あと7日(1週間) 通いたくても通えない 二次障害の話

<Kaien大阪天六 2018年6月オープン> 関西初拠点 カウントダウンブログ
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2018年6月。Kaienが就労移行支援(大人向け)とガクプロ(大学生向け)を、初めて関西でスタートさせます。場所は梅田/大阪から1・2駅の天神橋筋六丁目駅近くです。本ブログは開設までの毎日を書き留めているカウントダウンブログ。今日は「あと7日」。ちょうど一週間前です。

関西初拠点!発達障害の特徴を活かした就職を! ▽就労移行の”Kaien大阪天六” ▽学生向けの”ガクプロ大阪天六”

利用準備の途中で断念する人たち

残り1週間ということで、6月1日の開所にちょうど合わせて利用スタートされる方、あるいはその数日・数週間後を目指して行政に届け出をされる方が増えてきています。今日も「これから行政に申請に行ってきます!」という方が一報を入れてくださいました。一方で準備段階で「やはり通えません…」というご連絡もいただくことも一つ二つの事例ではありません。

ほとんどの理由が体調不良、もう少し直截的に言うと精神的な健康面に不安があるためとなっています。生活リズムが整わない方もいますし、不安から外に出づらくなっている状態が治らない方もいますし、気分がふさぎ込むことが多く時々はやる気になるのだが今の自分ではやはり働くのは難しいと断念される方などです。いずれも過去の生き辛さによる負の経験がそうした症状を発生させてしまっています。

利用説明会にもいらして、個別相談もさせていただいた方なので、こういう支援が必要だなとか、こういうところはご本人でも自分の良さや強みに気づいていなさそうだなとか、こういう就職先がよいだろうなとか。色々なことを感情移入している方々だけに、もったいないというか残念だなぁという気持ちがないわけではありません。しかし機が熟した時に、気持ちが安定してきた時に、ぜひそのときもう一度検討して当社を選んでくださいという気持ちでメールや電話でやり取りさせていただいています。

発達障害の支援をすると、二次障害は避けて通れない

実はピュアな発達障害の方を支援するのはそれほど複雑ではありません。支援の経験が少ないスタッフでも、発達障害の人の特性を理解できれば、つまり情報処理の癖を把握できれば、上手にサポート・アドバイスが出来るでしょう。

しかし発達障害に、不安障害や抑うつ、強迫性障害、愛着障害などが合わさった方(二次障害のある人)は、これまでの支援経験を存分に発揮する必要があります。まさに支援者の腕が問われると言っても良いでしょう。また無事に?就労移行支援などの利用準備・手続きが終わったとしても、気持ちの面で不安を抱え続ける方が多いのが実際です。(もちろんそもそも失業・無業状態の人が就労移行支援のお客さんですので、発達障害があってもなくても、心細く、気持ちが保ちづらい状態なのは誰でも一緒だと思われます。)

今回、Kaien大阪天六では福祉の経験がないスタッフもいますが、フルタイムのスタッフでは1人を除いては経験者。関西初拠点で様々なタイプの方が来るだろうという予想もあり、東京・神奈川の首都圏の拠点よりも分厚い支援体制を敷いています。入所後もしっかりとみなさんのアップダウンを感じ取り、サポートしていきたいと改めて思いました。

就労移行だけではなくガクプロも6月からスタート

と、ここまで就労移行支援を前提で書いてきました。念のために書きますと、就労移行支援は福祉の制度で、主に20・30・40歳代の失業・無業の方で、障害・診断がある方が使う制度です。Kaienの関西事業は就労移行支援だけではなく、大学生向けのガクプロも同時スタートさせます。ちなみにガクプロ利用希望の方の説明会、個別相談も既に始めていますが、こちらは二次障害がある場合でも”過去”の生きづらさというよりは、”将来”の道筋が見えない不安な状態から、気分が安定しないケースが多く見られます。

明日はこのガクプロについてを、開設直前ブログでお伝えしていきたいと思います。

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