MENU
HOME スタッフブログ Decobo通信6号をついに発行しました!

Decobo通信6号をついに発行しました!作成秘話 1年4か月にかけた思い

 Kaien川崎の白根です。6月吉日、1年4か月ぶりにDecobo通信6号を発行することができました!この喜びを皆様にいち早くご報告したくブログ初挑戦します。

一番右が今回完成した第6号

 

 「Decobo通信」とは、当社の就労移行支援訓練生が企画から製本・販売まですべて自給自足で行っている季刊誌です。内容は、当社公式ホームページの中から最も問い合わせの多いQ&Aを含んだ超実際的な冊子本です。「発達障害の適職って具体的に何?」「障害者枠で就職活動をするときは一般的に就職活動するときと何が違うの?」など具体的な質問にズバッとお答えしています(当社拠点で定価200円で好評発売中)。

 1号から3か月に1回のペースで発行されているこのDecobo通信。ところが6号発行までには、冒頭で述べた通りなんと1年4か月もの歳月がかかっています。

なぜ、6号発行にこんなにも時間がかかったのか?

 背景には、5号までに深くかかわった訓練生の軒並みの卒業があります。利用期間が長期化し、ほとんど「社員並み」の働きで模擬職場の中で複雑・多岐にわたる出版業務に携わっていた訓練生に内定が次々と出て、それぞれが旅立ってしまったのです・・・

 みんなが万々歳でした。一方で、残された訓練生は直接的な引継ぎをゆっくりと受ける間もなく先輩たちが旅立ってしまったので、先輩たちが残してくれたマニュアルをひもときながら、忍耐強く編集作業を行っていきました。

 ガントチャートで最初に想定されていたスケジュールはどんどん延びていきました。それでも誰一人あきらめずに、訓練生同志はもちろん、上司やスタッフ、場合によっては川崎事業所だけではなく、横浜事業所の訓練生にも応援を頼んで、総がかりで作業が進んでいきました。

Kaien出身者は何でみんなこんなに生き生きしているの?

 これは、自分自身がKaienのスタッフになる前からずっと思っていた疑問点でした。

 私事ですが、前職は相談支援専門員というKaienや就労移行支援サービスを使う利用者さんに対して、ケアプランを立てる障害者版ケアマネの仕事をしていました。

 その中でも、Kaienに通所するようになった訓練生は、軒並み給料や条件の良い就職先に決まり、しかも生き生きとした満面の笑顔で修了していかれるのです。Kaienに通所している人が特別優秀とは思いません。それぞれ、凸凹のお蔭で傷ついたり、離退職を繰り返してきた方たちもいらっしゃいます。

 でも、なんで最終的に、みんな元気になるのでしょう?私はDecobo通信の出版作業にかかわる裏方スタッフとしてお手伝いする中でその答えが見えてきました。

 Decobo通信の出版作業の訓練の中で、それぞれが必ず自分の強みに出会うことができるのです。訓練が始まる前は「自分には、何の強みもない・・・」と言っていた訓練生ほど、自分が実は強みだらけだということに気づくのです。

 出版作業では、膨大な量の資料からタイムリーな情報を選定することに始まり、美しいイラストや表紙をデザインしたり、より読者に伝わりやすい日本語の表現・体裁を目指して何度も手直ししたり、できあがったデータを製本して、細かなインクのシミまでチェックして万全な状態に整えるなどの工程を経て、初めて市場に出します。アマゾンやヤフオクなどのオンラインでのやり取りをする技術も求められます。もちろん、たった一人の才能では完結できません。さまざまな訓練生の強みを多彩なチームとして組み立てて、魂のこもった1冊の冊子ができあがるのです。

 また、Decobo通信は、Kaienの中で疑似特例子会社を設置し運用しています。ですので、当然、ただ出版すればよいという訳ではなく、「店長」がいてチームを取りまとめ、「経理」がいてみなし売り上げを毎月計上しています。また、「オフィスサポートチーム」がコピー用紙を補充したり、必要な文房具が必要なところにあるように、オフィス環境を整備して、みんなが働きやすくなるように陰ながら日々支えてくれています。

 誰一人、欠けては、この冊子はできあがらないのです。

 現在、卒業して、企業で働いている元・訓練生もどんなにかこの冊子の刊行を待ちわびていたことでしょう。修了生の皆さんが丹精込めて取り掛かったDecobo通信6号、現在の訓練生が温めて、今、まさに市場に出ましたよ!

 また、この冊子の発行には、講師の皆様の温かいサポートもありました。

 ここもKaienにユニークな部分なのですが、Kaienには、私のような就労を支援するスタッフの他に「上司役」として講師を務める方々のさりげなくも温かい支えがたくさんありました。「上司役」である講師は、チームを取りまとめる店長をナビゲートし、ひとりひとりの特性に合わせた的確なアドバイスをしてくださいます。講師は、実際に一般企業でたくさんの部下を抱えて、いろんな人を指導してきた人生経験のエキスパートなので、過度に保護的になることなく、”安心して失敗できる”職業訓練の場を日々作り出しています。

 Kaienでは毎月毎月はつらつとした笑顔で、訓練生が新たに旅立っていきます。自分の強みに出会えた訓練生は、新しい職場にいってもちょっとやそっとのことでへこたれることはないでしょう。目に見えるこのDecobo通信6号が一人ひとりの訓練生の“努力の勲章”です。

 新たな門出を祝福するとともに、今いる訓練生、かかわってくださったすべての方たちに感謝いたします。Decobo通信をまだ手に取っていない皆様も、一度この冊子を手に取って明日へのエネルギーにしていただければ幸いです。

 なおアマゾン(Kindle版)の完成はやや時間がかかりますが、冊子版はまもなくヤフオクで注文頂けると思います。(2017年6月7日 現在)

関連ページ