内定ペースを景気が後押し? でもそんな時こそご用心

Kaienマンスリーレポート(2018年6月)
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Kaien法人窓口担当の大野です。
発達障害に特化した就労移行支援Kaienのご利用者の就職の状況をお伝えしている「Kaienマンスリーレポート」。今月も最新の就職実績をお届けします。

Kaien利用者に追い風、就職スピードは昨年を上回るペース

2018年5月のKaien就労移行支援7事業所全体での就職実績は9名でした。ご入社された皆さま、おめでとうございます! 加えて6月は既に20名近くの内定者が出ており、2018年1月以降の累計は内定者も含めるとすでに100名以上が就職先を決定。昨年を上回るペースです。

就労移行支援のスタッフも就職活動の追い風を肌で感じています。特に就職活動をはじめてから内定が出るまでの期間が昨年に比べて全体的に短くなっている印象です。発達障害がある方の雇用に関心をよせる会社が増えていることに加え、社会全体の景気回復が影響しているかもしれません。

もし景気が良くなり就職が決まりやすいのだとすれば、それは喜ばしいことです。ただし、油断は禁物です。仕事が決まればそれで安心、というわけでもないところが会社で働く難しさ。特に得意・不得意の凸凹が大きい方は、こんな時にこそ注意が必要です。なぜなら、無事就職できたとしても、その後安定して働き続けることが出来るかどうかは別問題だからです。

発達障害のある方が安定して働くための条件

Kaienの就労移行支援は、卒業生の就職後の雇用が安定していることが特徴のひとつです。

発達障害がある方が就職先で安定して働くうえのポイント。シンプルですが、一番大事なことは「自分に合った職場で働くこと」です。「なんだ、そんなことか」と思うかもしれませんが、そんなに簡単なことではありません。なぜなら自分に合った仕事を自分で理解することこそが、発達障害がある方にとっては難しいことだからです。

PCを使用した訓練はもちろん、軽作業の適性も確認ができる

Kaienの職業訓練では短期間でたくさんの職種を数多く体験します。まるで「洋服を試着するように」自分の得意不得意を理解することで、「経験したことがないことを想像することが苦手」と感じている方々も自分の適性を体験的に理解することが出来るのです。また、Kaienの独自開拓求人では職場実習を通じて職場環境や社風との相性を確かめることが可能です。

Kaienご利用者が全国平均を大きく上回る率で職場定着している理由。それは平均で7ヶ月程度の職業訓練期間を通じて自分の適性への理解を深めるプロセスを通じて、強みを活かしやすい職場に就職していることにあるのです。

適性がわからない場合は、自己理解が安定就職の近道

景気が良くなれば、おのずと内定の可能性は高まるでしょう。しかし安定して働き続けることが出来なければ、離職してまた就職活動ということにもなりかねません。決まりやすい時期だからこそ、慎重に就職先を探さなければならないのかもしれません。

職歴が少なくて自分にどんな仕事が合っているかわからない。どのような職場環境なら長く働けるか想像できない。そんな風に感じてる方は「急がば回れ」。ぜひそのような方にKaienの就労移行支援を利用してほしいな、と思っています。