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ニュースレター2017年9月号就活動画「自分の弱みから強みを探す」をリリース

  1. 若葉マークの就活 新シリーズ「自分の弱みから強みを探す」をリリース
  2. 今月のメディア・講演情報 「こころの科学」(日本評論社)
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「発達障害は治るか?」他

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1. 若葉マークの就活 新シリーズ「自分の弱みから強みを探す」をリリース

今回、Kaienの就労移行支援とガクプロの利用者に限られますが(ただしパートナー先企業も含む)、『若葉マークの就活動画 長所・強み編』をリリース。11の動画で発達障害の特徴のある人が何をどのように強みとして企業に伝えればよいかをまとめました。

いきなり長所に飛びつくのではなく、ご自身の弱みと思っているところからでも、”リフレーズ”して強みを伝えられる作りになっていることがポイントです。ご活用になりたい方はぜひ当社の就労移行やガクプロをご活用下さい。

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2. 今月のメディア・講演情報 「こころの科学」(日本評論社)

この1ヶ月は大学関係者向けのイベントに登壇したほか、「こころの科学」(日本評論社)に寄稿しました。

講演
  • 09/06 初年次教育学会 ラウンドテーブル(愛知・春日井市)
  • 09/09 関東地区大学教育研究会(千葉・習志野市)
執筆
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3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「発達障害は治るか?」他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。

発達障害は治るか?

Q1. 就活中の息子についての相談です。本人は、昔から、自分は、発達障害(アスペルガー)のグレーゾーンかも、と思っていたようです。いま、就職の最終面接で落ち続け、気づけば友達もいません。最近やっていたTV番組で症状があてはまることに気づき、私も今までの育てにくさが分かった気がして、腑に落ちました。そして、こちらにたどり着きました。「居場所がなくて、気持ちがつらいなら、一緒に行ってみる?」と誘いましたが、「自分で治せるし、だいぶ治ってきたはず、いまさら遅い」と言います。自分で治せるものなんでしょうか?また、どのようにさとして、連れて行けばよいでしょうか?

A. 結論から言うと、治せないが、直せる部分はある、という感じだと思います。その際、たしかに自分ひとりでということもできると思いますが、どんな人も成長をする時に周囲の力を借りたほうがより深く早く成長できますので、他人の力は借りたほうが良いということになるでしょう。

そもそも最終面接で落ち続けるということは、就活を何社も受けられている、面接もいくつも突破しているからこそだと思います。就活で何をすればよいかすらわからない方も多い中で、最終面接まで到達できていると、プラスに捉えれば捉えられますし、ご本人の言うとおり直った(治ったというのではなく直った)部分はあるのでしょう。

発達障害は脳の特徴であり、男女の脳が違うため男女が治るということはないように、発達障害が治るということは基本的にはありません。ただし発達障害でない人も苦手や特徴が薄まるように発達障害的な特徴も見えづらくしていくことが部分的にではあれ、できます。またネガティブな部分だけではなく、発達障害には、むしろ直さないほうが良い長所もあります。他の人が敬意を払う部分ですし、私達支援者がそのあたりに触れられるところが楽しくて働いている部分ですので、いい部分はもちろん伸ばしていくと良いと思います。

発達障害か否かを議論にするとご本人も周囲もはじめは受け入れづらいと思います。また発達障害のすべての特徴が当てはまる人はおらず一部に当てはまるという状態の人ばかりです。「少しは特徴はあるのは確かだし、もしあなたが成長や就職を求めるならば、それは他人と一緒に対策を立てたほうが苦手が見えづらくなり、最終的にはあなたの良いところが見えやすくなる」というストーリーでご本人とお話してはいかがでしょうか。

医療・福祉の仕事

Q2-1.ごくごく軽い?と思われる軽度発達障害?ですが、月1でメンタルクリニックに通い、ストラテラとジェイゾロフトを一日1~2錠処方してもらっています。この薬のお陰で、なんとか今は病院での看護助手の仕事が成り立っています。この先、介護福祉士の資格を取るために勉強中ですが、私にみあった他の仕事はあるのだろうか?日々模索中です。今の仕事にやり甲斐はありますが、たとえごく軽度の発達障害でも、向いている仕事が他にあるなら、探求してみたいです。
Q2-2. 今まで積み上げてきたものを活かしたいのですが、介護という対人スキルの高い職業をこのまま続けて良いものか、悩んでいます。

A. いままで以上に今後は医療福祉の現場で人不足が顕在化すると思います。その時に発達障害の傾向のある方が働ける業界になっていないといけないのではないかというのが個人的な思いです。

ある程度働けている期間が長い職種・環境はその人に適している可能性があるということです。臨機応変な対応が必要とされたり、それぞれの事情を汲みながら動かなければいけないという苦手さがある職場でありながら定着できている、キャリアが積めているということはご本人が気づかないところで自分の良さを出せている可能性があります。

また、発達障害の人はやはり他の人に比べると合う職種・環境が狭いために、一大決心をして転職をしても、新しい職種・環境が合わない可能性が高いのは覚えていた方が良いでしょう。つまり今の仕事がそこまで悪くないなら、失敗する可能性の高い、リスクのある転職をするよりも、今の仕事にとどまったほうが良いかもしれないということです。

もちろん上の議論は頂いた情報だけの中での一般論ですので、個別にはやはり個別相談にお越しいただいたほうが良いでしょう。

仕事での困り感

Q3-1. 具体的にハンディキャップをどのように克服しているか知りたい 私の場合期限や物を紛失する メモしたことも忘れる。

Q3-2. 一般企業に所属しながらも、サービスを受けられるのか、また受けられる場合はどのようなスケジュールでカリキュラムが進むのかを伺いたいです。

A. 現在はキスド会という場で、在職者の方とのセッションを行っています。キスド会については話し合った内容をウェブで公開しています。ぜひ以下のリンクをご確認下さい。

しっかりとしたカリキュラムを組んでいるわけではないですが、仕事での困り感を解消したり、不全感を共有する場となっています。抜け漏れやミスについてはキスド会の参加者ほとんどが苦しんでいることです。みなさんの対策は多様ですが、いかに手軽に記録を取れるか、またそれらの情報を適切にまとめて、自分がほしい時に取り出せるようにしているかで、メモ帳を使ったりスマホを使ったり工夫をされているようです。

今当社ではビジネススキル講座の改編を進めています。来春をめどに新しいものを作りたいと思っています。ここでまとめたものはキスド会やウェブサイトなどでお伝えしていこうと思っています。

【参考】キスド会

大学進学か就労か

Q4. 大学進学か、就労か、本人の希望がはっきりせず、積極的に何かを目指しているふうでもないため、本人のプラスになる情報がいただければと考えて、家族(父と母)で説明会に参加したいと思います。

A. 進学問題については既にウェブサイトにまとめています。(これ以外の情報も大抵の情報は当社のウェブサイトにまとめています。検索窓がありますので、ぜひ気になるキーワードで当社サイト内を検索してみて下さい。)

おそらく進学にしても、就労にしても、ご本人の方向性がはっきりわからないということだと思います。それについてはどの仕事をしてみたいのかということをご本人に具体的に示すことも重要だと思います。また我田引水で申し訳ないですが、先日出版した本はまさに何をしてよいのかわからないというお子様向けに書いていますので、ぜひお手にとって見ていただければと思います。

【参考】大人の発達障害Q&A 発達障害のある方の進学進路 「高卒で就職か?大学・専門学校に進学か?」 
【参考】『発達障害の子のためのハローワーク』リンク