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ニュースレター2015年12月号朝日新聞に掲載 Q&A「発達障害専門の病院・クリニックを紹介して」

  1. Kaien川崎オープン ただの第6拠点ではなく、新しいタイプの拠点へ
  2. 大学生・専門学校生向け「ガクプロ」 ウェブサイトのページをリニューアル
  3. 今月のメディア・講演情報
  4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

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  • 第2号 特集「発達障害と間違えられやすい症状」
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1. Kaien川崎オープン ただの第6拠点ではなく、新しいタイプの拠点へ

12月、川崎市から認可を受け、就労移行支援事業所のKaien川崎がオープンしました。川崎駅から徒歩で7~8分。来月オープン予定のTEENS川崎(発達凸凹のある小中高生向けの放課後等デイサービス)と同じフロアです。今後大学生・専門学校生向けのガクプロも同じフロアで行う予定(開始日未定)ですので、小学生から大人まで幅広い年齢層に対応できる当社のハブ的な拠点となります。

Kaien川崎は当社の就労移行支援事業所としては6か所目になります。ただし他の事業所の焼き増しではない、新しいタイプの事業所作りを目指しています。具体的には、発達障害の方のうち、療育手帳保有や境界知能(ボーダー層)の方へのプログラム開発やサポート体制を充実していくための開発拠点としていきたいと考えています。

都内に比べると神奈川県内の事業所(横浜・川崎)はややご利用までの期間が短くなっています。ご利用希望の方は以下のリンクからぜひお申し込みください。なお、近隣の福祉・教育関係の支援者向けにお披露目会も12/15に開催いたします。

<リンク>

2. 大学生・専門学校生向け「ガクプロ」 ウェブサイトのページをリニューアル

発達障害のある人向けの支援では空白地帯ともいえる、大学生・専門学校生。彼らにフォーカスを当てたプログラムが「ガクプロ」です。これまでウェブサイトは概要だけでしたが、利用者の声も含み、新たにコンテンツを加えました。「防ごう! ぼっち就活」や「発達障害支援の空白地帯 大学・専門学校」といった当社からのメッセージを含んだコラム的文章もございます。ぜひご一読ください。

<リンク>

3. 今月のメディア・講演情報

朝日新聞で掲載されたほか、都内3か所で登壇しました。

<メディア>

<講演>

  • 11/26 東京都北区講演会(東京・北区)
  • 12/05 日本LD学会 公開シンポジウム 発達障害のある大学生の就労支援の現状とこれから -発達障害学生の最新就職事情-(東京・日野市)
  • 12/06 就労支援フォーラムNIPPON 2015(東京・新宿区)

<リンク>

4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

新卒(大学生)の就活

Q1. 現在のところ医師からの診断は受けていませんが、大学の講義で自分が発達障害を持っている疑いが出て、実際4月から就職活動を始めていますが、いまだ1次選考すら通っていません。そのよう場合どのような支援を受けられ、また費用について詳しく教えていただけると助かります。

鈴木. 今最終学年だと理解しました。ガクプロに通っていただくと、一般枠でも障害者枠でも就職活動の支援をしています。料金は月額1~2万円です。あるいは就労移行支援に入っていただくことも可能だと思います。その場合は診断を証明する必要があります。つまりクリニックにかかる必要があります。利用には(前年度の所得の多寡で自己負担が決まりますが学生の場合はご本人の前年度の所得が数百万円を超えることは無いため)費用は掛かりません。詳しくは下記ウェブサイトをご確認ください。

大学生 頭の多動性

Q2. 先日熊本での講演会に参加しました。 息子が東京の大学に進学し一人暮らしをしておりますが、最近大学の学科ではない他の勉強がしたいと急に言い出し親は困惑しております。今大学二年生で授業には出席しているようです。高校生の時に、ADHDの診断を受けています。大学生への具体的な支援の内容を伺いたいと思います。

鈴木. 当社が頭の多動性と言っている特性が出ているのだと思います。学生の時には自分が社会の中でどのような立ち位置になっているのかわかりにくいのはどの学生でも一緒だと思いますが、発達障害の傾向があると客観視が難しく、周囲から理解できないような自己評価、社会のとらえ方をしている事が多くあります。特にADHDの傾向のある人は様々に興味関心が動いてしまい、より周囲が理解しにくい言動が見られることがあります。当社でどう対応しているか・・・。ガクプロでまずスタッフや同年代の同じような課題や悩みのある人とやり取りをする中で自分の社会での位置を理解していくような包括的なアプローチだと思います。大学受験までは偏差値がありますが、それ以降は偏差値がないので発達障害のある学生には自分の位置がなかなかつかみにくいのです。それを数値化して見せるのは難しいですが、自分と似た多くの人との比較で感じてもらっています。

一般枠か障害者枠か

Q3. 私は3年前にADHDの可能性が高い、診断書を書いてあげようか?と医師に言われましたが、まだ自分は出来るかもしれないと転職し、やはり苦しみ、一般枠ではもう無理だと思い、現在に至ります。障害者手帳は持っておらず、今まで一般枠でギリギリ生きてきた軽度な発達障害者ですが、こちらを利用しての就職は現実的に可能でしょうか?

鈴木. 端的に言うとそのような方のご利用が当社では一番多いと思います。多くの方が就職されています。もちろんその方のこれまでの職歴、精神的な状態、ご自身の状況の受け止め方、ご家族の理解、などによりますので、一概には言えませんが、就職は現実的です。ご質問を読む限りはまだご自身の状況の受け止めで苦しんでいらっしゃるようですのでそこを乗り越えると就職やその後の安定はしやすくなると思います。

Q4. 発達障害の診断が2011年に出ました(アスペルガー症候群)。一般枠フルタイム(正社員)で勤務していましたが、最近パワハラに耐えられずに辞めてしまいました。障害者手帳は持っておらず、今後も一般枠で転職活動を続けていきたいと考えていますが、発達障害の問題がある限り、つねに不安があります。カウンセリングのようなものや就労支援があったら是非利用したいと考えております。

鈴木. 当社では在職者向けには土曜日に「キスド会」というものを始めます。これまで在職者向けのKaien倶楽部というものを運営していたのですが、参加者が固定化して広がりがいまいちでした。このため、より間口を広げて使いやすい、相談しやすい空間づくりを目指していきたいと思っています。あるいは就活を平日にするということでしたら、上記の質問への答えの繰り返しになりますが、就労移行支援を使っていただくのが理想的です。

発達障害専門の病院・クリニック

Q5. 発達障害を診断可能な病院情報および診断まで平均でどのくらい時間がかかるのか知りたいです。

鈴木. 原則、ご利用説明会や個別相談の場でご紹介しています。医師の了解を取らずにネットで公表するのは控えているからです。誤解のないよう、個別に直接に伝えるという方針です。ただし3つのクリニックは当社の協力医療機関ですので、ネットで公開しています。渋谷の橋本クリニック、横浜のハートクリニック横浜、そして鶴見にある横浜ハビリテーションクリニックです。なお、平均で時間がどのぐらいかかるか?字義通り「平均どのぐらいかかるか」にお答えしようとしましたが、やはりデータがありませんでした。申し訳ございません。

障害者枠での職業

Q6. 障害者枠での就職はどんな職業があるのでしょうか。

鈴木. 障害者枠のデメリットというのが職種の少なさです。現実的に事務補助か軽作業の2つに大別されると思います。事務補助は人事や経理や分析など多岐にわたりますが、”補助”が多いのが現実です。IT系の専門職も多くなっていると思いますが、まだまだ少ないです。この辺りの開拓は当社の存在意義の一つですのでしっかりとやっていきたいと思います。

感覚過敏

Q7. 大人の発達障害で聴覚過敏に悩んでいます。就労する上での対策を知りたいです。

鈴木. 感覚過敏にも色々あります。鈴木が日々接して感じるのが、雇用が安定すると感覚過敏が嘘のように少なくなる方が多いということです。ですので、感覚過敏を何とかしようというアプローチ以前にしっかりと理解されて安心して働ける場を探すということが最大の支援になると思っています。そのうえで、ご本人が抱える聴覚や視覚、嗅覚、気圧の変化への感覚鈍麻や過敏を周囲に理解してもらって、自分で立てられる対応と周囲ができうる対応(いわゆる合理的配慮)を探していくのだと思っています。

地方展開

Q8-1. 遠方におります。説明会などは東京地区でしか実施されないのでしょうか?
Q8-2. 名古屋での活動や講座などはないでしょうか。23歳の息子は大学で発達障害の支援を断られどうしても単位が取れず、中途退学をして就労支援を受けようと思っています。
Q8-3. 札幌市でも、可能ですか?
Q8-4. 遠方からです。どのような支援が可能なのかでしょうか。

鈴木. 現在、現実的には当社のプログラムを首都圏以外にお住まいの方が利用することはかなり難しい状態です。新幹線でガクプロなど週末だけ通っていただいている方も一部いらっしゃいますが、交通費が非常にかかりますし、申し訳ない感じがしています。地方については当社の質を保つために、直営で出来る限り行きたいと思っています。

が、特に地方の小さな都市については将来的にも当社が行けるだけの状態ではないと思っています。そのため、当社のプログラム内容・運営方法そのままでなくても、パートナー法人に当社プログラムを使っていただけないかと考え始めています。年末年始に素案をつくり、ニュースレターなどで当社のパートナーになっていただけるところを募集する予定ですので、今しばらくお待ちください。はじめはごくごく小さく、徐々に成功例が増えてきたら全国の各地で行えればと思っています。

支援者向け

Q9. 来年度から社会福祉士取得を目指して専門学校に通います。それから先、障がい者の就労支援をしていきたいと考えています。就労支援の現状や求める人材などの情報も配信していただけると嬉しいです。

鈴木. 一番福祉で重要なのは、優秀な人材を集め、育てることだと思っています。他の分野に比べてあまりにも育てられていないような気がしています。まずは当社の中で手いっぱいですが、ご質問・ご要望のような点も意識はしていますので、ゆくゆくは外に発信する機会を増やしていければと思います。いずれにせよ、求める人材は発達障害などに興味関心を高く持っていただける方で、様々なバックグラウンドをお持ちの方だと思っています。

その他

Q10. 鈴木慶太さまはじめまして、鹿児島県在住です。鈴木さんの事は、アナウンサーをされていたころから存じておりました。実は自身の、姉と兄が知的障害者です。姉は施設に入所しております。兄は自宅におります。父も、昨年先立ちまして、母は元気ですが、これからが心配な点でもあります。今回このようなサイトを閲覧し、よく思い立たれたなと共感いたしました。これからも、応援いたしますのでぜひがんばってください。

鈴木. ありがとうございます。はい、そうなんですよねぇ。NHKのアナウンサーを6年もの長きの間、鹿児島や仙台でしていたことを(創業当初から付き合っている皆様はしっていらっしゃいますが)、最近当社を知った方はご存知ないようで、時々お伝えするとビックリされます。起業は思い立ったというか、正直交通事故の連続のような、偶然が重なったのと、期待していただいた周囲から起業せざるを得ない状況に追い込まれた、、、というのが事実に近いです。自分でしたくてしたというわけでないため、まだ経営者というのは慣れないというか、あまり続けたくはない感じです。しかしながら、最近は会社の規模も大きくなって、現場に留まりたいものの、どうしても経営をするための時間が増えて、慣れない仕事に戸惑っています。ただ経営も徐々に上手くなるというか学べるもので、少しはまっとうな感じにはなってきましたので、良い後継者が見つかるまでは気乗りのしない経営業ではありますが、全力で業務に当たりたいと思います。なお少なくともNHK時代よりは楽しいですし、アナウンサーよりは経営者のほうが明らかに上手に仕事ができていますので、ご安心ください。もちろんアナウンサー時代の労苦・体験は今なぜか生きていますので様々な面で6年間の貴重な20代をささげたNHKには感謝しています。