【こんなときKaien④】面接で上手く受け答えができません

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就労移行支援事業所Kaien新宿の鈴木です。

「面接対策」と「試験対策」には違いがある

当社の就労移行支援では就活書類添削を週に2回行っています。添削を受けたい人は前日までに指定のホワイトボードに名前を記入します。1回あたり15分程度の個別添削です。履歴書や職務経歴書、面接の想定問答集の添削を主に行います。

先日の訓練生から想定問答集の添削を依頼されました。数十項目あるリストそれぞれにびっしりと書き込みがあり、問答以外にそれを考えた経緯やメモまで詳細に記載がありました。そしてほとんどの内容をチェックしてほしいとのことでした。私は発達障害のある方によくお見掛けするストレートな熱心さに対していい意味でも驚いたのですが、一方でここまで1つ1つの問答に詳細に「正解」を求めようとすると、何よりご本人が大変だろうなと感じました。

採用面接では面接官の質問に対して「最も適切な答えを回答する」ことが求められているわけではありません。例えば「当社の事業についてご存知ですか?」と聞かれた時、詳しく正確に事業内容を話せればいいというわけでもないです。学校入試や資格試験などでは「正解を答えてできるだけ満点に近くなるよう目指す」ことがほとんどなので、そういった形式に慣れていると同じようなやり方で対策してしまいがちなのかもしれません。

面接は面接官に「意欲と能力」を伝える場

採用面接では「面接官に自分を採用したいと思ってもらう」ことが目的なので、それを達成できれば良いことになります。どんな人を採用したいかというと、募集している業務を行うことができそうで、その業務をやる気を持って取り組んでもらえそうな人、つまり「意欲と能力」を持ち合わせている人だと訓練生の皆さんにお伝えしています。

先ほどの応募企業の事業内容を知っているかという質問でいうと、面接官は応募者がどの程度自社の事業内容について理解しているか、どの程度調べて来ているか、どんなポイントに興味を持ったのかを知ることで、主に自社への志望度を確認しています。この質問に答える場合には、例えば「実は御社の求人を見つけ、初めて○○業界のことを調べました。御社の事業の中で△△というサービスに□□という理由で関心を持ちました。」というように、自分がどの程度事業内容について知っているか、またわかる範囲で関心を持って企業について調べたかどうか、調べた中ではどんな点に関心を持ったかということを簡潔に伝えることで、その企業に入社したいという気持ちをアピールすれば良いでしょう。

対策は重要なポイントに絞り、練習と実践の中で少しずつステップアップ

結果として「意欲と能力」を伝えることができればよいので、想定される質問にまんべんなく対策しようと思うよりは、このエピソードで能力をアピールしたいとか、こんな話で意欲を伝えたいなど、いくつかの質問に絞って準備するのが効率的です。その上で面接や面接練習に臨み、面接後にうまく伝えることができたかどうかを振り返ることをお勧めしています。うまくいったパターンは継続し、うまくいかなかったポイントがあればどうしたらうまくいくかを再度検討し次の面接に活かします。面接練習であればスタッフから面接官の立場から受け答えがどう見えたかをフィードバックするので、それらのポイントも参考にしていただいています。

 

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