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HOME宮尾医師 寄稿記事なぜADHD特有の症状がでるの?

なぜADHD特有の症状がでるの?

ADHD女性のADHD治療法

ADHDの特徴とは

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の大きな特徴は、<不注意>、<多動性>、<衝動性>の3つです。

「注意力」や「欲求、感情の動きを自分自身でコントロールする能力」が、十分に身についておらず、自己中心的な行動が目立つ状況です。過去の情報を手がかりに実行していく「実行機能の障害」と、眼前の報酬に飛びついてしまう「報酬系の障害」、「段取りと時間概念の障害」の3つが、様々に組み合わされていると考えられています。

(ADHDについての詳しい説明は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の症状」をご覧ください。)

 

なぜADHDの特徴が出るのだろう

ADHDについては、様々な研究から、まず最初に「遂行機能障害」が唱えられました。

人間は、なにか行動をするとき、過去の経験と、現在の目の前の状態をワーキングメモリー(作動記憶)に一時的に蓄え、その内容を精査して、計画を立て、遂行していきます。この遂行機能に障害があるという説でした。すなわちワーキングメモリーの量が少ないという考え方でした。このことは自己抑制にも関係しているため、自己コントロールができないと考えられました。(『自分をコントロールできない子供達』 講談社)

しかしその後、衝動性を説明するには不十分であるということが言われるようになり、報酬系に問題があるとの説が出されるようになりました。報酬系、すなわち目の前の報酬に飛びつき、長期的な報酬を求めての行動ができないと言われました。これは、前頭前野におけるドーパミンの活動に関連していると言われています。

次いでADHDの人は片付けられない、忘れ物をする、時間が守れないということを説明するために、段取り・時間概念障害説が唱えられました。この過程が頭頂葉と小脳の機能とが関係して、ノルアドレナリンが関与していると言われています。

投薬による治療

ADHDでは、

① 中枢神経刺激薬である「ドパミントランスポーター」や「ノルアドレナリントランスポーター」の働きを阻害することで、脳内で働くドパミンとノルアドレナリンの量を増やすコンサータ
② 非中枢神経刺激薬であるノルアドレナリントランスポーターを阻害することでノルアドレナリンの再取り込みが抑制させ、ノルアドレナリン量を増やすストラテラ
この2つが使われます。

こういった薬のみで改善しない場合や、服薬に抵抗がある場合には、食事療法やサプリメントを考慮することになります。

サプリメントによる治療に関しては、「知っていますか?発達障害とサプリメントによる治療(1)~(3)」をご覧ください。

監修 : 宮尾 益知 (医学博士)
東京生まれ。徳島大学医学部卒業、東京大学医学部小児科、自治医科大学小児科学教室、ハーバード大学神経科、国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科などを経て、2014年にどんぐり発達クリニックリンクを開院。
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