株式会社サザビーリーグHR 発達障害の方が働きやすいオフィスを新設、IT開発やデザインなど多職種で活躍している事例

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発達障害の方が活躍しやすい環境を整えるためにオフィスを新設

サザビーリーグHRは、生活雑貨・飲食のAfternoon Tea、セレクトショップのRon Hermanなど、約40のブランドを展開するサザビーリーグのグループ特例子会社です。発達障害の方の強みに着目し、戦力として活用する事例として多くの企業・行政から注目されている発達障害人材活用のリーディングカンパニー。

発達障害人材の活用は、2012年6月に発達障がいのある方が働くオフィスを横浜に新設したことから始まります。Kaienはパートナーとして、オフィス立ち上げ時から採用支援・オフィス環境整備の支援を行っています。

横浜駅徒歩数分にも関わらず 静かで落ち着いたオフィス環境

サテライトオフィス設立前、障がい者雇用についてどのような課題をお持ちでしたか?

サザビーリーグは小売業という業態ですので、事業を拡大するときには、店舗の数が増え、同時にスタッフが増えていきます。そうすると、法令順守のための障がい者の採用数も増えることになります。そんな中で、障がい者を一人ずつピンポイントで採用していく今までのやり方には限界を感じていました。

これまでの障がい者採用の進め方は、まず、社内で障がい者を雇用できるセクションを探し、そこで受入が可能な障がいを確認します。弊社では聴覚障がいの方も多く雇用していますが、例えば電話が多いセクションだと受入が難しいというようなことがあります。受入可能な障がい種別が分かると、ハローワーク主催の合同面接会などで障がい者の人材を探します。今までは身体に障がいのある方を中心に採用していましたが、なかなかマッチングがうまくいかず、採用には苦戦し、従来の採用手法の限界を感じていました。

発達障害人材に着目した理由を教えてください

サザビーリーグの企業理念に「半歩先の提案」という考え方があります。私たちは様々な事業を通して半歩先のライフスタイルを世の中に発信しています。この考え方を障がい者の採用や雇用に当てはめて、障がい者雇用の「半歩先」とは何かを考えました。

2012年の段階では、発達障害者の雇用はあまり着目されておらず、私たちも身体障がいにばかり目を向けていました。しかし発達障害という障害区分を知り、強みがあるにも関わらず雇用について多くの課題があること、発達障害に関する理解が進んでいないことを知りました。発達障害のある方の雇用という発展途上の分野にチャレンジすることが、「半歩先の提案」の一つだと感じました。

「半歩先の障がい者雇用」を目指す 人事統括室 木津部長
人事統括室 木津部長

なぜKaienをパートナーとしてお選びいただいたのでしょうか

もともと精神障がい福祉手帳をお持ちの方の雇用先として、私たちの店舗やバックヤードなどでの受入は軽度でないと難しいと考えていましたが、雇用するオフィスを新たに作り、発達障がいの特性を活かした業務を切り出すことで、大量かつ円滑な雇用が可能だと考えました。そして、Kaienさんのサービスを利用することで、このプランが実現できるということが分かりました。

Kaienさんの話を聞いて、「よし、やろう」ということになり、人事だけでなく、総務や法務、業務を切り出す部門など、社内の多くのセクションが一斉に動き始めました。これまでの障がい者雇用は点での採用だったので、こんなに多くの人を巻き込んで進めることはありませんでしたが、このプロジェクトはクロスファンクションでスピード感を持って進めてきました。これは障がい者雇用の新しい形だと思っています。Kaienさんとの出会いから4ヶ月後には11名の発達障がいの方が働く事業場をオープンするに至りました。

Kaienさんの職業訓練で働くための準備をしたみなさんが、経済活動を行う企業であるサザビーリーグで、働きながら実践の場でさらにスキルを身につけます。もし弊社を退職されても、他の企業でも活躍できるようなスキルを身につけることができたら、これは社会貢献の一つの形になるのではないかと思います。そして、このことを社会に発信していきたい。これはまさに「半歩先」の障がい者雇用の形だと思っています。

現在は発達障がいのある社員の方にどのような業務を任せていますか?

ウェブページの構成デザイン、サンプルページの作成、コンテンツの埋め込みを行うようなITの専門業務もあれば、ECサイトや各ブランドのホームページに載せる写真を撮影し、それを加工したり、テキストの文書を作成したりするコンテンツ主体の業務もあります。他にも、サイトのアクセス解析や、広報関連の音声テープを聞いて文字に起こす業務、オフィス全般の庶務業務など多彩なお仕事を担当してもらっています。

社内外のウェブや画像の撮影・編集など、発達障がいの特性を活かした専門的な業務が集まっている

これらの業務は、これまで本社で行ってきた業務です。本社から業務を切り出して、各自の能力やこれまでの経験にあわせてアサインしています。

私たちは、ただ単に作業を任せる「作業部隊」ではなく、彼らの特性でもある、細部を大事にするような感性を活かして仕事をしてもらいたいと思っています。そうすることで、仕事のクオリティがあがって「いい仕事」につながりますし、彼らのスキルもあがっていくと思っています。また、スキルについては弊社だけで活かせるだけでなく、将来的に他の企業に転職しても活かせるような市場価値のある実践的なスキルを身につけることを意識していますね。そのため、業務に必要なスキルの習得には、勤務時間内に学習することを許可しています。例えば、庶務業務を担当している、社会人経験のない社員は、日常業務の合間に秘書検定の勉強をしています。

発達障害の方は、集中力が高くて勤勉な方が多い印象

業務の評価、勤怠・コミュニケーションなどの会社員としての資質はいかがですか?

当初想定していたよりも仕事のスピードは早いですね。もともと高いスキルをお持ちの方が多いからだと思います。未経験の業務、例えば初めてのソフトウェアを使う業務でも、覚えるのが早いです。集中力が高くて勤勉な方が多い印象を持っています。新しいことをどんどん吸収して、それを高めていこうという意欲を感じます。 業務の質については細かくチェックしています。一定以上のレベルでないと業務とは言えないので。今のところ質についても問題は感じていません。勤怠やコミュニケーションについても問題と思うことはありませんね。

発達障害のある社員を管理する上で気をつけていらっしゃることはありますか?

実際に仕事の成果物がウェブサイトなどで目にできるような業務はやりがいを感じやすいのですが、そうでない業務の場合、しっかりとお仕事をされているのに、ご本人が仕事に自信を持てないことがあります。そのため、ポジティブなフィードバックをこまめにすることを心がけています。日々、管理者から声かけをすることや定期的に個別に面談をすることも大切にしています。「話しやすい」とスタッフから言われるのが嬉しいですね。それから、スタッフ同士のコミュニケーションという点では、スキルトランスファーと言って、自分が覚えた業務を他の人に伝えるということを大事にして、チームでのコミュニケーションを促しています。

私自身、障がいのある方の管理者として働くことは初めてですが、Kaienさんからきていただいている相談員の方からアドバイスをもらいながら、やりがいを感じて働いています。お任せした仕事がピタリとはまったときは、ご本人も嬉しそうですけど、私も「やった!」という気持ちになります。

雇用管理の面では、Kaienさんというプロが近くにいる安心感があります。困ったときにすぐに頼れるので、我々は足元のことにばかりに気をかけることなく、先のことを考えることができています。これからもKaienさんとはタッグを組んでやっていきたいですね。


より詳しく事例を知りたい方はご本人インタビューも併せてご覧ください

DTPデザイナー人材の活躍事例

DTPチームではグループ内の各ブランドから発注のある紙媒体の印刷、カッティング、加工、納品までを西村さんを含むメンバー6名(いずれも発達障害の診断を受け、障害者雇用枠で勤務)で、一手に引き受けている。多い時には月で50件以上の案件をこなすこともあるそうだ。また、最近では動画編集技術を習得し、ショートムービーの制作依頼に対応するなど、職域を拡大している。(続く)

システムエンジニア人材の活躍事例

横浜業務サポートセンターのIT開発チームでは、従業員数3,220人のサザビーリーグ全体のシステム開発を統括する情報システム部から受託した業務アプリ開発を行っている。山崎さんはコーディングはもちろんのこと、仕様書の作成、詳細設計など開発の上流工程に近い部分も担当し、受託した案件開発の中心的な役割を担っている。


取材協力:株式会社サザビーリーグHR

サザビーリーグの特例子会社。2012年から国内でいち早く発達障がい者人材の能力に着目し、現在は約80名の発達障害人材を活用。WEBデザイン、システム開発、WEBアクセス解析などのIT領域や、ロジスティクス、DTPセンター、店舗支援など幅広い業務で、本業に貢献している。

Kaienが行ったサポート内容

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「合理的配慮」議論を始めていますか? 一般企業でも合理的配慮が義務化される2024年に向けてリンク
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