お悩み解決ルームQ&A 障害特性編

【2025年12月~1月】障害特性Q&A集

2026.5.12

過去のトラウマがあり、幸せになるのが怖いです。どう考えればいいでしょうか?

「トラウマ」や「幸せ」という言葉の定義に縛られすぎないことが大切です。まずは今起きている事象を具体的に切り分けて、「ここは向き合える」「ここはまだ蓋をしておこう」と、別のゲームとして捉え直してみるのが一つの方法です。


ADHDと統合失調感情障害があり、無駄遣いが止まりません。どのようなアドバイスがありますか?

お金を使うのは「心に隙間がある」などのストレス反応であることが多いです。支出そのものを抑える工夫(1日の利用額を制限できるカードの使用など)も有効ですが、まずは何が原因でイライラしたり、買い物をしたくなったりするのか、その「元栓」を特定し、ケアすることが重要です。


身体障害があり、リハビリはしていますが「運動」をする場所が見つかりません。ジムなどは断られることも多いのですが、どこで情報を得ればいいですか?

自治体のスポーツセンターなどは障害者割引や専用枠があることが多いです。また、最近ではAIを活用して「自分の身体状況で可能な有酸素運動」などをピックアップさせ、それを理学療法士などの専門家に確認して実践するという方法も考えられます。


心理検査(WAIS等)やAQ検査の結果は支援に役立ちますか?

非常に役立ちます。特に知能検査は「本人の得意なコミュニケーション方法」や「脳の使い方のクセ」を客観的に示すため、それに基づいた具体的な配慮や工夫を検討することが可能になります。


会話で「主語」や「前提」を飛ばしてしまい、相手に伝わりません。脳内では映像が浮かんでいるのですが。

ASDやワーキングメモリーの特性による「自分の中では完結している」状態かもしれません。話し始める前に「前提を飛ばす癖がある」と伝えたり、メールを活用したりして、情報のズレを前提としたコミュニケーションを組むのが対処法です。



就労移行支援を利用中ですが、2年以内に就職できるか不安で仕方ありません。

半年経過していれば、まずはこれまでの利用状況をスタッフと振り返り「標準的な進捗か」を確認してください。自分の特性や今できることを整理し、先輩の事例(ようこそ先輩)などを聞くことで、見通しを立てていきましょう。


緊張すると頭が真っ白になり、ワーキングメモリーが極端に減る気がします。IQ測定にも影響しますか?

緊張(不安)そのものが脳の資源(ワーキングメモリー)を消費してしまうため、使える空き容量が減るのは脳の仕組みとして自然なことです。当然、WAISなどの検査結果も、本来のポテンシャルより低く出る可能性は十分にあります。


ADHDの治療薬(コンサータ等)を飲むと本質的に何が変わるのですか?

脳の覚醒度が上がることで、集中力を維持しやすくなります。最新の研究では、薬を服用し続けることで脳がその状態を「学習」し、薬を抜いた後もある程度の効果が持続(脳の可塑性)する可能性も示唆されています。ただし、効果の感じ方は人それぞれで、劇的に変わる人もいれば、微細な変化に留まる人もいます。


精神障害と発達障害の支援の難しさはどこにありますか?

実際には両者は明確に分けられず、重なっていることが多いです。支援の肝は「診断名」に頼りすぎないことです。その人の先天的(脳の特性)な部分と、後天的(環境や経験)な部分を分析し、どこにアプローチすれば安定するかを個別に紐解いていく複雑さがあります。


不意に話しかけられると反応が遅れたり、声が小さくなったりして「無視した」と思われないか不安です。

「集中していると周囲に気づけない」「声の調整が苦手」という特性を、周囲にオープンにすることをお勧めします。「話しかけるときは正面から」「聞こえなかったら教えてほしい」と具体的なリクエストを添えることで、誤解を防ぎやすくなります。


発達障害の人は「毛量が多くて直毛で跳ねやすい」というのは本当ですか?

それは医学的な根拠のない「都市伝説」だと思われます。髪質と発達特性に直接の因果関係はありませんので、あまり気にされなくて大丈夫です。