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ニュースレター2017年11月号発達障害のある方のための第9回合同面接会

  1. 発達障害のある方のための面接会「第9回Kaien合同面接会」が行われました!
  2. 今月のメディア・講演情報 「東京都自閉症協会幼小中部会」
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「働き方改革で苦しむADHD」他

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1. 発達障害のある方のための面接会「第9回Kaien合同面接会」が行われました!

先月(2017年10月)、当社の新宿事業所で発達障害の方のための合同面接会が開催されました。当社の就労移行支援・(大学生向け)ガクプロの在籍者を採用したいという企業の人事担当者の皆さまが集まり、100を大きく超える面接枠をご用意いただきました。面接会を経て、現在最終面接に到達している方、内定を得た方が何人もいらっしゃいます。

なお、次回は年明けに開催予定。10回の記念大会ということで、就労移行に所属する方以外の参加も検討中です。また大学生向けの独自面接会も準備しております。ご興味のある方は是非当社のご利用説明会にお越し下さい。

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2. 今月のメディア・講演情報 「東京都自閉症協会幼小中部会」

各地で講演を行った他、新聞にも掲載されました。

講演
  • 10/28 北海道リハビリテーション研究会(北海道・札幌市)
  • 11/06 東京都自閉症協会幼小中部会(東京・調布市)
取材
  • 10/24 読売新聞 朝刊 「”身の丈にあった「成功」目指そう”」
  • 10/28 しんぶん赤旗 「発達障害の強みを生かすプログラムを開発」
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3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「働き方改革で苦しむADHD」他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。

働き方改革で苦しむADHD

Q1. adhd当事者就労者です。デザイナーとして長く勤務していますが、近年は専門職でもマルチな働きが求められ非常に会社での仕事がつらくなってきました。また働き方改革による残業制限が強化されるにつれて厳しい環境になってきており困っています。

A. 「働き方革命」。おっしゃる通りでADHDの方には厄介な時代になっているかもしれません。先日ある広告で「残業が許されない時代、職場で高い集中力を」というようなコピーを見ました。集中ややる気のエンジンがかかりにくいADHDタイプの人にとっては、残業圧縮=決められた時間で成果を出すこと、となるとかえって職場に居づらくなることがありえます。加えて、年齢が上がるほど管理の立場も求められて複数の業務を抱えることが多くなると思いますし、そもそも平社員でも色々と同時並行でタスクを進めないといけないことが多いでしょう。

「働き方革命」で有名なサイボウズの青野さんと星野リゾートの星野さんの話で触れられていましたが、働く時間を短くするのが目的ではなく、生産性を上げたり、休みを実感できることが、働き方革命だと私も思いますので、必要な残業はやはり認められるべきですし、語弊を恐れずに言うとダラダラ働くことがその人の精神的なゆとりをもたらすこともあるとは思います。

卑近な例を出すと、創業以来8年間ほとんどの残業を禁止していた当社でも、ADHD的な人の働き方に敬意を払い、ダラダラ働きたい社員だけにはみなし残業制度を許可するようになりました。制度設計が難しくはなりますが、これからの時代は個性に合わせた働き方を提示できない会社は良い従業員を集められなくなるのではないかと思っています。特にADHDは5%とも10%とも言われるぐらい人数がいて「大きな少数派」でもあります。働き方革命がもう少し多面性を持ち始めると、フォーカスが当たる層なのではないかと個人的には思っています。

障害者枠のメリット・デメリット

Q2. 就業先には言わずに、障害者手帳の申請をしました。年齢高いのですが、正社員として勤務できる先があるのか、メリットデメリットみたいなモノも合わせて教えていただけると幸いです。

A. 当社のウェブサイトには「大人の発達障害Q&A」という特集があります。そこでは度々、障害者枠について論じています。ぜひ参考にされて下さい。

簡単にまとめると、障害者枠は配慮はされることがあるが、完璧な配慮ではないので期待を持ちすぎないこと。給与は首都圏では一般的に言われているほど低くない(”最低賃金の求人しか無い”は極端な議論で事実とは異なる)が、仕事に変化がないこともあり昇給が少ないこと。はじめから正社員は少ないが、3~5年で正社員登用する会社が多くなっていること、があげられると思います。

家族みんなで発達障害?

Q3. 自分はアスペルガーで、妻も発達障害ではないかと疑っています。長男(中1)は小4から発達障害で通院し、次男(年長)も保育士から疑いがあると言われています。自分は二次障害の鬱で治療中で、妻や子供に前向きに関わってあげられていません。どうしたらよいか分からず困っています。家族全員での面談やカウンセリングをしていただきたいと常々思っております。何らか情報を頂けると助かります。

A. 行政は頼られているでしょうか?保健師による家族支援など支援を受けられるものがあればまず行政を頼ってみるということが良いと思います。ご理解の通り、おそらく一人ひとりに向けた”点”の支援だけは、生きやすさが得られる可能性が低いと思われるからです。家族全体に対しての”面”での支援を受けることを目指されるべきだと思います。

なおその際は一人の、あるいは一つの機関がハブにはなると思いますが、関係者が連携して動く形になります。もし当社に通われている場合などは、行政の機関をハブに、当社も関係機関として連携先の一つとなって動くイメージとなります。一気に全てが解決されるわけではないと思いますので、ゆっくりゆっくり前進していただければと思います。

大学生の発達障害

Q4-1. 大学1年の男子です。高校は男子高で普通高校に通っていて、ゲームでつながる友達と遊んだりしておりましたが、コミュニケーションが苦手で大学になったら友達もできていないようで、また学校の単位の取得方法なども理解できているのかわからない状況です。尋ねても雲をつかむような感じでわかりません。大学にも相談するつもりです。社会人になることに向けて自己理解や社会とのかかわり方を気づく場所を探しております。

Q4-2. 現在大学4年で就活中の娘がおります。診断は受けておりませんが、作文やレポートが「書けない」学習障害があるようです。就活が始まっても、もちろんエントリーシートが書ける筈もなく親である私が書いている状況です。エントリーシートに誇張して自己PRしなくてはならない点も本人は苦痛に感じている様子です。

Q4-3. 大学は今までの学生生活とは違い自ら動かないと難しい部分が多く無事大学生になれても、卒業できるのか不安。具体的な支援が知りたい。今の学校でかなり精神的にダメージを受けているようでそんな彼を認めていただける場所になるでしょうか。大学を選ぶポイントをもう少し詳しく教えていただくことは可能でしょうか。

A. 現在、大学生の方でしたらガクプロに入っていただけると4ヶ月に1度は個別相談の場を設けておりますので、そこでお話できますし、まだ高校生以下のお子様の進路相談などはTEENSというサービスを使って頂けますと、やはりそこで半年に1回は個別相談を設けておりますので、ご案内できます。その他は、大学生の発達障害という記事や、大学での合理的配慮の受け方について記事を書いています。いずれも当社のウェブサイトで下記の通りですのでぜひご一読下さい。

結局は、お住まいの地域の特徴、そのお子様の勉強の出来不出来や、将来にむけた興味関心、精神的肉体的な強さ脆さ、ご家庭の考え方や教育や就活にむけて使える資金、など様々に絡んでいきますので、個別にご相談を、と言うかたちになります。

あえて共通のポイントを上げると、将来のためにとご本人の興味から大きく外れた学部を選ばないこと、成績は通常下降傾向になることを覚悟すること、なるべく小さい頃から学びの力を高めるために学びやすい方法を探し可能な範囲で主張していくこと(それが自分の苦手を意識して配慮を求めるセルフアドボカシーにもつながります)、大学には入学前にコンタクトを取り合理的配慮について定期的にやりとりをすること、就活の前に単位取得を確実にしていくこと、卒業しなくても働くことには大して支障がないこと(大学は就職のため、あるいは就職の着地点を挙げるためという時代はもう終わっていると親が理解すること)、卒業後(場合によっては中退後)に就活をすることでも問題ないこと、でしょう。

多くの場合、親の価値観・こだわり、自分の時代の学生の常識と今の学生の常識との乖離への理解の乏しさが、子どもを苦しくしていますので、情報を集めながら、親がまず冷静に、現実的に、希望を持って、主役にならない範囲でサポートをすることが重要だと思います。

Kaien利用後の定着状況

Q5. Kaienさんで就職が可能になった方たちの、就業状況について知りたいと思っています。就業は続いているのでしょうか?

A. 一般的に障害のある方の定着は、ハローワークのデータでは1年後で7割ぐらいと聞いたことがあります。同業他社の定着率は半年後で8割程度ですので、1年ですと6~7割でしょう。当社の場合は、発達障害に理解のある会社を開拓していまして、それらの企業に就職することが半分以上ということもあり、1年後の定着率で9割を超えています。