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正社員への道のり ~8割以上が契約社員からの登用という事実~Kaienマンスリーレポート(2016年8月)

 就労移行支援事業所Kaien横浜の大野です。毎月、Kaien利用者の就職実績を定期発信している「Kaienマンスリーレポート」。今回も最新の就職実績をお伝えします。

8月の就職者数は8名、うち1名が正社員として採用されました

 8月のKaien就労移行支援6事業所全体での就職実績は8名でした。就職された8名の皆さまおめでとうございます!お盆時期ということもあり入社日が9月にずれ込んでいる傾向があるようです。7月下旬の段階で既に複数の方が9月入社で内定していたことと合わせて考えると、順調な実績と考えられます。

 就職時の雇用形態に着目すると、就職された8名のうち7名が契約社員で、正社員採用は1名でした。ニュースなどでも年々正規雇用の割合が減少していることについて度々取りざたされています。Kaienのご利用説明会などでも「Kaienの職業訓練を受けたら正社員で就職できますか?」など、雇用形態に関するご質問をいただく機会は多く、就職を目指されている方の関心の高さを感じています。

発達障害の人が正社員になるのは困難ですか?

 下のグラフは、過去2年間でKaienの就労移行支援を通じて就職した方の勤務開始時の雇用形態の割合を集計したものです。雇用開始時点から正社員として採用された方の割合は全体のわずか6%に留まり、8割以上の方が契約社員として雇用されています。上述した16年8月実績同様、年間を通じてみても初めから正社員として採用されている人は少数だということが分かります。

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 この集計だけを見ると、「やはり正社員になるのは厳しいのね・・・」とがっかりされた方もいるかもしれません、でもご心配なく、そんなことはありません。上記集計データは、あくまで『就職時』の雇用形態です。実は契約社員として就職された86%の方々、多くの人たちが入社後に正社員として登用されています。

正社員採用は「入社時」ではなく「入社後」が主流

 各訓練拠点で定期的に開催している 懇親会blank_blue の場で修了生から、「正社員になれました!」という嬉しい報告をよくして頂きます。入社時点では契約社員ですが、一定期間様子を見たあとで積極的に正社員として登用する企業が最近増えてきたように感じます。具体例をひとつ挙げると、昨年からKaienとつながって頂いたある大手物流関連企業。現在Kaienから紹介した修了生6名をお雇い入れ頂いていますが、入社1年も満たないKaien修了生4名を先月正社員として登用していただきました。

 では、なぜ初めから正社員として雇っていただけないのでしょうか?それはやはり、雇用する企業側に取っても、人一人を正社員として雇用するのは大きな決断だということです。発達障害当事者の方の多くは遅刻欠勤が少なく、安定していますが、それでもいろんなタイプの人がいます(発達障害に限ったことではないですが・・・)。ある程度働いてもらい、様子を見て勤怠の安定や職場との相性を確認してから晴れて正社員登用、と考えている企業が多いようです。

 現在利用中の訓練生の皆さんにもしょっちゅうお伝えをしていることですが、入口の雇用形態にこだわり過ぎていては応募すらままなりません。地道に働きながら実力を示し正社員として認めてもらおう、という気概が必要だと思っています。

賢い会社の選び方

 それでは、自分の雇用を安定させるためには、どのような基準で応募企業を選べばよいのでしょうか。就労移行支援の現場で得られたいくつかのアドバイスをお伝えします。

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①会社自体の安定性も併せて考える

 前述したとおり会社にとっても正社員として雇い入れすることは大きな決断です。新卒採用は正社員として雇い入れることが一般的ですが、中途採用は残念ながらそうではないことのほうが多いです。甘い言葉には罠があるとよく言いますが、簡単に正社員になれるように見えたとしたらその求人は要注意です。

 残念ながらブラック企業というものはまだまだ実際に存在していますし、そもそも会社が潰れてしまっては安定も何もあったものではありません。会社そのものの安定性と併せて判断する必要があります。

②正社員=安定という考えにとらわれない

 労働契約法改正により有期雇用を5年継続すると無期雇用と同様に扱う、いわゆる「みなし制度」が施行されたことで、以前に比べて正社員と契約社員の垣根が低くなりました。

 また、正社員だから必ずしも雇用が安定するというわけではありません。人件費が高くつく分だけ、会社の経営状態が傾いたら雇用整理の対象となりやすいという側面があることを念頭に置きたいところです。

 契約社員など有期雇用の従業員に、正社員に準ずるレベルの賞与を支給する会社も珍しくはなくなってきました。大手上場企業の障害者枠・契約社員と、中小企業の正社員を比較した場合、私の知る限りでは収入でも安定性でも前者が上回っています。単純に雇用形態だけにとらわれるのではなく、収入や福利厚生、会社規模なども含めトータルで良し悪しを判断していただきたいです。

③過去の正社員登用の実績を調べる

 入社後にある程度実績を積んでから正社員にしてくれる会社が増えてきた、と書きましたがもちろん全ての企業がそうしてくれるというわけではありません。どの程度正社員登用の可能性があるかを計るために、応募前に正社員登用実績を確認することができるとよいでしょう。Kaienでは、当社独自開拓求人の応募を検討するご利用者の方に、過去の正社員登用実績などハローワーク経由などの応募ではなかなか事前に知ることができない情報もお伝えしながら、応募の検討をしていただくようにしています。

 雇用に関する形態も、それを取り巻く情勢も日々変化・多様化し、以前のように正社員になれば安心という時代ではなくなってきました。Kaienでは時代の変化に対応しながら、目先のことやイメージにとらわれず地に足の着いたキャリアを積んでいただけるような支援を心がけています。Kaienの就労移行支援や、独自開拓求人の詳細については、Kaienご利用説明会blank_blue にてお伝えしています。ご興味ある方は是非一度ご参加ください。

関連リンク

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