発達障害*¹にも3つの種類がある
一言で「発達障害」と言っても、症状によって、大きく分けて3つの区分けがあります。
広範性発達障害 [自閉スペクトラム症障害(ASD)・自閉症・アスペルガー症候群などの総称]
注意欠如多動症 [ADHD]
学習障害*² [LD]

最近よく見聞きする、ASD(自閉スペクトラム症障害)は、コミュニケーション/言語の障害に、「こだわり」と「感覚過敏」などを伴った概念として、最近になり提唱されました。自閉症、アスペルガー症候群などを含めた「広範囲性発達障害」を、より発展させた分類形式です。これらは、まだ細かくは分類されていないことから、いずれ、よりわかりやすい形に整理されていくと思います。
特定できない発達障害も
前述した障害以外にも、生活上に問題を抱える人も多くいます。いずれの障害と特定できなくても、「なんだかほかの人と違う?」と感じる場合も、数多く存在するのです。
発達障害は、その本人だけの問題ではなく、社会の一員としてひとり立ちし、生涯を終えるまでの、家族全員の問題です。そのため、こうした障害を持つ人たちが、どれほど苦労して育ち、どのように社会で活躍していくのかを、社会全体が知っておく必要があります。
診断名にこだわらないことが大切
ご紹介した3つのグループは、診療科の違いなど、その概念が生まれた源が異なります。それぞれ重なり合う部分も多く、どう診断するかも、機関によって異なることがあります。
いずれにせよ、3つのグループそれぞれに医学的な診断基準があり、その特徴も異なります。発達障害の人は、いくつかの症状の特性を持ち合わせてることが多くあります。診断名は、その特性の目立つものだと考えるのが妥当です。実際には、境界線はないもの、ともいえる発達障害。診断名にはこだわらず、あくまで、その人の特性を知るための手立てと考えるようにすべきでしょう。
*1発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
*2学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます
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