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ニュースレター2016年10月号大人の発達障害 Q&Aを新設

  1. 大人の発達障害 Q&Aを新設
  2. 今月のメディア・講演情報 NHK Eテレ「バリバラ」
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「大学4年生で発達障害に気付いた場合の進路」

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1. 大人の発達障害 Q&Aを新設

 当社ウェブサイトに新しいコーナーができました。「大人の発達障害Q&A」です。発達障害の情報の列記ではなく、「大人の発達障害」と「仕事」に関係する疑問・質問に当社の経験や今の雇用情勢を踏まえてお答えしています。現在「発達障害に向く仕事」というテーマや「就活のイロハ」というテーマで7本の記事をアップしています。ぜひご興味のある項目をクリックしてください。

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2. 今月のメディア・講演情報 NHK Eテレ「バリバラ」

 先月のニュースレターで告知していた通り、NHKのEテレ「バリバラ」で当社が取り上げられました。

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3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「大学4年生で発達障害に気付いた場合の進路」他

 代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。

 

大学4年生で発達障害に気付いた場合の進路

Q1. 自身の発達障害を疑っています。診断はまだ下されていません。来年度から大学院進学か、卒業して就職活動に専念するか悩んでいます。学部・進学予定の大学院ともに専攻は教育音楽です。卒業生は大体が教員をしています。私自身教師を志望しておりましたが実習を通して私には不向きであるように感じてしまいました。そのまま進路が不透明なまま、就職活動を先送りするかのようになんとなくハードルの低い、内部の大学院を受験をしました。しかし、来年度から進路とは全く異なるであろう研究をこなしながら就職活動など進められるか今から不安です。演奏技術も知識も先生との関係もどれをとっても全くだめで、春から優秀な同級生と一緒に勉強していく自信がありません。現在大学にも家族にも相談出来ないでいるので、第三者から見た意見が欲しいです。大学4年生に発達障害であると感じた学生は何に専念した方が良いのでしょうか。それぞれの選択肢のメリットやデメリット、またその他の選択肢などについてカイエンさんの説明やアドバイスを頂けると嬉しいです。・研究を優先しつつ治療や訓練を同時に行いながら大学院2年に就職活動をする。・卒業して治療や訓練、就職活動に専念する。

鈴木. この場でいつもお伝えしている通り、最終的には個別相談に来ていただいてその場で履歴書を見、お話を聴きながら、判断するしかないのですが、一般論としてお伝えします。まず大学では授業でも人間関係でも苦しんでいらっしゃること、就職活動も大学と同時並行で難しいこと、音楽という特殊な分野で就職先も限られる傾向がある事、は読み解けました。また文章力やご自身の状況の表現の仕方なども鑑みたアドバイスは以下の通りです。

 まず相談できないでいる大学とご家族にはやはりお話しされたほうが良いと思います。発達障害の支援機関と言っても、当社を含め所詮外部の企業・団体です。大学のことは一部しかわかりませんし、ご家族のことも一部しかわかりません。やはり大学やご家族ほど、ご本人のことを考えてくれるところは少ないと思いますので、まずどういう選択肢があるかを教えてもらうとよいでしょう。ご家族の特性への理解はもちろんですが、使える時間・お金なども違うと思います。

 その後、可能な選択肢から自分なりに絞っていくときに、当社などを利用頂いて相談してもらうことになると思います。発達障害の場合は根本的な治療があるわけではなく、その特性を自分で正確に理解し、特性にあった環境を探していくというアプローチが必要になります。障害者枠の場合は卒業後も、内定の獲得のしやすさが極端に変わるわけではないですが、一般枠の場合は卒業後しばらく経つと内定する確率はどんどん低くなっていますので、その違いについても検討材料に加える必要があるでしょう。

就労移行支援期間の失業給付

Q2. 失業したばかりですが、ハローワークに電話で確認したところ就労移行支援に通っている間は「病気で働けない人」という扱いになり、失業給付を受け取れないと聞いたのですが、ご入所者の方の中で失業給付を受け取られている方はいらっしゃいますでしょうか。

鈴木. 本当ですか?初耳です。当社をご利用中の方で失業給付が得られないという人は聞いたことがありません。そもそも就労移行支援に通っているということは、就職活動をしている、ということとほぼ等しい意味であり、病気で働けないということは誤解に近いと思います。そのハローワークの担当者が就労移行支援を誤解されたか、その他なんらかの情報の理解で齟齬があったのだと思います。もう一度確認されるとよいと思います。

どこで診断を受ければよいか?

Q3. 自分が発達障害か否かを診断するにはどこに行っていいかわからない。

鈴木. 医師しか診断ができませんので、まずは病院・クリニックに行く必要があります。残念ながら発達障害専門医はほぼ存在しないため、ネットでは探しにくいかもしれません。以前も紹介しましたが、製薬会社がネットでADHDの診断が行える病院・クリニックを地域別に検索できるシステムを提供しています。ただしご自身にあうクリニックなのか、評判はどうかなど、気になるところもあると思いますので、発達障害者支援センターにまず相談に行くこともお勧めします。

結婚は?

Q4. 対象者が、子供(次男)です(22歳)。高卒後、就職して現在もその会社で勤務しています。そろそろ子供の将来の結婚について考えるのですが、親として子の結婚についての考えが定まりません。参考になる事例がありましたら、アドバイスをいただきたく思います。

鈴木. 結婚のことですので、まずはご本人の意思だとは思いますが、親としてどのような姿勢で向き合えばよいかということでしょうか。

 現実的に言うと、残念なことに、まず発達障害のある方で、また特に男性で、結婚している方は少数派です。当社で見ている限りではごく一握りの方しか結婚されていません。もちろん当社は就職支援をしていて、すなわち、当社をご利用しているのは就職前の方ですので、お相手がいても経済的に結婚に踏み切れないということもあると思います。実際のところは、そもそもお付き合いしている人がいる割合もかなり低いのが実状です。

 このため、参考になる事例と言われても、なかなか思いつかないのが正直なところです。個人的には、まず発達障害云々は特に結婚だからだといって大きく影響を受ける要素ではないのではないかと思います。相手方が特徴を理解してくれる相手か、は重要だと思いますが、それは発達障害に限らずすべてのカップルで当てはまる要素だと思うからです。

 あるいはご質問の趣旨は、お相手はそもそも決まっていて、結婚後の親としての距離感なのかもしれません。ここも非常にまれなケースになり、すぐにはアドバイスの方向性が見えて来ません。当社が就職支援機関だからということがあると思いますが、結婚生活で発達障害が大きく影響したというのはそれほど聞きません。もちろんカサンドラ症候群といわれる、パートナーが発達障害の時に相手方が困惑する状態は時折話題になりますが、多くは結婚する前には気づかず、ということが多いと思います。結婚前にきちんと特性を理解したうえで同居を始めるのであれば、親としては見守る程度しかまずはできることがないように思いますし、それで十分ではないでしょうか。