
うつ病は、誰もがかかる可能性のある精神疾患です。うつ病による心身の不調によって「思うように仕事や日常生活ができない」と、悩みを抱えている方も珍しくありません。
本記事では、うつ病の全体像を適切に理解するために、主な症状や原因、診断基準について詳しく解説します。治療の流れや回復までの期間、社会復帰を目指すために利用できる支援サービスの情報も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
うつ病とは

うつ病は、脳のエネルギーが欠乏して心身のバランスが崩れ、気分が落ち込む、興味や喜びが薄れるといった症状が出る病気です。単なる気分の変動や怠け・甘えではなく、脳の働きの問題で物事を肯定的に捉えられなくなっているため、適切な治療を受けるのが重要です。
主な治療法には「十分な休養」「薬物療法」「精神療法」があり、一般的にはこの3つを組み合わせて治療を進めていきます。
うつ病の診断基準
うつ病の診断に用いられる代表的な診断基準は、アメリカ精神医学会による「DMS-5(精神疾患の診断・統計マニュアル/最新版はDMS-5 TR)」と、世界保健機関(WHO)による「ICD-10(国際疾病分類)」の2つです。
たとえばDSM-5 TRでは、以下の9つのうち、1または2を含む5つ以上の症状がほとんど毎日、2週間以上続いている場合にうつ病と診断されます。
- ほぼ1日中、気分が落ち込む
- ほぼ1日中、何事にも興味や喜びが湧かない
- 食欲がない・または過剰で、体重が急に増減した
- 不眠または過眠である
- 話し方が動きが遅くなる、イライラする、落ち着きがない
- ほとんど毎日疲労感や、やる気の出ない状態が続く
- 自分は価値のない人間だと思う、または自分を責める
- 考えがまとまらない、集中できない、決断できない
- 死について繰り返し考える、自傷する、自殺の計画を立てる
うつ病と一時的な落ち込みとの違い
気分が落ち込むことは誰にでもありますが、多くの場合は数日から1週間程度で回復します。また、趣味や気晴らしによる気分転換も可能です。
しかし、うつ病では2週間以上にわたって気分が落ち込み、生活にも影響します。これは本人の性格や心の弱さによって起きるものではなく、脳の働きの異常によって気分がコントロールできないために起こる症状です。
「気合いが足りない」「やる気がない」といった精神論で乗り越えられるものではないため、十分な休息と適切な診断・治療が必要です。
うつ病の診断の流れ
うつ病の診断は、精神科や心療内科で行います。「メンタルクリニック」「こころのクリニック」といった名前を使用している医療機関もあるでしょう。
初診では、医師による問診が行われます。主な質問内容は、どのような症状がいつから続いているか、生活や仕事への影響、食欲や睡眠の状態、既往歴や家族歴といったものです。その場で言葉にするのが難しい場合は、事前にメモをまとめておくとよいでしょう。
また、うつ病のような症状が、甲状腺機能低下症や脳血管障害など、身体疾患によって引き起こされている場合もあります。このような病気の有無を確かめるため、身体症状も踏まえた上で血液検査などを行うケースもあるでしょう。
うつ病の主な症状
うつ病の症状には、気分の落ち込みといった精神的なものと、体のだるさなどの身体的な不調があります。症状の出方には個人差がありますが、主に以下のような症状が見られます。
- 気分の落ち込み、意欲の低下
- 無価値観や自責の念
- 不眠、または眠りすぎ
- 食欲の低下、または過食
- 集中力や記憶力の低下
気分の落ち込み・意欲の低下
うつ病の代表的な症状が、抑うつ気分(気分の落ち込み)や、意欲・興味の低下です。
これまで楽しんでいた趣味に関心が持てなくなったり、テレビや新聞を見ても内容が頭に入ってこなかったりします。「悲しい」「憂うつだ」と感じる場合もあれば、「何も感じない」「何事も億劫になる」といったように感情や意欲が乏しくなるケースもあります。
朝方に症状が重く、午後に楽になるといった症状の波が見られる方も珍しくありません。このような1日の中での変化を「日内変動」と呼びます。
無価値観や自責の念
うつ病になると、物事の捉え方がネガティブになる傾向があります。「自分には価値がない」と感じたり、実際には自分の責任ではないことまで「自分のせいだ」「周囲に迷惑をかけている」と思ったりしてしまう場合もあるでしょう。
重症化すると将来への希望が持てなくなり、「自分はいなくなったほうがいい」「消えてしまいたい」と思う可能性もあります。このような希死念慮が生じたら、心の弱さや本当の臨みではなくうつ病の症状かもしれないと捉え、まずは精神科や心療内科に相談してみましょう。
不眠・眠りすぎ
睡眠のトラブルは、うつ病の初期段階から見られる身体症状の一つです。寝つきが悪い(入眠障害)、夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、朝早く目が覚めてしまいその後眠れない(早朝覚醒)といった不眠が一般的な症状です。
逆に、いくら寝ても眠気が取れない、一日中寝て過ごしてしまうといった「過眠(眠りすぎ)」の症状が出るケースもあります。睡眠の質が低下して脳や体の疲労が回復せず、日中のだるさや意欲低下につながる場合もあるでしょう。
食欲低下・過食
食欲の変化も、うつ病の症状として見られる身体症状の一つです。
食欲をコントロールする脳の働きが弱まり、食欲が低下します。何を食べても味がしない、砂を噛んでいるようで美味しくないと感じ、食事量が極端に減って体重が減少する場合もあるでしょう。
反対に、これ以上食べたくないのに食べるのをやめられない、お腹が空いていないのに食べてしまう「過食」が現れるケースもあります。過食によってつらさを感じている場合や、健康に悪影響が出ている場合は、精神科・心療内科の受診を検討してみましょう。
集中力や記憶力の低下
うつ病では、脳の認知機能低下による症状が出る場合もあります。
たとえば、仕事や勉強に集中できない、人の話が頭に入ってこない、決断ができずに迷い続ける、といった症状が代表的です。物忘れが増えたり、直前の行動を思い出せなくなったりする記憶力の低下が見られる場合もあります。
このような症状が原因で仕事でのミスが増えたり、家事がスムーズにこなせなくなったりして自信を失い、自分を責めてしまう悪循環に陥る場合もあるでしょう。
高齢の方では、認知症による記憶力の低下と間違われるケースも珍しくありません。しかし、認知症とうつ病では適切な対処法が異なるため、慎重な診断が必要です。
うつ病の原因
うつ病の原因は一つに特定できるものではありません。一般的には、環境の変化やライフイベント、個人の体質、心理社会的な要因などが重なって発症すると考えられています。
環境的なストレス
発症のきっかけとして多いのが、環境の変化による強いストレスです。ストレスが蓄積し、許容量を超えたときに、うつ病を発症しやすくなると考えられています。
たとえば、大切な人との死別や離別、失業といった喪失体験、職場や家庭での人間関係のトラブル、過労などが代表的なストレス源です。結婚、昇進、引越し、子どもの誕生といった、一般的には喜ばしいとされるできごとが、うつ病の引き金になるケースもあります。
身体の病気や薬物治療による影響
ほかの病気が抑うつ症状を引き起こす場合もあります。たとえば、甲状腺機能低下症や脳卒中、パーキンソン病などが代表的です。
月経周期や妊娠・出産、更年期などのホルモンバランスの変動が関わっているケースも見られます。がんなどの重大な病気にかかったストレスにより、うつ病を合併する方も珍しくありません。
また、肝炎などの治療に使用するインターフェロン製剤、自己免疫疾患などさまざまな病気の治療に使う副腎皮質ステロイド薬といった薬剤の副作用で、抑うつ症状が現れる場合もあります。ただし、自己判断で薬を中断すると病状が悪化する危険があるため、必ず主治医に相談した上で指示に従いましょう。
発達障害の二次障害の可能性
ASDやADHDなどの発達障害がある場合、うつ病の発症リスクが上昇します。特性によって仕事や学校でミスをしたり、人とのコミュニケーションがうまくいかなかったりすると、失敗体験が積み重なってストレスとなり、二次障害としてうつ病を発症しやすくなるのです。
たとえば、ADHDの場合は抜け・漏れの多さが代表的な特性です。楽しみにしていた予定や大事な約束を忘れてしまい、自分を責めたり人間関係が悪化したりして、うつ病につながる場合もあるでしょう。
発達障害の二次障害としてうつ病を発症したケースでは、一般的なうつ病治療だけではなく、背景にある発達特性への理解と適切な対処が必要です。環境調整や特性に合った働き方の模索など、生活しやすくする工夫を組み合わせれば、より早期の回復や再発防止を目指せます。
うつ病の受診の目安

うつ病の診断に主に用いるのは、アメリカ精神医学会による「DMS-5(精神疾患の診断・統計マニュアル/最新版はDMS-5-TR)」と、世界保健機関(WHO)による「ICD-10(国際疾病分類/最新版はICD‐11)」の2つです。
DMS‐5では、ほとんど毎日、一日中気分が落ち込む、興味・喜びを感じない、食欲低下や増加による体重の変化が著しい、不眠・過眠があるなど、全9項目の症状のうち、先の2つを含む計5つ以上当てはまり、その状態が2週間以上継続する場合に診断されます。
一方ICD‐10では、抑うつ気分、興味・喜びの喪失、易疲労性(普段よりも疲れやすい)の3つの症状のうち2つ以上当てはまり、さらに集中力・注意力の減退、自己評価・自信の低下、食欲不振、睡眠障害などの症状を伴う状態が2週間以上続くかどうかが診断基準となります。
うつ病の治療
うつ病の治療は、主に以下の3つの治療法を組み合わせて行います。
- 十分な休養と環境調整
- 薬物療法(抗うつ薬など)
- 精神療法(認知行動療法など)
さらに、症状に応じてほかの治療法が検討される場合もあります。
休養と環境調整
うつ病治療の基本は、休養です。脳がエネルギー切れを起こしている状態なので、まずはしっかりと休み、回復させる必要があります。
真面目な方ほど休養に罪悪感を抱き、「みんな働いているのに申し訳ない」と考える場合もあるでしょう。しかし、休養は治療の一部であり、回復のために必要不可欠です。
主治医と相談しながら、休職して自宅療養を行ったり、環境を変えてストレス源から距離を取ったりしましょう。ご家族や職場と連携して理解してもらい、安心して休める環境を整えるのも重要です。
薬物療法(抗うつ薬など)
薬物療法は、セロトニンやノルアドレナリンといった脳内神経伝達物質のバランスを整え、症状を和らげる目的で行います。主に抗うつ薬が使われますが、不安が強い場合は抗不安薬、不眠がある場合は睡眠導入剤などを併用する場合もあります。
抗うつ薬は、飲み始めてすぐに効果が出るわけではありません。症状が和らぐまでに、2週間程度かかるケースが一般的です。
自己判断による薬物療法の中断には離脱症状などのリスクがあるため、医師の指示に従って服用を続けましょう。もし副作用がつらい場合は、まずは主治医に薬の変更や減量ができないか相談するのが大切です。
精神療法(認知行動療法や対人関係療法など)
精神療法は、医師や心理士との対話を通じて、物事の捉え方(認知)や行動パターンを見直し、ストレスへの対処能力を高める治療法です。
中でも代表的な精神療法は「認知行動療法」と「対人関係療法」です。認知行動療法とは、落ち込みや不安につながりやすい思考の癖に気づき、より柔軟でバランスの取れた考え方に修正していくものです。
一方、対人関係療法とは、自分の気持ちの安定性に影響を与えやすい「重要な他者」を認識し、「重要な他者」との現在の関係性や、抱えている症状を理解していくものです。理解を深める中で、対処法を見出していきます。
一般的に、精神療法は症状がある程度落ち着いてから行われ、うつ病の再発予防にも効果的とされています。相性やタイミングも治療効果に関わるため、専門知識を持った治療者と一緒に、焦らず無理のない範囲で少しずつ進めていくのが重要です。
TMSや電気けいれん療法などの追加治療
薬物療法や精神療法で十分な効果が得られない場合、追加治療を検討する場合もあります。磁気刺激で脳の特定部位を活性化させる「TMS(経頭蓋磁気刺激法)」や、頭皮から電気刺激を与える「電気けいれん療法(ECT)」などが代表的です。
ただし、どのような症例でも効果が見込めるわけではありません。対象者が限られる点や副作用のリスクがある点なども考慮し、適応となるかどうかは主治医が慎重に判断します。
うつ病の治療経過と回復までの期間
うつ病は一直線に回復していくのではなく、一進一退を繰り返しながら徐々に改善していくのが一般的です。治療経過には、大きく分けて「急性期・回復期・再発予防期」の3段階があります。
(図)

- 急性期(1ヶ月〜3ヶ月程度):症状が強く出る時期です。無理に活動しようとせず、十分な休養と薬物療法による症状の緩和を優先します。
- 回復期(4ヶ月〜6ヶ月程度):症状が徐々に和らぎ、少しずつ活動できるようになる時期です。ただし、ぶり返しやすく調子のよい日と悪い日の波もあるため、段階的に生活リズムを整えたり活動量を増やしたりしていきます。
- 再発予防期(1年〜):症状が安定し、社会復帰を目指す時期です。再発を防ぐため、しばらくは薬の服用を続けながら生活習慣を維持します。安定している期間が継続すれば、徐々に薬を減らしていけるでしょう。回復までにかかる期間には個人差があるため、主治医と相談しながら、焦らず長い目で治療に取り組むのが大切です。
うつ病に関するよくあるFAQ
うつ病と診断されたとき、ご本人やご家族は多くの不安や疑問を抱く場合もあるでしょう。ここでは、受診やご家族の対応、復職に関するよくある質問についてお答えします。
うつ病と診断されるのが怖いです。受診すると不利になりますか?
「うつ病と診断されたら、会社に知られて不利益を被るのではないか」「一生のレッテルを貼られるのではないか」と不安に感じる方は少なくありません。しかし、診断はあくまで適切な治療や支援につなげ、回復への道筋を立てやすくするためのものです。
医師には守秘義務があるため、生命に関わる緊急時などを除き、本人の同意なく診断内容を会社や第三者に伝えることはありません。むしろ、受診をためらって無理を重ねると症状が悪化し、長期休職や退職につながる場合もあります。
うつ病は、早期に発見するほど早く回復しやすい病気です。「調子がおかしい」と思ったら自己判断せず、まずは医師に相談しましょう。
うつ病の方に家族はどう声をかけたらいいですか。言ってはいけない言葉はありますか?
よかれと思ってかけた言葉でも、逆に追い込んでしまう場合もあります。ご家族の方は、まずうつ病について適切に理解し、慎重に言葉を選びましょう。
してはいけないのは「逃げているのでは?」「仕事はどうするの?」といった、本人を責めるような声掛けです。また、「頑張って」「いつになったら治りそう?」「大したことないよ」といった言葉は、本人を励ますつもりであっても、逆に追い詰めてしまう場合があります。
ご家族の方は本人を一人にせずに寄り添い、解決よりも安心感を優先しましょう。本人を否定せず「つらかったね」「無理しなくていい」と、気持ちをそのまま受け止める姿勢が重要です。特別な言葉をかけなくても、そばにいるだけで安心材料になる場合もあります。
また、本人が退職や離婚などの重大な決断をしようとしている場合、「もう少しよくなってから考えよう」など、できるだけ判断を先送りにさせるよう促すとよいでしょう。
うつ病の家族を支える人もストレスが大きくなりやすいため、自分自身のケアも大切です。家族だけで抱え込まず、医療機関や支援機関と連携するとよいでしょう。
うつ病で休職していますが、復帰に向けて何から始めればいいですか?
休職中は「早く戻らなければ」と焦りやすいものです。しかし、回復しきらないうちに復帰すると、うつ病が再発するリスクが高まります。まずは、今が復帰に向けた活動に適したタイミングかどうか、主治医と相談してみましょう。
症状が落ち着いてきたら、生活リズムを整える、近所を散歩してみる、図書館に行くなど、日中の活動量を徐々に増やしていきます。主治医の許可が出たら、職場の労務担当者などと復職のタイミングについて相談を始めるとよいでしょう。
自分だけで生活を立て直せるか不安がある場合や、スムーズに復職・再就職できるか不安があるなら、リワーク、就労移行支援、自立訓練(生活訓練)などの支援サービスを活用する方法もあります。精神疾患に関する知識を持ったスタッフのサポートを受けて、治療と復職・再就職のための活動を両立しやすくなるでしょう。
Kaienの復職・就職サポートプログラムについては、以下のページで詳しく紹介しています。
新しい復職支援をあなたに! こころのリワークセンター – 株式会社Kaien
うつ病の症状に悩む方はまずは休養を|支援サービスを頼る選択肢も

うつ病は、適切な治療と休養によって回復が目指せる病気です。まずは休養を取り、回復に努めましょう。
症状には波があり、長期間の治療が必要になる場合もありますが、医師と相談しながら焦らず向き合うのが大切です。症状が落ち着いて「また働きたい」「社会復帰したい」と思えるようになったら、支援機関を頼るのもよいでしょう。
Kaienでは、うつ病や発達障害のある方の就職・復職に向けた就労移行支援や、リワーク支援を提供しています。目指す職種に応じたトレーニングや就職サポートなどのプログラムで、職場への定着までサポートしますので、ぜひ見学・個別相談会にお越しください。
監修者コメント
うつ病の治療というと、抗うつ薬を思い浮かべる方が多いかもしれません。薬物療法は、脳の働きを整え、症状をやわらげる大切な手段です。しかし、治療は薬だけで完結するものではありません。診察の場での対話を通じて、病気への理解を深め、回復を支える精神療法も、同じように重要です。
日本の精神医学には、笠原嘉先生が提唱した「小精神療法」という考え方があります。これは、特別な技法ではなく、どの医師でも診察のなかで行える、うつ病治療の基本の関わり方です。まず、いまの状態は性格の弱さや怠けではなく「病気」であると伝え、しっかり休むことを勧めます。そして、良くなったり悪くなったりを繰り返しながらも回復していくという見通しを示し、患者さんの不安をやわらげます。あわせて、つらくても自ら命を絶たないことを約束してもらい、退職や離婚といった人生の重大な決断は、症状が落ち着くまで先送りするよう助言します。
こうした関わりは、一見すると当たり前のことのようです。しかし、自分を責め、悲観的になりがちなうつ病の方にとって、「病気だから休んでよい」「必ず良くなる」と主治医から伝えられることは、大きな支えになります。
これに加え、エビデンス(科学的根拠)に基づく精神療法も、重要な選択肢です。代表的なものが認知行動療法で、ものごとの受け取り方の癖や行動のパターンを見直し、気持ちを楽にする方法を身につけていきます。うつ病に対する効果が確かめられており、再発予防にも役立つとされています。日本でも、条件を満たせば保険診療で受けることができます。
大切なのは、薬物療法と精神療法を対立するものと考えないことです。症状の重さや経過、ご本人の状況に応じて、それらを組み合わせて治療を進めます。
診察の場で、「話を聞いてもらえてよかった」と感じられること自体が、すでに治療の一部です。気になることや不安は、遠慮なく主治医に伝えてください。

監修 : 松澤 大輔 (医師)
2000年千葉大学医学部卒業。2015年より新津田沼メンタルクリニックにて発達特性外来設立。
2018年より発達障害の方へのカウンセリング、地域支援者と医療者をつなぐ役割を担う目的にて株式会社ライデック設立。
2023年より千葉大子どものこころの発達教育研究センター客員教授。
現在主に発達障害の診断と治療、地域連携に力を入れている。
精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、医学博士。
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