秋の内定ラッシュ Kaien合同面接会が後押し

Kaienマンスリーレポート2017年10月
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Kaien横浜の石川です。当社の就労移行支援利用者の就職実績と、発達障害のある人の就職トレンドを毎月お伝えしている「Kaienマンスリーレポート」。今回は10月分のデータをもとにお話ししていきます。

秋の内定ラッシュです!

10月の内定者数は16人でした。おめでとうございます!

Kaien求人での就職が10人、ハローワークなどを通じてが6人、就職までの平均訓練期間は6.4か月でした。9月~11月は一般的に、年間での求人数がピークを迎える時期といわれていますので、その動きを反映させた形かもしれません。

10月6日に行われたKaien合同面接会の選考がまだ続いている訓練生もいます。11月はまたさらに就職者数が増えるかもしれません。期待しています。

Kaienでは、就職が決まった訓練生は、最終日に訓練終了のセレモニーを行います。

自分の名前が3Dでプリントされた「終了プレート」をみんなの前で思い思いの場所に貼るのです。同時に、Kaienに来るまでの道のり、学んだこと、訓練や就職活動で感じた壁、就職の喜び、様々な思いをスピーチしてくれます。それを聞くのが講師やスタッフの最大の楽しみでもあります。そして、発達障害を疑ってから 就労移行支援事業所を選び、自分なりの働き方を選ぶまでの、その方の道のりに思いをはせています。

今回はそのあたりのお話をしたいと思います。

もしかして発達障害?なんでもご相談ください

Kaienでは興味をもっていただいた方はまず利用説明会に来ていただきます。その後、さらに詳しくお話を聞きたいという方は無料の個別相談会へ。ここでスタッフが利用希望の方の現状と希望をお聞きし、当社にできることは何か、お伝えしていきます。

このとき、みなさんがいろいろな経験と思いをもって当社のドアをノックしてくれたことを感じます。

今でこそ社会的認知が広まってきた発達障害。自分が当事者ではないかと疑うのは、進学や就労などライフステージの節目、という方が多いようです。個別相談会でも、アルバイトやお仕事でうまくいかないことがあり、それをきっかけにインターネット検索をして、自ら疑ったという方が多数です。

【参考】あの人も?自分も? もしかして発達障害?と思ったら

また、実はあまり知られていませんが、ハローワークでは「若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラム」というものもあり、発達障害やその疑いの人を窓口で察知し、支援に誘導する取り組みもあります。その効果か、ハローワークで指摘された、と当社にいらっしゃる方も最近増えています。

一方でもったいないと感じるのが、’疑い’から次の行動まで時間があいてしまった方です。「引きこもってから10年近くたった。失った時間はとりもどせるでしょうか」と意を決して利用説明会や相談会に来てくれる方もいます。

きっかけは様々ですが、いずれも、迷ったらまずは相談の場としてKaienを使っていただいていいと思っています。その結果、Kaienや就労移行事業所がベストな選択でない方もいるかもしれません。発達障害の方たちの就労支援のパイオニアとして、地域の支援機関や医療機関との連携も深めつつあり、ご紹介できる関係機関もあります。迷ったら、ぜひ一度、何でも相談しに来てください。

就労移行支援事業所ってどんなところ?一度体験してみてください

利用説明会や個別相談会でもお伝えのとおりですが、Kaienでは、ご利用希望者が多数のため入所をお待ちいただく場合があります。定員割れの就労移行支援事業所が多い中で、ありがたいことです。

ただ、お待ちいただく時間も大事だと思っています。休職や無職の期間が続いていたり、在職中ですぐには動けなかったり、という方もいらっしゃいます。訓練を一度体験いただき、今の自分にはたして就労移行が合っているか、Kaienが合っているか、客観的に確認していただきたいのです。

平日体験セッションでは、実際に当社にいただく求人のお仕事内容に合わせた、実践的な訓練の一部が受けられます。在職者や在学者の方に向けて、土曜日も開催しています。

どんな人たちが来ているのか、どんなスタッフがどんな支援してくれるのか、ここに来たらどんな求人を紹介してもらえそうなのか、そもそも毎日通えそうか、など体験の中で感じ取っていただければと思います。

自分なりの働き方はみつかるだろうか?

みなさんの一番の不安はこれだと思いますが、見つかります、とはお答えすることができます。ただし、1人では難しいです。障害特性による強みを活かすという考え方をいち早く取り入れてきたKaienでは、訓練を通じてその方の強みの洗い出しをしていきます。その強みを活かせる求人も時間をかけて企業様と作ってきました。

ご自分に合った働き方はご自分が選べる時代になりつつあります。「苦手なことでも、慣れればできるようになる」といったような考え方がもはや通用しないということは企業側も分かっています。業務や環境のミスマッチは、本人自身にストレスがかかることはもちろん、企業にとっても大きなデメリットなのです。

ご本人とスタッフと企業が手をつないだとき、自分なりの働き方はきっと見つかります。

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