50%の内定獲得は高いか低いか? 発達障害のある大学生の 「2016 就活戦線」

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ガクプロスタッフの藤(とう)です。入社以来、発達障害*(含む疑い)のある大学生や大学院生、専門学校生のサポートを担当しています。

今年度の就職活動も徐々に大詰め。世間的にはすでに2018年入社組の動きが大きくなっていますが、ガクプロ生は(2017年卒の学生でも)まだまだ厳しい戦いを迫られている人がいます。現場のスタッフとしても日々気が抜けません。面接練習や書類の作成支援から始まって、そもそも一般枠にしようか障害者枠にしようかの相談に乗ったり、卒論や卒研とのバランスをどうとっていくか、また内定が3月まで取れないときに4月以降どうするのか(多くは当社の就労移行支援を選ばれます)のプラン作りなど…。

発達障害のある学生(ガクプロ生)の就活 途中経過を発表

とはいえ、年末ということでこれまでのガクプロ生の就活を簡単に数字で振り返りたいと思います。

まず(3月末の段階で)2年前はおよそ50%、去年は40%だった内定率は、今年は12月の段階ですでに42%まで高まっていました。もちろん早ければよいだけではなく、業種や職種・給与などへのご本人の納得感が大事ですが、1年前に下がった内定率を上げるというガクプロスタッフの共通した想いが数字に表れているのかと思っています。ちなみに、ガクプロにこの数か月に入った人も含めた数字が42%。半年以上通っている層に限ると、56%となっています。

この50%程度という数字は高いか低いかは意見が分かれるところでしょう。発達障害の学生の支援をする大学の関係者に聞くと目をぱちくりして「それは高いですね」と驚かれる数字なのですが、親御さんからすると「100%じゃないのですか?」となります。

当社での肌感覚としては50%はそれなりに難しく、実は障害者枠という選択肢を入れることで上がっている数字です。内定者のうち、ここ数年は障害者枠で決まる人が多くなっており、今年も3人のうち2人が障害者枠で決まっています。実は障害者枠は大企業であることが多く、中小零細の一般枠よりも受かりづらさが別の意味であるのですが、それでも多くの一般枠に比べると、ガクプロ生は希望を持ちやすい、つまり内定の確率が高い道になっています。

ガクプロは秋葉原、新宿、川崎で開催中

ようやく障害者枠の新卒市場で「発達障害」が注目され始めた

発達障害のある大学生の就活を数年見ていると、その就活戦線の変化の大きさに驚かされます。もちろん一般枠の就活時期が変わっているというのもあるのですが、身体障害の学生に全く歯が立たなかった2,3年前に比べて障害者枠で発達障害の学生が選考に通るようになっていること。またこれまでは11月ぐらいから新卒の障害者枠の応募がようやく増える状態だったのが、今年は春から大手企業などが発達障害の学生も含めて採用を強化し始めたということがあります。

実はそうした変化を起こすべく当社も企業に発達障害の新卒生を障害者枠で採用するメリットを繰り返し説いており、その訴えがようやく実を結び始めてきたのではないかと思っています。ある程度順調にいっている今年度の就活を見ていると、当社が少しは全体の流れを作る役割を果たしているのではないかと感慨深いものもあります。

昨年までは1,2,3月に大量内定があり、数字が高くなっていますが、今年は受かりそうだなという学生は年内に受かるケースが多くなってきています。一般枠を目指す学生と同じように、障害者枠を目指す学生にとっても就活の時期が分散して、学業とのバランスが取りやすくなってきたのかなぁという印象です。

年末年始と学期末テストを越した2,3月がラストスパートとなります。すでにガクプロに所属している学生にも支援を続ける一方、そんなサービスがあるんだ、ぜひ今からでも参加したいというご本人・ご家族の方は当社の説明会やガクプロの体験セッションにお越しください。(念のため、ガクプロは大学卒業後も、利用継続が可能です。)

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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます