心理検査とは?種類や費用・WAIS-IVの見方と就職への活かし方

公開: 2024.9.4更新: 2026.10.3

心理検査について聞いたことがあり、一度受けてみたいと思っている人もいるかもしれません。しかし、いざ検査を受けるとなると「どのように調べるのか」「検査で何がわかるのか」「どこで受けられるのか」など、いろいろな疑問が浮かぶのではないでしょうか。

本記事では、心理検査の概要や検査の種類、検査費用や検査の流れを解説します。心理検査は診療だけでなく、自己理解や生活改善などにも役立つ方法です。心理検査を受けるか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

心理検査とは

心理検査は、個人の心理的な特性や状態を評価するためのテストです。知能や性格、行動などの特徴を理解し、必要な支援や治療を提供するために行われます。

具体的には、以下のような内容がわかります。

  • どれくらい物事を理解し、問題を解決する力があるか
  • どんな性格を持っているのか
  • どのような行動をとる傾向があるか
  • 他の人との関わり方やコミュニケーションの取り方
  • 何が原因で困っているのか、どんなサポートが必要か

心理検査は大きく分けると「知能・発達検査」「人格検査」「認知機能検査」の3つに分類されています。

  • 知能・発達検査
  • 人格検査
  • 認知機能検査

具体的な検査方法は後ほど説明します。

心理検査を受けるメリット

心理検査というと「医師が病気を診断するためのもの」というイメージがあるかもしれません。しかし心理検査を受けると、自分の特徴や能力の凸凹について理解が深まったり、生活を送りやすくするためのヒントが見つかったりするメリットもあります。

自分の特徴や能力の凸凹について理解が深まる

心理検査を受けることで、自分の特性や能力の得意・不得意が明確になります。

人間には「自分の知っている自分」だけでなく、「他人が知っている自分」や「誰も気づいていない自分(無意識)」が存在します。心理検査を行うことで、これらの側面を知るヒントになるでしょう。

普段生活しているだけでは気づかない自分の特徴や能力について理解を深められるのが、心理検査を受けるメリットです。

生活を送りやすくするためのヒントが見つかる

自己理解が深まると、日常生活や社会生活をよりよく変えていけます。例えば、集中力が続かない場合、短い時間でのタスク管理を工夫するなど、具体的な対応策を講じられるでしょう。

必要な支援・サポートを得やすくなるのもメリットです。例えば発達障害*の方の中には、ささいな音が気になって仕方がないという特性を持つ人がいます。このような際に心理検査の診断結果があれば、静かな場所にデスクを設けるといった合理的な配慮を、職場に求めやすくなるでしょう。

心理的な特徴は人に伝わりにくいものですが、客観的な検査結果があれば、第三者に理解を求めやすくなります。

就職活動に活かせる

心理検査で自分の特性や能力の特徴が把握できると、仕事への適性や働く上での必要な支援がわかり、就職活動に活かせます。

例えば、ルールや正確性を重視する特性がある場合は、経理・会計事務、校正・校閲など、正確性が求められる職種に注目するなど、強みを生かした仕事選びが可能です。

一方で、マルチタスクが苦手、周囲の雑音が負担になるといった特性がある場合は、必要な配慮や支援が受けられる職場を選ぶなど、働きやすさを確保する行動につなげられます。

このように、自分の得意・不得意を踏まえて適職を選んだり、適切な支援を受けたりすることで、仕事の継続にもつながります。検査結果を誤って解釈しないためにも、就職支援について専門性を持つ支援者と一緒に活用することがおすすめです。

心理検査の受検を検討している方や、不安・悩みを抱えている方に役立つLINEアカウントを開設しました。日常で感じる疑問や不安への対策を、気軽に確認できる情報源として活用できます。ぜひ参考にしてみてください

心理検査の種類と費用

ここでは、主な心理検査の種類と費用の目安を紹介します。

検査の分類検査の種類と費用の目安
知能・発達検査WAIS-Ⅳ:15,000円~60,000円(税別)新版K式発達検査:5,000円〜40,000円(税別)田中ビネー知能検査V:10,000円~40,000円(税別)
心の状態・性格を測る検査投映法(投影法):3,000円~35,000円(税別)作業検査法:数千円質問紙法:数千円
認知機能を測る検査HDS-R(長谷川式認知症スケール):数百円ADAS(アルツハイマー病評価スケール):14,000円~40,000円(税別)

これらの料金は、自由診療の場合の目安です。医療機関や心理相談機関、検査内容(事前のカウンセリング、結果説明の有無など)によって大きく異なります。保険が適用される場合は、自己負担が3割となるなど、費用が大幅に下がることがあります。

検査の内容や費用の詳細は、以下でさらに解説します。

発達・知能を測る検査

知能・発達検査は、個人の知能や発達状況を評価するための検査です。これらの検査は、学習能力や問題解決能力、発達の度合いを客観的に測定することを目的としています。

知能検査は、主に注意力や記憶力、語彙力といった知的能力を測定するための検査です。知能指数(IQ)を算出し、個人の知的能力がどの程度かを数値で表現します。

一方、発達検査は、子どもの心身の発達状態を多角的に評価するための検査です。発達指数(DQ)を算出し、認知能力や社会性、運動能力などの発達度合いを数値化します。

次項から、知能・発達検査の種類として、WAIS-Ⅳ、新版K式発達検査、田中ビネー知能検査Vを解説します。

WAIS-Ⅳ

WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー)は、発達障害や知的障害の評価に用いられることが多い、成人向けの知能検査です。この検査では、4つの主要な指標を測定し、総合的な知能指数(IQ)を算出します。

【4つの指標】

指標検査項目例
言語理解言葉を使って情報を理解し、表現する能力質問に対する答えや、言葉の意味を理解する力
知覚推理目で見た情報をもとに問題を解決する能力図形を見てパターンを見つける力や、物の配置を考える力
ワーキングメモリー短い時間内に情報を記憶し、その情報を操作する能力数字を逆に言う課題や、簡単な計算をする力
処理速度簡単な課題を速く正確に行う能力シンボルを見てすばやく反応する力や、決められたルールに従って作業を進める力

知能指数(IQ)は、上記の指標の結果を総合して算出される数値です。この数値は、個人の全体的な知的能力を示します。高いIQは学習や問題解決における強みを示し、低いIQは特定の支援やサポートが必要であることを示す場合があります。

自由診療での料金目安は、15,000円~60,000円(税別)です。

医療機関や相談機関、検査内容(事前カウンセリングや結果説明の有無など)によって異なり、保険適用時は自己負担が3割となるなど費用が大きく変わります。

WAIS-Ⅳについては下記記事で詳しく紹介しておりますので、ぜひご参考ください。

関連記事:知能検査とは? 大人の知能検査 WAIS-Ⅳ を読み解く

新版K式発達検査

新版K式発達検査は、0歳から成人までの発達状態を評価するための心理検査です。発達の遅れや偏りを多面的に評価できるため、特に発達障害の診断やサポートに役立てられています。

新版K式発達検査は、以下の3つの領域を評価します。

領域検査項目例
姿勢・運動体を動かす力やバランスを取る力歩行やジャンプなどをできる力
認知・適応物事を理解する力や考える力パズルを解いたり、色や形を見分けたりする力
言語・社会言葉を使って話す力や聞く力、社会的な適応能力質問に答えたり、話を理解したりする力

新版K式発達検査は、子どもが遊んでいるように感じられる課題を使って検査を行うため、自然な行動を観察できるのが特徴です。また、日本の言語や文化に合わせて考案されているため、日本人の検査に適しています。

自由診療の検査料金の目安は、5,000円〜40,000円(税別)です。

料金は、医療機関や相談機関、事前カウンセリングや結果説明の有無などによって異なります。特に、保険が適用される場合は自己負担が3割になるなど、料金は下がります。

田中ビネー知能検査V

田中ビネー知能検査は、フランスのビネーが開発した検査をもとに日本の心理学者の田中寛一が作成した、知能を評価するための心理検査です。

田中ビネー知能検査Vは年齢によって検査内容が異なります。

【2歳~14歳】

検査項目内容
知能指数(IQ)知能の発達レベルを数値で表したもの
精神年齢(MA)実年齢に対して知能の発達度合いを示したもの

【14歳以上】

検査項目内容
結晶性領域言語や知識に関する能力
流動性領域問題解決や創造的な能力
記憶領域情報を記憶し、保持する能力
論理推理領域論理的な推論や分析の能力

田中ビネー知能検査Vは年齢ごとに問題が分類されているため、発達の進行を他の子どもと比較しやすいのが特徴です。また、検査の結果だけでなく、検査中の行動も観察して記録することで、子どもの特性を総合的に理解できます。

自由診療での検査料金の目安は、10,000円~40,000円(税別)です。

費用は、医療機関や相談機関、事前カウンセリングや結果説明の有無などによって変動します。保険が適用される場合は自己負担が3割になるなど、料金が大きく下がることがあります。

心の状態・性格を測る検査

知能・発達検査が物事を理解する力や問題解決能力を調べるのに対し、人格検査は性格や物事の捉え方を調べる検査です。日常生活や職場での行動パターン、思考のくせ、感情の動きなど、内面的な特徴を多角的に理解するために用いられます。

知能・発達検査は、心理的な問題や精神疾患の診断、治療計画の作成に役立つ方法です。また、検査を受ける側としては、自分の性格特性を理解し、強みや課題を把握するために役立つでしょう。例えば、職業適性を見極めるために、人格検査は効果的です。

具体的な検査種類として、投影法、作業検査法、質問紙法の3つを紹介します。

投映法(投影法)

投影法では、正解がない、あいまいな図形や文章を提示し、自由に反応してもらいます。その反応をデータとして集め、無意識の性格傾向を理解することを目的とします。

例えば「ロールシャッハテスト」は、図版を見せ、それが何に見えるかを自由に答えてもらう投影法の検査です。また、SCT(文章完成テスト)では、未完成の文章を完成させてもらい、書き方や筆跡、行間から性格傾向を判断します。

投影法の長所は、深い意識(前意識・無意識)を捉えやすいことと、社会的な常識や文化の影響を受けにくいことです。短所としては、結果を数値化しにくく、検査者の主観が影響しやすい点が挙げられます。

自由診療の検査料金の目安は、3,000円〜35,000円(税別)です。

料金は、医療機関や検査機関、事前カウンセリングや結果説明の有無などによって変動します。保険が適用される場合は、自己負担が3割となるなど、料金が大きく変わります。

作業検査法

作業検査法は、一定の簡単な作業を行わせて、その様子や結果を分析することで人格の特性を理解する心理検査です。

代表的なものにはクレペリン精神作業検査法やベンダー・ゲシュタルトテストがあります。

クレペリン精神作業検査法

連続して簡単な計算問題を解くことで、作業効率や注意力、持続力などを評価する方法です。この検査によって、精神的な疲労度や集中力の変化を把握できます。

自由診療での検査料金の目安は、数千円です。

費用は、医療機関や相談機関、検査内容(事前カウンセリングや結果説明の有無など)によって変動し、保険適用時は自己負担が3割などとなる場合があります。

ベンダー・ゲシュタルトテスト

特定の図形を模写することで視覚と運動の協応性を評価する方法です。

作業検査法は、発達障害や脳の機能障害を検出するために役立てられています。また、発達障害の傾向がある方が、自身の特性を具体的に理解するためにも有効です。

自由診療の検査料金の目安は、数千円です。

料金は、費用は検査機関や検査内容により異なり、保険適用時は負担額が大きく下がることがあります。

質問紙法

質問紙法は一般的なアンケートのように、「はい」や「いいえ」といった選択肢を選んで回答してもらい、意識的な心理的特徴を把握するための方法です。結果の数値化が容易なため、客観的な比較がしやすいという特徴があります。また、集団実施が可能で、多くの人を一度に検査できるのもメリットです。

一方で、質問に対する回答が自己申告に基づくため、回答者の言語能力や理解力によって結果が変わりやすい傾向があります。また、意識的な回答が中心になるため、無意識の心理的特徴をあまり把握できません。

自由診療の検査料金の目安は、数千円です。

料金は、医療機関や相談機関、事前のカウンセリングや結果説明の有無などによって異なります。また、保険が適用される場合は自己負担が3割になるなど、費用が大きく変わります。

認知機能を測る検査

認知機能は、記憶、注意、言語、問題解決などの日常生活で必要な知的スキルです。これが低下すると、日常生活や仕事に支障をきたします。

認知機能検査は、認知機能の低下や異常を早期に発見し、適切な対策を講じるために行います。例えば、発達障害がある方は、不注意や他者の感情が読めないといった特定の側面に課題があることが珍しくありません。認知機能検査を受けることで、どの部分に困難があるのかを詳しく把握し、個別の教育プランや生活支援プランを作成できます。

主要な認知機能検査の一つが、HDS-R(長谷川式認知症スケール)です。HDS-Rは簡単な質問に答える形式で記憶力や注意力を評価できるため、認知症のスクリーニングテストとして広く使われています。また、ADAS(アルツハイマー病評価スケール)は、認知機能のさまざまな側面を詳しく測定できる方法です。

自由診療の検査料金の目安は、HDS-Rの場合は数百円、ADASの場合は、14,000円~40,000円(税別)です。ADASは人間ドックや脳ドックのオプションとして受ける場合は、数千円で受けられる場合もあります。

料金は、検査機関や検査内容(事前のカウンセリングや結果説明の有無など)によって異なります。保険が適用される場合は自己負担が3割になるなど、費用が大きく変わります。

WISC-ⅣやWAIS-ⅣをKaien利用者は無料で受検可能

Kaienの支援サービスを利用すると、信頼性の高いウェクスラー式知能検査であるWISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)やWAIS-Ⅳを無料で受検できます。

WAIS-Ⅳは、先述の通り成人を対象とした検査です。一方、WISC-Ⅳは5歳0カ月〜16歳11カ月を対象とした子ども向けの検査で、どちらも、受検結果は、日常生活の工夫や就職活動の検討材料として役立ちます。

Kaienは、ニューロダイバーシティの考え方を基盤に支援を行っている団体で、特性を理解しながら働き方を考えるためのサービスを提供しています。科学的な視点と当事者の経験を重視し、過度な不安をあおったり、根拠のない楽観論に偏ったりすることなく、現実的で前向きなサポートを行う姿勢を大切にしています。

心理検査の結果をもとに就職活動をサポート

Kaienでは、心理検査の結果をもとに就職活動をサポートしています。

心理検査のWAIS-IVでは、全体の知的能力を示す「全検査IQ」に加え、「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」という4つの指標が数値化されます。これらの数値は単なる優劣を示すものではなく、個々の得意・不得意の傾向を読み解くための材料です。

Kaienでは、IQの高さそのものよりも、この凸凹(得意・不得意の差)に注目し、どのような環境や業務で力を発揮しやすいかを一緒に考えていきます。

強みを活かせる職種の選定や、働き方の工夫につながる具体的なアドバイスを行うことで、より自分らしいキャリア選択をサポートしています。

Kaienで心理検査を受ける流れ・概要

認知特性を知りたい方は、「Kaien心理検査“特急便”」を利用すると、短期間で気軽に心理検査を受けられます。

【Kaien心理検査“特急便”の概要】

受検可能な検査 WISC-Ⅳ(5歳0カ月〜16歳11カ月が対象)WAIS-Ⅳ(16歳0カ月〜90歳11カ月が対象)
所要回数1~2回の来所(多くは1回)
所要時間1~2時間
結果の通知方法検査後1週間程度で郵送、オンライン面談で専門家が説明
受検料40,000円(税込)

検査結果は、Kaienの就労移行支援・定着支援・自立訓練(生活訓練)などでの支援に活かされ、生活改善や適職探し、長く働ける職場選びに役立てられます。

利用の際は、下記のKaien心理検査“特急便”の専用ページから予約し、予約日時に検査会場へ来場してください。検査後は、1週間ほどで結果が届き、Zoomで30分程度の説明を受けられます。ティーンズ・ガクプロ・就労移行支援・定着支援・自立訓練をご利用中の方は、担当スタッフを通じて申し込みも可能です。

Kaien心理検査“特急便”の専用ページは下記です。

関連記事:心理検査

心理検査に関するよくあるFAQ

心理検査に関するよくある質問についてQ&A形式で解説します。

心理検査の結果だけで診断はつきますか?

心理検査の結果だけで診断が確定することはありません。

心理検査は、診断や支援方針を考える際の補助的な情報として用いられるものです。最終的な診断には、医師による問診や行動観察など、総合的な評価が必要です。

そのため、正式な診断が必要な場合は、医師の診察を受けることが不可欠です。

一方で、診断が必須ではなく、自分の認知特性を知りたい、得意・不得意を把握したいといった目的であれば、心理検査は有効な選択肢です。検査結果を通じて自己理解が深まり、学習や仕事、日常生活の改善に役立ちます。

WAIS-IVのIQが低いと就職は難しいですか?

WAIS-IVのIQが低いからといって、就職が難しくなるわけではありません。

心理検査の数値は能力の一側面を示すに過ぎないため、凸凹(得意・不得意)を把握することが重要です。凸凹の傾向を知り、自分の特性が理解できると、向いている職種や働き方が見えやすくなり、適職選びに役立ちます。

例えば、言語理解指数(VCI)が低い場合、言葉での指示理解や文章読解が負担になりやすい一方、視覚情報を使った作業では力を発揮しやすい傾向があります。そのため、図や写真で理解できるマニュアルが整っている職場、視覚的に「良い/悪い」を判断する検品や校正業務、同じ手順を繰り返す調理や製菓の仕事などが向いている場合があります。

IQの高さよりも、自分の特性に合った環境を選ぶことで就職のしやすさにつながります。

Kaienで心理検査を受けるのがおすすめな理由は?

Kaienで心理検査を受けることをおすすめする理由は、検査結果を自己理解や就労支援に直結させられるからです。

Kaienでは、心理検査の数値そのものよりも、凸凹(得意・不得意)の傾向を丁寧に分析し、強みを活かせる職種や働き方を一緒に考えていきます。

検査は心理士資格を持つスタッフが実施し、結果は日々の訓練や支援プログラムと結びつけて活用されます。単に「結果を知る」だけで終わらず、生活の改善や長期的に働き続けるための環境づくりにまでつなげられる点が大きな特徴です。

また、Kaienの支援サービス利用者は、これらの心理検査を無料で受けられるため、費用面の負担を気にせず自己理解を深められます。検査と支援が一体となっていることが、Kaienで心理検査を受ける大きなメリットです。

心理検査の結果を就労・自己理解に活かしたい人はKaienへ相談を

心理検査は、知能や性格、行動の特徴を把握し、支援や環境調整に役立てるための評価方法です。大切なのは、数値の高低そのものではなく、特性の凸凹(得意・不得意)を理解し、日常生活や仕事選びにどう活かすかです。

Kaienでは、心理検査の結果を心理士などの専門家が丁寧に分析し、自己理解の促進やキャリアカウンセリングにつなげています。単に結果を伝えるだけでなく、強みを活かせる働き方や、負担を減らす工夫など、実生活に落とし込める形でサポートできるのが特徴です。

Kaienは、ニューロダイバーシティ社会の実現を目指し、16年以上にわたり特性を強みに変える支援を行ってきました。不安をあおることも、根拠のない楽観論に寄りかかることもせず、科学的根拠と当事者の視点を大切にしながら、現実的かつ前向きな支援を提供しています。

心理検査を自己理解や就労に活かしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

監修者コメント

心理検査は、想像以上に沢山の種類があります。医療・教育・職場など幅広い場面で用いられ、発達の特徴や心の状態、適性のある仕事などを知る手がかりとなります。本記事で紹介されているものはいずれも比較的よく知られた検査ですが、他にも多くの種類が存在し、正直なところ私自身もその全容を把握しきれていません。

 臨床医として強調したいのは、どの検査にも特徴と限界があり、単一の結果でその人全体を判断することはできない、という点です。たとえばWAISでIQ130という非常に高い値が出たとしても、それは知的機能の一側面を示しているに過ぎず、対人関係や職業上の適応を点数だけで推し量ることは困難です。一方で、検査中のやりとりや振る舞いといった周辺情報を含めれば、同じ数値でもその方の実生活での適応力をある程度推察することが可能になります。だからこそ、心理検査の結果は専門家の解釈とセットで活かすべきであり、数値だけが一人歩きしないよう注意が必要です。
尚、記事にある通り、費用は保険診療か自由診療かで大きく変わります。医療機関では診断や治療に必要と医師が判断した場合に保険でできる検査もあります。対応できる検査は限られることが多いのですが、まずは受けたい理由を主治医に率直に伝えてみてください。

監修 : 松澤 大輔 (医師)

2000年千葉大学医学部卒業。2015年より新津田沼メンタルクリニックにて発達特性外来設立。
2018年より発達障害の方へのカウンセリング、地域支援者と医療者をつなぐ役割を担う目的にて株式会社ライデック設立。
2023年より千葉大子どものこころの発達教育研究センター客員教授。
現在主に発達障害の診断と治療、地域連携に力を入れている。
精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、医学博士。


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