発達障害者支援のプロになるために

~スタッフ合宿2017年春に参加しました~
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Kaien秋葉原の川口です。この3月に入社しました。Kaienで働き始めて日々驚かされることはスタッフの支援スキルの高さ。1人や2人ではないんですよ。スタッフ皆さん素敵な強みがあるのです。その秘密はなんだろう・・・と感じていましたが、3月10日から2日間、フルタイムスタッフのおよそ半分が集う社員合宿に参加してその一端に触れることができました。熱気溢れた合宿の様子をレポートしたいと思います。

支援の基礎を徹底的に ~科挙~

Kaienでは、新入社員は支援に必要な知識と仕事術の獲得を目的に科挙(かきょ)と呼ばれる学習会に参加します。ちなみに科挙とは中国王朝の官僚を選出するために行われていたとても厳しい試験のことです。浅田次郎さんの小説「蒼穹の昴」の大ファンの私にとって科挙というネーミングにときめきました。同時に「とっても辛いのでは・・・」と不安を抱えながらのスタートでした。

講義は大人の発達障害*、子どもの発達障害をはじめ、精神障害、心理検査、障害者雇用や障害者福祉サービス・・・とKaienの支援者になるための基礎知識が盛りだくさんの内容でした。そのどれもが専門の経験や資格を持ったKaienの先輩スタッフが担っていることも驚きです。実際あった具体的なケースをもとにした講義が中心だったため、皆さん話に引き込まれ自然と前のめりに。講義の後の質疑応答では日々の業務で感じている疑問や悩みが飛び交いました。幅広い経験を持ったスタッフの存在はKaienの大きな強みだと思いました。

講義形式だけではなくグループワークも行いました。実際あったケースをもとに「自分だったらどのような支援をするか」を考えます。短時間で集中して課題やその対応策を練りあう作業はとっても刺激的でした。TEENSスタッフも就労支援のケースをともにアイデアを出し、就労支援のスタッフもまた子どもケースについて考え意見を出します。当たり前のようですがこれはすごいことではないかと私は思います。通常であれば「私は子ども担当なんで…」「私は大人の方しか見たことないので…」となる場合が多いのではと思うからです。けれども子どもは必ず大人になりますし、大人には子どもだった時代があります。子どもから大人まで意識しながら仕事をする環境があることもKaienのスタッフの強みだと思います。

未来のKaienを創る~FedEx Day~

私たち新人が科挙に挑んでいる最中、先輩スタッフの方々はFedEx Dayに参加されていました。FedEx Dayでは合宿期間中に1つ企画をまとめプレゼンをします。現状の課題の洗い出しその対策を形にすることを目的にしています。「こうなればいいな」「こうしたいな」という前向きな思いを持って参加された先輩スタッフの皆さんの熱量はすごいです。同じ志を持つスタッフ同士でチームを組み、活発な意見交換をしながら、もくもくとノートやパソコンに向かう姿をたくさん目にしました。科挙を受けながら、今まさに先輩方は未来のKaienを作っているのだなと感じていました。一人ひとりが改善のために、または新しい挑戦をするために動けることもKaienの大きな大きな強みだと思います。

今回の合宿参加を通して見えてきたKaienスタッフの強みの数々。それを育むのは支援現場だけではなく、このような合宿の場もあったことに気づかされました。合宿最後に一人一言を共有してみると、知識を詰め込むだけではなく参加した人それぞれの気づきがある合宿だったと感じました。私自身は入社し早い段階で合宿に参加できて仕事の基礎を学べてよかったですし、これから発達障害者支援のプロになるために勉強を積み重ねていきたいという目標もできました。年々パワーアップしていると聞いていますので、次回の合宿も楽しみです。

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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます