NHK『あさイチ』大人の発達障害特集──「認識のズレ」を埋め、自分らしく働き続けるためのヒント(YouTubeライブ配信「お悩み解決ルーム」2026年2月26日配信より)

本記事は、Kaien公式YouTubeにて、Kaien代表取締役:鈴木慶太が毎週配信しているライブ配信番組「お悩み解決ルーム」2026年2月26日配信分より再構成したニュース記事です。

元NHKアナウンサー。自身の長男が発達障害の診断を受けたことをきっかけに、米国留学(MBA取得)を経て株式会社Kaienを設立。 「数的な凸凹があっても、強みを活かして働ける社会」を目指し、大人向けの就労支援から子ども向けの学習支援(TEENS)まで幅広く事業を展開している。 経営者として、また一人の親としての視点を交えた発信は、多くの当事者・家族から支持を得ている。

▼ 代表・鈴木に直接質問できるライブ配信を開催中。毎週開催の「Kaienお悩み解決ルーム」ほか、就職や生活に役立つ情報を配信しています。

【Kaien公式 YouTubeチャンネルを視聴する】
移動中や家事の合間には、音声で聴けるポッドキャストもおすすめです。
【ポッドキャストで聴く】
Spotify / Apple Podcast / Amazon Music

記事の概要

2026年2月25日、NHK総合『あさイチ』で大人の発達障害が特集され、Kaienの訓練現場も取材していただきました。放送後、3,000通を超える反響が寄せられ、このテーマへの関心の高さを改めて実感しています。番組を通じて浮き彫りになった「自分らしく働くことの難しさ」と、当事者が抱える「周囲との認識のズレ」について、現場目線から大切にしたい視点をお伝えします。


「テストの点数」や「弱点」ではなく、強み(デコ)の棚卸しを

発達障害による困難度は、知能検査(WAIS等)の数値だけで「重度・軽度」と決まるわけではありません。本人の自己認識と周囲の認識に大きな「ズレ」があるとき、社会生活の摩擦は大きくなります。逆に言えば、自分の特性を理解し、周囲と共有できれば困難はずっと小さくなるのです。自分の「取扱説明書」を作るとき、つい苦手なこと(ボコ)ばかりを並べてしまいがちですが、本来は得意なこと(デコ)を見つけ、支援の起点にするべきです。弱点の羅列は、自分を物として扱うだけでなく、自分の可能性を狭めてしまいます。

明日からのヒント: 自分の特性を「苦手」だけでなく「強み」の視点からも棚卸ししてみましょう。強みの言語化は思いのほか難しいので、支援者などプロの第三者と一緒に引き出してもらうのがおすすめです。

「企業の本音」を理解し、歩み寄るコミュニケーション

番組では、障害をオープンにした結果、希望の職場から外されてしまった方のエピソードが紹介されました。これに対し、「企業が悪い」と対立構造で捉えるのではなく、双方向の事情を見る丁寧なコミュニケーションが大切です。企業が障害者雇用において最も求めているのは、実は高いスキル以上に「揉めない・辞めない・休まない」という安定感です。一見厳しい本音に見えますが、これは「どちらが正しいか」ではなく、企業側の「組織内トラブルや欠勤への懸念」という現実的な事情の表れです。診断を伝えることをゴールにするのではなく、互いの事情を理解し、「自分の働き方を一緒に考える関係性」を作ることが職場定着の鍵となります。

明日からのヒント: スキルアップ以上に、「安定した生活リズム」と「職場の事情も思いやる、敵を作らないコミュニケーション」を就労の土台に据えてみませんか。

自分を守るための「セルフモニタリング」

発達特性のある方は、自分の疲労や体調の変化に気づく感覚(内受容感覚)が少し鈍い傾向があり、無理をして突然「電池切れ」を起こしてしまうことが少なくありません。

大切なのは、自分を責めることではなく、自分の行動や体調を「客観的なデータ」として観察することです。私自身も、電車で無意識に居眠りをしたときは「相当疲れているんだな」と判断し、早めに休むようにしています。大きな破綻が起きる前にブレーキをかけることが重要です。

明日からのヒント: 疲れを「感覚」で捉えるのが苦手なら、睡眠時間や体温など「数字」で自分の状態をチェックする習慣を作ってみましょう。記録アプリなどを活用して自分のバイオリズムを可視化するのも有効です。


おわりに 

NHK『あさイチ』の特集は、2026年3月4日までNHKプラス等の見逃し配信でご覧いただけます。Kaienは、発達障害・グレーゾーンの方の強みを活かす就労移行支援やリワークを提供しており、2026年春(4月)には東京・神田や埼玉・川越にも複数の新拠点を開設予定です。

参考リンク

LINE で友だち追加
サービスについて詳しく知りたい方はこちら
就職を目指す方
就労移行支援
自立を目指す方
自立訓練(生活訓練)
復職を目指す方
リワーク(復職支援)
学生向けの就活サークル
ガクプロ(学生向け)