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HOME宮尾医師 寄稿記事発達障害の病院探しーまずは小児科(子どもの心相談医)へ

発達障害の病院探しーまずは小児科(子どもの心相談医)へ

子どもの発達障害子育て家族思春期発達障害発達障害の治療

1.発達障害を疑ったら、どの病院に行けばいい?

子どもの発達障害を疑ったら、まずは、いつも行っているかかりつけの小児科に行きましょう。できたら、「子どものこころの相談医」と掲示してあるお医者さんへ行きましょう。そこから療育センターを紹介してもらうのが一番早いかもしれません。自治体で行っている発達相談などにお願いするのもよいでしょう。小児神経科医、児童精神科医などの専門家に診察してもらう事もよいでしょう。 長く経過を診てもらう事ができます。

 

2.就学前は「療育」が先決、その後に専門家によるケアを

就学前であれば、療育を行うことが先決です。専門家のクリニックや病院で、療育を行えるところは多くありません。療育をキチンと行えるところが良い理由は、作業療法士、言語聴覚士は国家資格であり、キチンとしたトレーニングを受けているからです。やはりそれだけの技量を持った専門家にお願いするべきだと思います。心理的な悩みが出てきたときや、発達レベルを評価するときには、臨床心理士にお願いします。どの時期にどのような療育を行うべきかを適切にアドバイスしてくれる医師を捜しましょう。

3.成人対象の精神科を安易に受診しない

就学後、療育や教育で改善しないような症状が現れてきたときには、薬物による治療を行うことが必要となります。この時期にはぜひ、小児神経科医、児童精神科医にお願いしてください。間違っても成人を主に診ている精神科医にはお願いしないでください。薬物の使い方は小児と成人では全く違いますから。精神科医による過剰投与が時々問題になっていることにも、留意が必要です。

 

4.発達障害のケア、小児科と精神科の役割の違い

明らかに二次障害がある場合には、子どもの心を一度やわらげてあげることが必要です。そして、自己有能感を持たせ、生きる気持ちや社会の中でやっていく気持ちを少しずつ育ててあげながら、家族機能の建て直しを図っていきます。

行動の問題が顕著になってしまった場合には、小児神経科医、児童精神科医ですが、思春期の精神病様状態があるときには精神科医の協力が必要になります。この場合は特に、社会的な不適応行動や、精神疾患、成人の治療経験が豊富な精神科医であることが求められます。

 

5.家族機能も考えるのが小児科医

一方、小児科医の役割は、「二次障害が生じる前に適切な対応を行い、子どもを立派な社会人にしていくことを考えること」だといえます。家族機能も考えるのが小児科医です。小児神経科医であれば、よりよいのですが。

こうした治療方針の差異から、まずは小児科医、できれば小児神経科医に診察してもらい、その状況を適切に判断することが求められるのです。

ある精神科医が、当サイトの監修医であり、どんぐり発達クリニック理事長の宮尾先生の講演後に、次のような感想を述べました。

「発達障害という概念が整理でき、頭の中のもやもやが晴れました。よく思うことですが、いろいろ話を聞いていて、私たち精神科医のところへは来てほしくないと思うことがあるのです。そういう方たちには、子ども時代の、あるすごく大切な時期、ターニングポイントがあったはずだと思います。私は、そのときにアドバイスしてあげたかった。そうすれば、この人は、ここに来なくても良かったのではないか。本当のところ、本人も気が付いているのです。おそらく、周囲も気が付いていたかもしれない。でも、過去に戻ることはもうできない。そこが、本人も私もわかっているから、とてもつらいのです。」

6.精神科医の診断を依頼する時期の見極めも大切

小児科医のもとを離れる時期、すなわち精神科医の診断を依頼する時期の見極めも大切です。

前出の当サイトの監修医、どんぐり発達クリニック理事長の宮尾先生は、
「発達障害の薬物治療は、精神科医でも迷う事があります。先日の講演では、自分の行っていた発達障害の思春期の子供達への治療が間違っていなかったことが分かり、理論的根拠がよく分かりました。大人の精神科医もこのような考えをもう少し持ってくれればよいのですが、小児神経科医と児童精神科医は、発達障害に関しては、ほぼ同等の能力を持ってきました。精神科医がもっと発達障害を学んで欲しいと思います。こうして子どもから大人まで適切に診てあげられる医療体制ができることを願っています。」と話しています。

7.まとめ

我が子の病院探しとなると、不安や、焦り、早く気が付けなかった後悔など、たくさんの感情が渦巻いてしまいがちですよね。でも、気が付いた時こそが、最善の時です。精一杯の対応ができるようにしてあげたいものです。

監修 : 宮尾 益知 (医学博士)
東京生まれ。徳島大学医学部卒業、東京大学医学部小児科、自治医科大学小児科学教室、ハーバード大学神経科、国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科などを経て、2014年にどんぐり発達クリニックリンクを開院。
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