ガクプロで見つけた自分の強み。客観的な自己分析を武器に特例子会社の内定を掴むまで

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今回は、発達特性のある学生の就職や自立を支援する「ガクプロ」の修了生であるKさんにお話を伺いました。

コミュニケーションへの苦手意識を抱えながらも、ガクプロでの仲間との交流や職業体験、振り返りを通じて自分の強みを発見。客観的な自己分析力を身につけ、自分に合った職場への就職を実現した経験について語っていただきました。


▼Kさんの簡単なプロフィール


  • 年齢・性別:20代・男性
  • 診断名:自閉スペクトラム症、吃音症
  • 苦手なこと:自分から雑談を振ること、積極的なコミュニケーション、大人数の環境
  • 利用サービス:ガクプロ(発達特性のある学生向け就活・自立への伴走支援)
  • 就職先:事務職(特例子会社)

*Kaienの「ガクプロ(学生向け)」サービスとは?

ガクプロは、大学・専門学校に通いながら「自分らしい就職・自立」を目指し、就活準備ができる民間サービスです。セルフケア講座、グループワーク、職業体験、個別コーチングなど、社会生活に必要なスキルの習得をサポートいたします。

一人になることへの不安とコミュニケーションの苦手意識

――― まずは、Kさんの幼い頃について教えてください。

幼い頃の私は、とにかく1人になったり、1人で行動したりすることが苦手でした。いつも不安を感じているような子どもだったと思います。幼稚園では、担任の先生の姿が少しでも見えなくなると不安になり、「先生どこに行ったの?」と探してしまうこともありました。

また、成長するにつれて、雑談を振ったり、自分から積極的に話しかけたりすることにも苦手意識を感じるようになりました。

農業への興味から大学で専門的な学びへ

――― 高校や大学ではどのように過ごされたのですか?

農業科のある高校に通っていて、作物の栽培技術を学んでいました。実習にも参加したのですが、実際に野菜や果物を育てたことで、より農業への興味が深まりました。その後は、農業について「もっと専門的に学びたい」と考えるようになり、大学では農学部へ進学しました。

(「自然観察や自然の景色が好きです」とKさん)


同じ悩みを持つ仲間との出会いを求めてガクプロへ

――― ガクプロを利用されたきっかけを教えてください。

自分と同じようにコミュニケーションに苦手意識を持っている人や、障害のある人たちと交流を深めたいと思ったことがきっかけです。

――― 実際に利用してみていかがでしたか?

とても良かったです。セッション前に行われるアイスブレイクでは、自分の考えを話す機会がたくさんありました。

最初は緊張して声も小さくなってしまっていたのですが、回数を重ねるうちに少しずつ話すことへの自信がついていきました。今では以前より堂々と自分の考えを伝えられるようになったと思います。

ガクプロで同じような悩みを持つ仲間と出会い、安心して話せる環境があったことは、自分にとって大きな支えになりました。

職業体験で見つけた「自分に向いている仕事」

――― 特に印象に残っているプログラムはありますか?

職業体験です。事務系の仕事や企画系の仕事など、さまざまな仕事を体験することができました。その中で、自分の強みや得意なこと、苦手なことを知ることができたのが大きかったです。

特にデータ入力や経費精算の業務は、自分に向いていると感じました。実際に仕事を体験したことで、「自分は黙々と集中して取り組む事務作業が向いている」という発見があり、その後の就職活動の方向性を考える上でも大きなヒントになりました。

毎回の振り返りが自己分析力を育てた

(ご自宅で飼われているセキセイインコと遊んでいるKさん)

――― ガクプロを通して成長を感じたことはありますか?

客観的に自分を捉える力や、自分の考えを他者に分かりやすく伝える力が身についたと思っています。

――― どのような場面で身についたのでしょうか?

職業体験の後には毎回振り返りの時間がありました。振り返りシートに、その仕事が自分に向いていたか、自分の強みは何だったかなどを書いて分析していました。単に体験して終わるのではなく、自分の強みや課題を言葉にして整理する経験を積み重ねたことで、自分自身を客観的に捉えられるようになったと思います。

この経験は、就職活動で自己PRや志望動機を考える際にも大いに役立ちました。

自分の強みを軸にした就職活動

――― 就職活動はいつ頃から始められましたか?

大学3年生の8月頃から始めました。

――― 会社選びで大切にしていたことは何ですか?

障害者雇用の中でも、特に配慮を受けやすい特例子会社*で働きたいと思っていました。また、ガクプロの職業体験を通して、自分には事務作業が向いていることが分かっていたので、事務職を中心に企業を探していました。

職業体験や振り返りを通じて、自分の強みが明確になっていたことで、迷わず企業選びを進めることができたと思います。

*特例子会社とは…障害のある人の雇用促進や安定雇用を実現するため、特別な配慮や工夫が施された会社のことを指します。

面接の壁を乗り越え、内定へ

――― 就職活動で苦労したことはありますか?

面接です。書類は通っても、面接になると緊張して表情が硬くなってしまい、なかなか合格できませんでした。

――― どのように乗り越えたのでしょうか?

ガクプロだけでなく大学のキャリアセンターや新卒応援ハローワークの担当者にも相談しました。「明るく笑顔で話すと印象が良くなる」とアドバイスをいただき、それを意識するようにしました。

また、自己分析や書類添削も何度も行いました。周囲のサポートを受けながら準備を重ねた結果、内定をいただくことができました。

現在の仕事で活きるガクプロでの学び

――― 現在はどのようなお仕事を担当されていますか?

主にデータ入力の業務を担当しています。

――― ガクプロで学んだことで、今の仕事に役立っているものはありますか?

ビジネスメールの作成方法です。実際に働き始めると、上司や同僚へメールを送る機会がたくさんあります。ガクプロでは社内メールと社外メールの違いや、ビジネスマナー、言葉遣いなどを学び、実際にメールを作成する練習もしていました。その経験が今の仕事でもそのまま活きています。

後輩を支えられる先輩を目指して

――― 今後の目標を教えてください。

まだ担当したことのない業務がたくさんあるので、まずは新しい仕事を覚えていきたいです。また、今後後輩が入社した時には、自分の経験を活かして業務を分かりやすく説明し、サポートできる先輩になりたいと思っています。

休日の癒しと就職活動中の皆さんへのメッセージ

――― お仕事以外の時間はどのように過ごされていますか?

家で飼っているセキセイインコと遊んだり、お世話をしたりしています。インコと触れ合う時間は、自分にとって大切な癒しの時間になっています。また、近所のショッピングモールへ出かけたり、服を買ったりして過ごすこともあります。

(Kさんが家で飼っているセキセイインコ)

――― 最後に、就職活動中の後輩へメッセージをお願いします。

就職活動では、思うように進まなかったり、なかなか内定をもらえなかったりすることもあると思います。でも、最後まで諦めずに、目の前のできることをコツコツ積み重ねることが大切です。それが内定への一番の近道だと思っています。

Kaienが提供するガクプロ(学生向け)について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧いただけます。

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