次なる就活への糧に!ハローワーク障害者就職面接会をおえて

10分間で伝える”意欲”と”能力”と Kaien流の就活サポート
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Kaien代々木の菅原です。

先日2月20日(月)、ハローワークが主催する第2回障害者就職面会が東京体育館メインアリーナで行われました。身体・知的・精神障害、そして発達障害のある方の雇用促進を目的とするこの面接会には、260社もの企業と主に東京の中央地区にお住いの求職者が参加しました。

Kaienからは、見学者を含め総勢約30名の訓練生(当社就労移行支援サービスを利用いただいている方々)とガクプロ生、そして4名のスタッフが参加しています。

今回は、そんな合同面接会の様子についてお伝えします。

人、人、人・・・とにかく人が多い!

会場に入ると、まずはその人の多さに圧倒されます。企業の方や面接を受ける方のほかにも、自治体スタッフ、支援員、取材に来たテレビ局関係者などが一堂に集まり、開始前の会場は騒然としていました。

「面接が趣味になりそう」と語るほど数多の面接を経験してきた訓練生でも、この人の多さに尻込みしている様子。たくさんの応募者の中から選ばれるために、キラッと光る何かを残さなければ・・・と、緊張が高まる人、やる気がみなぎる人、様々な反応がみられました。

面接開始までの時間は、想定問答集を見直したり、志望する企業のブースの位置を確認したりするのですが、その表情はどこか頼りなく・・・。ここまで大規模な面接会に参加するのは初めてという方がほとんどですので、それはそれは不安だったことと思います。

なにかあっても大丈夫。同行のスタッフがフォローします

どんな順番で面接を受ける企業を決めたらよいかわからない、必要な書類を忘れた、緊張しすぎて頭が真っ白!そんなときも大丈夫です。会場を巡回するKaienのスタッフが、訓練生のいざという時にすかさずフォローを入れます。特に問題のなさそうな方にも、声掛けを欠かしません。できるだけリラックスした状態で面接に臨めるようメンタル面のサポートも入念に行います。万全を期して、面接に臨んでいただくのです。

Kaienの腕章をつけたスタッフが、会場の隅に常駐しています。(Kaien基地)離れた場所から、面接を受けていそうな訓練生へ、無言のエールを送ります・・・!

Kaienの腕章をつけたスタッフが、会場の隅に常駐しています。(Kaien基地)離れた場所から、面接を受けていそうな訓練生へ、無言のエールを送ります・・・!

札を手にし、いざ面接へ!

午後1時、開始のアナウンスとともに参加者は希望する企業のブースに番号札を取りに向かいます。面接を受ける順番が書かれたこの札がなくなってしまうと、面接自体が受けられなくなってしまうため、みなさん志望度が高い企業から優先的に札をとっていきます。

見事第一希望の企業の1番札を手にできた訓練生は心なしか、後の人よりも長い時間をとって面接してもらえたようでした。長く面接できるということはそれだけ自分を売り込むことのできる時間も増えるということ。開始の合図とともに、真っ先にお目当ての企業ブースに向かうことが面接を充実させる鍵になりそうです。

面接の平均時間はだいたい1人10分程度。人気企業だと1人5分あるかどうか。緊張しながらこんなに短い時間のなかで自分の「能力」と「意欲」をアピールするのは至難の業のように感じられます。

面接練習、赤ペン・・・これまでの積み重ねを思い出して!

ですが、安心してください。当社では、大企業で管理職を務めた経歴をもつ「講師」と呼ばれる方々が面接官として面接の練習をしてくれる時間を週に三回設けています。訓練生の皆さんは実際の面接に近い緊張感を味わいながら、回答内容、印象、所作について企業目線の的確なアドバイスを受けられるのです。

面接だけでなく、書類作成のサポートも行っています。「赤ペン」と呼ばれるこの時間は面接練習と同様週に3回実施されます。特に今回のような大規模かつ当日に書類を持っていくタイプの面接会だと、面接官も隅々まで目を通してくれるとは限りません。そのため、みなさんの強みが書類をパッと見たときに伝わるかどうかがポイントとなります。発達障害の方が苦手な「端的に、わかりやすい」お伝えの仕方を、これまでに何人もの就活をサポートしてきたスタッフが一緒に考えます。

次はKaien合同面接会へ!

このハローワーク障害者面接会は書類選考なく面接を受けることのできる貴重な面接会です。障害をもつ多くの求職者がこの面接会に照準を当てて準備をしてくるので、競争率も非常に高くなります。Kaienから参加する方の内定率も例年2~3%と、決して高いものではありません。

それに対し、「Kaien求人」をくださる企業が集うKaien合同面接会は、数倍~十倍の人が内定をもらうことのできる面接会となっています。Kaien求人とは、当社が独自に開拓した求人であり、その魅力はなんといっても発達障害に深い理解があること。それぞれの凸凹に合わせた配慮をしてくれる企業が、発達障害の強みを生かした業務を提供してくれます。

また、多くのKaien求人は面接「非」重視。職場での実習を通して実際の能力を見てから採用を決める企業が半数以上なため、面接が苦手な方でも安心してご自分のスキルを発揮していただけます。

就活真っ最中の人、準備段階の人、それぞれに学びが

午後4時、全ての面接が終了するとスタッフのもとへ多くの訓練生が集まります。

「想定外の質問に対応できなかった・・・」「昨日の面接練習が活きた!」やり切ったという達成感と長丁場の疲労感が入り混じった表情で、それぞれの成果や反省点を報告してくれました。また、「あまり障害について聞かれなかった。あの企業はそんなに障害者採用に意欲的ではないのかもしれない」と、企業の採用姿勢を鋭く分析する方もいました。

今回は見学のみという方は、会場の空気感や面接のやり取りを観察し、「自分だったらどのように臨むか」を考える機会となったようでした。「障害を受容できているかどうかがポイントのようですね」「障害枠といえどもある程度企業研究は必要なようです」という感想からわかるように、実際に会場に足を運び第三者的に面接を見てもらった方が、言葉で説明をされるよりずっと就活へのイメージも膨らむようです。

今回手ごたえを感じた方はそのままの勢いで、あまりうまくいかなかった方も修正部分が見つかって良かった!とポジティブな気持ちで次の就活へ進んでいっていただければと思います。この面接会は障害や特性をオープンにした求職者を対象にしたものでしたが、Kaienでは「障害枠」に限らず、診断や特性をオープンにしない「一般枠」での就職を目指す方のサポートも行っています。

ご興味のある方は是非、ご利用説明会 へお越しください。

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