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ニュースレター2018年5月号「発達障害学生白書」にご協力ください

  1. 「発達障害学生白書」にご協力ください
  2. 今月のメディア・講演情報 AERA「5年で3倍…増える発達障害学生 就活で直面する厳しい現実」他
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「確定診断はなぜ出ない?」他

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1. 「発達障害学生白書」にご協力ください

現在当社では「発達障害学生白書」を作成準備中で、白書の根幹を成すアンケートにお答えいただける、発達障害の(含・傾向のある)大学生・専門学校生、発達障害の(含・傾向のある)学生のご家族、そして支援に当たる大学教員・職員の皆さまを募っています。

この白書の目的は、発達障害学生や家族・関係者のリアルな声を、より良い就活支援へと役立てることにあります。「こんなことに困っている」「こんな支援がほしい」「ここを変えて欲しい」「こういう支援が役立った」といった本音を是非お聞かせ下さい。

アンケートは下記リンクよりご回答いただけます。所要時間は15~20分程度で、締め切りは5月13日です。500人規模の回答を目指していますのでご協力頂けますと幸いです。

なお「発達障害学生白書」は、英系投資銀行バークレイズ証券のCSR(企業の社会的責任)の一環である、日本の就職困難若年層、特に発達障害学生(含・グレーゾーン)の就職支援活動に対する取り組みの一部として公表されます。

<リンク>

2. 今月のメディア・講演情報 AERA「5年で3倍…増える発達障害学生 就活で直面する厳しい現実」他

講演

福祉の専門学校で講義を担当しています。

今後の講演予定です。

  • 6/13 千葉商科大学「発達障害のある大学生についてのセミナー」(千葉・市川)
  • 6/13 大島グループ「発達障害(傾向)の方の就労問題」(新潟・上越)
  • 7/01 一般社団法人キャリアサポートクラブ「発達障害の子のための“ハローワーク”」(福岡・北九州市)
  • 7/08 NPO法人ブリッジフォースマイル 「発達障害を知る」(東京・中央区)
  • 7/19 中央大学「メンタルヘルス・マネジメント」(東京・文京区)
メディア
リンク

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「確定診断はなぜ出ない?」他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。

発達障害とうつ・双極性障害の対策 どっちが先?

Q1-1. 発達障害の就業移行を特化としておりますが二次障害としてうつ病を罹患しておりますが、その場合でも発達障害とうつ病も重ねてサポートをして頂けるのでしょうか?発達障害の関係で仕事に就くと対人関係からうつが出て来てしまいますのでそこも配慮をして頂けるのかが気になります。
Q1-2. もともと双極性障害を患っていましたが、最近になって発達障害もあると言われました。精神障害と発達障害の両方をもって貴社で就労移行支援を受けている人はどのくらいおりますでしょうか?

A. いわゆる二次障害については状態やその人の目的によってどのように対応するかが分かれるところです。例えば1つ目のご質問の方は、おそらく発達障害的なズレが生じることでうつが引き起こされているのではと推測しました。その場合はうつへの支援・対策をしていくというよりも、ズレを引き起こす発達障害由来の物事へのアプローチが先になってくると思います。

2つ目のご質問の場合は、双極性障害が日常生活をおくるのが困難なほどでしたらまずはそちらの対応をすることをお勧めしていく事が多いと思います。ただ発達障害の方もADHDの方の好調なときと不調な時の差は双極性障害のように見えることもありますし、その場合はあまりADHDや双極性障害などの診断名に左右されず一つの事象としてアドバイスしていくこともあります。

なお、当社で発達障害以外の診断のある人(二次障害の診断のある人)は半数程度です。今後データを分析したいところですが、小さい頃から療育を受けたり理解のあったりする中で育っている場合は、二次障害は少なくなっていると思います。今は小さい頃から支援を受けやすい環境になりつつありますので、これから10年20年経てば、今のような二次障害を併発する可能性は低くなっていくのかもしれません。

発達障害は治すもの?

Q2. Kaien殿の事業目的は何でしょうか?発達障害を治すこと?ですか?

A. 当社では発達障害は治るとは考えていません。発達障害の界隈では著名な先生がおっしゃった「生まれてから死ぬまで発達障害」という見解に大筋合意しています。それは脳機能が違うわけですから、今後脳科学の大幅な進歩があるなどしない限りは発達障害の傾向は一生続くと考えています。しかし勘違いしてほしくないのは、発達障害の人も成長・進化するということです。例えばミスが多い人が一定程度ミスを減らすことは可能です。あるいは初めての環境が苦手な人が徐々に克服できる場合が増えていくことも可能でしょう。数字でいうと100できて普通と言われるところが50しか出来ないのを発達障害だとすると、50の人を100にすることは出来ないということです。ただしほとんどの場合、その方は50のレベルを発揮できておらず、20とか30しか能力を発揮していません。理由はご自身の特徴を正確に理解していない上に、対策方法を御存知ではないからです。そのギャップを埋めるのが当社の役割だと思っています。

確定診断はなぜ出ない?

Q3-1. 不明点が一点ございます。利用出来る方は障害診断が出ている方のみ対象でしょうか?現在心療内科に通院しており、正式な診断はまだ出ておりません。
Q3-2. 以前、ADHDかどうかで悩み精神科に診察を受けに行ったことがあります。その時の結果は「かなりADHDに近いが、手帳を出すレベルではない。ただし、医師によってはADHD判定を出すかもしれないグレーゾーン」という判定でした。そのような場合でも参加しても問題ないのでしょうか?

A. 正式な診断が出るケースはそれほど多くないというのが実情です。大きく分けて4つの理由で曖昧にされることが多いです。

一つはうつや双極性障害なども含め精神科系の診断というのは白黒はっきりするものではありません。このためはっきりしないことについて断定的な言い方を避けることが医師の中では一般的とも言えます。

2つ目はご本人のショックを和らげるためです。特に1つ目でお伝えしたとおりはっきりしない状態のものを真っ直ぐ伝えることで、かえってご本人の状態が悪くなることを避けたいという意図もあるでしょう。これも発達障害に限らず精神障害系の診断・告知の場合は常套手段とも言えますが、むしろ発達障害の方ははっきり伝えて欲しいと思われることが多く、医師との意思疎通がうまくいかないと感じる原因にもなってしまっているようです。

3つ目は発達障害のことが詳しい専門医のところに行けば明確に診断名を伝えられる状態であっても、精神科医すべてが発達障害を理解しているわけではなく、確定的には伝えられないケースです。特にQ3-1の方の場合はそのように思われます。

最後に、どの医者としてもなんとも言い難い状態の場合は診断が曖昧にされるケースもあるでしょう。うっすらとしていて見えづらく、検査をしても傾向が見えづらいということもあるでしょうし、重層的にいくつもの症状が見えていて発達障害と診断できるのか分かりづらいこともあると思われます。

いずれにしても、行政のサービス(例えば当社の就労移行支援)を使う場合などは診断が必要にはなります。このため当社の就労移行支援の利用を考えている場合は、はっきりとおっしゃらない医師の場合には、こういうサービスを利用したいので診断書を書いて下さい、と言えばその時に初めてはっきりと文書にしてくれることが多いと思われます。

新卒障害者枠 筆記試験が通らない

Q4. 精神福祉障害3級を取得しております。関西の大学の4回生です。算数障害があり、計算が苦手で、就SPI職活動をしているものの、計算の筆記試験に難儀しております。現在まで、10数社受けましたが、筆記試験ですべて不合格になりました。先に面接試験を行うところはすべて合格しています。特技は語学で、大学成績は中上位です。コミュニケーション等、他は問題がありません。先日、障碍者の就職説明会に参加しましたが、やはり試験は必須だとのことだそうです。

A. 障害者枠では筆記試験は非常に稀です。おそらく受けていらっしゃるのが、身体障害の方をメインターゲットにした大手企業の合同面接会なのではないかと思われます。その場合は、確かに一般枠のように普通に(や筆記試験などがある)選考をされると思いますし、その際に算数障害的なところで落とされてしまうところは可能性として考えられる部分です。当社の合同面接会にしても、ハローワークの合同面接会にしても通常は面接と実習で事足ります。このため今後は受けられるプロセス・媒体を考え直すと良いかと思われます。