  NHKラジオ第一 『私も一言! 夕方ニュース』

・8/29  Wedge Infinity 『うつ病・発達障害とも状態の理解と対処法を知るべきだ』

・8/31  キャリアデザイン学会

・9/6   神戸市発達障害者支援センター(発達障害ネットワーク推進室) 主催セミナー

<リンク>

・NHKラジオに出演 http://www.kaien-lab.com/?p=3568

・Wedge Infinity特集記事に掲載  http://www.kaien-lab.com/?p=3576

・神戸での当社講演 NHKニュースで報道 http://www.kaien-lab.com/?p=3594

今後の代表鈴木が登壇するイベントなどについては以下のウェブサイトをご確認ください。

http://ksuzuki09.blogspot.jp/p/blog-page.html

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4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

<サポートステーションの若者と発達障害>

Q1. 現在地域のサポステで相談業務をしております。当サポステに訪れる若者の7~8割は発達障害の疑いと思われます。よい特性もたくさんあります。ただ、それまでに積み重なった自己否定感があまりに大きく、就労意欲を持たせるまでが非常に長い道のりです。どのように自己肯定感をたかめていけばよいのでしょうか。

鈴木. これまでもサポートステーションスタッフの方とは情報交換をさせていただいています。サポステに訪れる人の中で「発達障害の疑いが1,2割」とか、「4割程度」などと聞いたことが有りますが7,8割は初めて伺う見立ての数字です。それだけサポステのスタッフの中で発達障害というキーワードで来所する皆さんと接する場面が増えたということかと思います。

もちろん発達障害だからといって肯定感が低いケースがどれほどかはわかりません。逆に、当社のケースでは本人が働きたいと言ってくる場合が多いですので、むしろ発達障害の人ほど働くことに純粋に価値を感じていると思っています。

発達障害の中で、自己肯定感が低い人、そもそも就職に向けての意欲が低いタイプをどう考えるかは、鈴木としても現在テーマです。一つの考えは、そもそも働くことを是とする社会が行けないのではないかと考えています。働かない権利は社会全体として認知されて良いと思います。

もちろんこれは社会全体についての答えの案であり、実際の個別のケースでは、人生や将来をいかに前向きに捉えてもらうか、働くことを目標にしてもらえるか、ということが課題になると思います。当社でも成功体験が少ない自尊心が低いタイプをどうするかはまだ答えが見つかっていません。現実には子どもの頃からの良質な体験が必要だと思って、TEENSを作っています。大人になってからは難しさが格段に上がりますが、言葉で操縦する形ではなく、プログラムの中で体験を通じて自ら自尊心を高めてもらうことが良いと思っています。

<当社の就労支援>

Q2.  実際に就労出来た方で、どのくらいの月収のお仕事に就かれた方が一番多いのでしょうか。できればどの月収の人が何割くらいいる、と言う具合に教えていただけるとありがたいです。お願いします。

鈴木. 平均は月に17万円ほどです。ただしこれは個々人の能力と志向によるところが大きいです。これよりも低い賃金で非常に満足し楽しく暮らしている人もいますし、多い給料で苦しんでいる人もいます。20万円を超える人は1~2割だと思います。一方で最低賃金の12万円程度も1~2割。あとは平均である17万円を山になだらかに分布していると思います。

一般の発達障害の人の給与に比べると当社経由の人は高いと思います。それは都内で働くケースが多いこと、当社が数・量ではなく質にこだわっていることがあると思います。

障害者の雇用では、最低賃金での採用でも、月給30万円での採用でも、採用カウントは1名分で変わりありません。このため法定雇用率の2.0%雇えば賃金は低くても良いという企業が多いと思います。当社はこれに違和感を覚えていて、一人ひとりがきちんと評価される、質の高いマッチングをこれからもしていきたいと思います。

<当社横浜での事業>

Q3. 横浜市から受託された職業訓練校と言う事ですが、受講資格等詳細教えて頂きたいです。

鈴木.  横浜市では、当社オフィスで『横浜市発達障害者就労支援事業』を執り行っています。今年度までの事業です。詳細については横浜市発達障害者支援センターにお問合わせください。なお、来年度以降は現制度ではないですが、別の制度を活用することで、横浜市での大人向けの職業訓練・就活サポートを行っていく予定です。

<当社学生向けプログラム>

Q4. 娘21歳 息子19歳 どちらも発達障害の診断を受けてます。(手帳なし)娘は地元の就労支援センターの支援により、パートではありますが、就職でき順調に働いています。息子は大学2年生。地元を離れ、横浜で大学に通っています。一人でいても苦にならないタイプなので、実際にどれ位の人達と関わって生活しているのかわかりません。サークルもアルバイトも考えてはみるが実行に移せないようです。学生プログラムに参加希望した場合どれくらいの期間参加できるのか決まっているのでしょうか?今現在大学院進学か就職かは未定ですが、少しでもコミュニケーションスキルをあげさせたいと考えております。

鈴木.  学生向けプログラムは特に期間を決めていません。1年生からずっと使われる予定の方もいますし、合わないために数ヶ月で辞めた方もいらっしゃいます。4月からの試行段階であるため、日々プログラムを調整しています。

<大学生と発達障害、特に自己認知がない場合>

Q5-1. 私自身は大学の情報学部勤務です。勤務先の学生の中には、発達障害者が一定割合いるようで、学部教育をしっかりと達成できなかったり、就職で苦労したりする場合があります。私自身不勉強なところもありますが、情報提供等いただけたら幸いです。

Q5-2.大学でキャリア支援センターのセンター長をしています。本学の学生の中に発達障害を抱えている者が、わかっているだけでも数人います。彼らの就職支援もしているのですが、なかなかうまく行きません。例えば、手帳の交付を受けている学生はまだいいとして、本人が障害を認めたくない場合に、どのように就職支援をしたらよいか、という問題があります。専門の立場から情報をご提供いただけるとありがたいです。

鈴木.  まだ大学生と向き合い始めたばかりなので専門家というレベルでもないのですが、学生で求められる社会性と、働く場面で求められる社会性には、非常に大きな乖離が有ります。そのギャップに気づけない人は多いと思います。大学まではしっかりできているのになぜ?というケースです。認めない、認めづらい場合の多くは、発達障害という印象が非常に悪いことがひとつ。もう一つの理由は、発達障害の人に会ったことがないために、どのような状態が発達障害と言われるものなのか、想像しにくいのだと思います。当社の場合は、セッションなどで実際にお互いが会うことで、どういう人が診断を受けているかを理解し始める場合が多いように思います。客観視や創造性が苦手な分、似たような他人を鏡のように見せてあげる場が効果的かと思います。

<うつと発達障害の違い>

Q6.  30才の長男です。うつ病と診断されて勤務3年後に会社を退職しました。現在、精神科に通院加療です。少しずつ、健康になりつつあります。うつ病と発達障害との違いを教えてください。

鈴木.  医師ではないので、あくまで素人としての区分でお話します。うつは後天的、発達障害は先天的です。うつは脳が疲れている状態ですが、発達障害は疲れ云々ではなく、見えないルール、書かれていないルールが見えずコミュニケーション、特に受信がずれやすくなるものです。受信がずれると様々な前提を理解するのが難しいので人とのやりとりに苦労し、後天的なうつにはやはりかかりやすくなると思います。うつと発達障害については前述のWedge Infinity 『うつ病・発達障害とも状態の理解と対処法を知るべきだ』で鈴木の話がまとめられていますのでご一読ください。

<電話でのお問い合わせ>

Q7. 電話で問い合せはできますでしょうか。

鈴木.  現在、電話でのお問い合せは受け付けておりません。当社の職業訓練や児童デイサービスを活用中の方に関しては対面やお電話でもご連絡を取る機会があります。