◆専門書紹介コーナー◆
オーク発達アカデミーの読者の皆様から、たびたび寄せられる
「どんな本がおすすめですか?」
というお声にお答えして、宮尾先生が解説・監修をしている発達障害*の専門書をご紹介します。
あなたのお悩みにぴったりの一冊を探してみてくださいね。
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『発達障害と仕事』 単行本 – 2018/4/26
宮尾益知 (編集), 発達障害者の自立・就労を支援する会 (編集)
いよいよ発売開始された発達障害者の自立・就労を支援するための情報を詰め込んだ一冊。
発達障害と記しても、アスペルガーやADHDなどそれぞれの特性によって生活や仕事への対処の仕方は違ってくる。学生の頃には、「ちょっと変わった子」と言われ、就職してからは「空気が読めない不思議な人」と言われることも多い発達障害の人たち。しかし、2018年4月からは障害者雇用促進法の改正などもあり、50人以上の社員を雇用する企業には全従業員数の2・2%の障害者雇用が義務付けされた。大きく変化している障害者雇用の最前線で起きている問題は、発達障害者の雇用を受け入れる企業と、転職を繰り返す発達障害者の就労のマッチングとも言える。本書はこれらの問題を解決するための情報を網羅している。障害者雇用を促進したい企業のサポートをしている障害者雇用企業支援協会(SACEC)が示す障害者雇用の現実と未来。また、一部上場企業が障害者雇用の受け皿として相次ぎ設立している特例子会社8社のレポートなど、発達障害の人たちがこれから就職するために必要な情報が網羅されている。発達障害の人たちの特性は、決して発達障害者だけの問題ではない。多かれ少なかれすべての人たちがさまざまな特性を持ち社会と調和しながら生活をしている。発達障害者の雇用の難しさや暮らしの中の困難さは、実は多様化社会の中ですべての生活者に通じることだということも理解したい内容だ。

監修 : 宮尾 益知 (医学博士)
東京生まれ。徳島大学医学部卒業、東京大学医学部小児科、自治医科大学小児科学教室、ハーバード大学神経科、国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科などを経て、2014年にどんぐり発達クリニックを開院。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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