職場実習で気付いた「無駄なことはひとつもなかった」

発達障害に特化した就労移行支援Kaien 修了セレモニーレポート #3
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Kaien大野です。就職が決まりKaienの就労移行支援を修了される利用者の方(訓練生)の「修了セレモニー」の様子をお伝えするシリーズ。レポート第3弾は横浜事業所からお送りします。

入所から前向きに課題改善に取り組んでいたHさん(20代男性)は、横浜事業所のムードメーカーでした。結果を見れば利用期間4ヶ月と比較的早い内定獲得となりましたが、Kaienにつながるまでの経歴はADHDの特性ゆえに業務では苦労が多く、決して平坦な道のりではありませんでした。それでも真摯に、前向きに課題に向き合うことで拓いた次のステップに進むHさんの修了スピーチは、とても堂々としているように見えました。

仲間と共に過ごした4ヶ月間で実感した”一期一会”

本日も訓練お疲れさまでした。自分は訓練に参加させていただき、4ヶ月、ほんとうに充実した生活を送ることが出来ました。振り返ると本当にKaienにいた期間がすごい楽しかったな、と思っています。特に自分がここで学んだことは大きく分けて3つあります。

ひとつめが「報告の重要性」です。報告はホウレンソウの一番最初に来るもので、とても重要な要素だと思いました。

ふたつめが「環境が当たり前ではない」こと。一緒にいる訓練生の方やスタッフや講師のみなさんとは、常にずっといっしょにいられるわけでないということをすごく感じました。

最後は「無駄なことはひとつもない」です。今やっている訓練というのは、例えば、やっていてどういう意味なのかわからないということも多いとは思いますが、いずれそういうことが役に立つと僕は内定をもらえた企業の実習で感じました。本当にみなさんといた期間が楽しかったです、Kaienに入れて良かったです。ありがとうございました!

実習先で評価された “仕事への姿勢”(講師Fさんからのメッセージ)

Hさん、就職おめでとう。きっと私が講師のなかで一番付き合いが長かったと思います。私が担当しているオンライン店舗業務で店長なんかもやってもらったので。そういう中で感じていたのは、朝、ドアが開くと、いつも一番に彼が入ってくるんですね。火曜日は掃除のために椅子上げしているけど、翌朝水曜の朝、彼が一番に来て、みんなの分までデスクに上がっている椅子を下ろして。訓練に入る準備を、毎日のようにしていて、そんな風な姿勢がきっと、実習先でも「あ、仕事の準備や姿勢が整っている人だな」と映って内定につながったんじゃないのかな、と思いますね。最短コースでの卒業、おめでとうございました。

2018年4月からスタート予定「就労定着支援事業」

Kaienは18年4月から障害福祉サービスとして新設される「就労定着支援」事業を開始予定。Hさんのように就労移行支援から就職先に羽ばたき、職場で活躍する修了生の皆さんのキャリア形成の一助となるサービスを現在準備中です。発達障害の凸凹がありながらも自分らしく働きつづける卒業後の道のりも、Kaienは共に歩んでいきたいと考えています。

わずか4ヶ月という期間ですっかり自信が身についたように見えるHさん。その成長の秘訣は周囲のフィードバックを受け止めて、即行動につなげていたことにあると感じています。きっとその姿勢を貫けば、就職後もこの4か月間と同じように成長をし続けるのでしょうね。数か月後、数年後。今より更に成長したHさんにお会いするのが今から楽しみです。