遺伝?しつけ?発達障害の原因とは

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「発達障害」を正しく理解するために

最近、よく耳にするようになった「発達障害」という言葉。

なんとなくイメージをすることはできても、「発達障害」について正しく理解している人は、とても少ないのが現状です。

まずは、発達障害の基本的な知識から学んでいきましょう。

発達障害の2つの原因

1.遺伝的要因

「発達障害」は、「認知機能」という脳の機能に、遺伝によるごく軽度の障害が起こることに起因します。これが、一つ目の原因です。
「認知機能」とは、見聞きしたものを理解し、記憶する、過去の経験に照らして、計画を立ておこなうといった、脳のさまざまな機能のことです。発達障害がある人の脳には、この認知機能に、かたよりがあることがわかっています。脳の発達に、かなり未熟な段階でダメージが加わってしまうと、その後遺症として、ごく軽度な発達の不均衡や、格差などのアンバランスが生じます。その結果、脳の働きにごくわずかな不具合が生じ、日常生活に差しさわりが起きてしまうのです。

2.環境的要因

二つ目の原因は、環境的な要因です。地域社会や家族機能が低下していることも要因に挙げられます。いじめ、虐待など人間関係で生じるストレスが脳の働きに影響することもあります。これは、「発達障害」に関わらず、精神や行動の問題が生じる因子と言えます。

「発達障害」は「しつけの問題」ではない

「発達障害」は、前述の通り、脳機能の障害です。親の育て方や、しつけが原因でもなく、精神疾患でもありません。なお、ここでの「障害」は、社会生活上、特別な配慮をする必要がある状態」のことを指すこととします。

発達障害の人が急増している…?

発達障害であると診断される人が、近年、急に多くなったように感じていらっしゃる方も多いと思います。しかし、急激にそうした人が増えたわけではありません。さまざまな書籍な情報によって、発達障害の知識を持つ人が増え、専門医に受診する人の数が増えたにすぎないのです。

専門医に受診することで、症状がより具体的に見い出され、家族や周囲の人が、障害の本質を知ることが可能になりました。こうした時代になったからこそ、発達障害を持つ人に対して、適切な支援をしていくことが求められています。


監修:宮尾益知(医学博士)
監修 : 宮尾 益知 (医学博士)

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