発達障害×お金「お金のハッタツ百科事典 第4回」 今回は”住まい”について考えます

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発達障害*の特性がある人にとって安定して住まいを確保することは大きな壁の1つと言えるでしょう。

そこで今回は、「発達障害者が住居を借りる時はどういうサービスを利用した方がいいか」「親がいなくなる前に子にどういう経験をさせるのが良いか」など、様々な疑問に3人のスペシャリストがお答えします!

動画

こちらから(ハイライト版フルバージョン

登壇者の紹介

  • 宮原秀樹さん(ファイナンシャルプランナー1級技能士)
  • ドクターX伊原さん(医師/当事者家族)
  • 八角令子(株式会社Kaien 相談支援専門員)

質問1:発達障害者にとって公営住宅を利用することのメリットは何でしょうか?

伊原さん
これについては3つメリットがあり、
1. 入居資格の当選率が一般の人と比べて高くなりやすいこと、
2. 入居の際に国が定めた月収ラインの上限が上がる可能性があること、
3. 住居使用料を減額できる可能性があることです。

八角さん
公営住宅のシステムは自治体によって異なっていて、例えば障害の程度によって利用の当選倍率が変わるところがあります。もしこれらの制度を利用したい場合は、各自治体の障害福祉課など担当の部署に尋ねてみるのが良いかと思います。

質問2:親がいなくなった後の住まいで、それまでに準備しておきたいことはありますか?

伊原さん
まず大事なことは「子供に選ばさせること・どうするかを決定させること」です。「お金の管理が難しいから」と周りの人がついつい決めてしまいがちですが、子供たちの将来を決めるのは子供自身です。たとえ失敗しても一度やらせてみるのはいかがでしょうか。その際、子供に実際に色々な形の住み方(例えば一人暮らしやグループホーム)を体験させ、その上で判断させるのが良いのではと思います。

質問3:発達障害者はローンを組めない?というのは本当でしょうか?

宮原さん
ローンに加入する際は原則「団体信用生命保険(通称”団信”)」に加入して、万一ローンの借主が亡くなっても残ったローンを返済できるようなシステムとなっています。その際、発達障害者であること自体は査定に大きな影響はありませんが、例えば薬物医療など服薬をしている場合は査定が厳しくなり、ローンを借りるのが難しくなりますので注意してください。

質問4:住居など支援を受ける際に参考になるサイトはありますか?

伊原さん
厚生労働省が発行している「発達障害ナビポータル(https://hattatsu.go.jp/)」などがあります。ぜひ確認してみて下さい。

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いかがでしたでしょうか。

他にも「両親との関係が厳しい場合の住宅の探し方」や「グループホームの長所と短所」など、様々な質問に答えていただいています。

その様子は、ぜひ動画フルバージョンをご覧ください。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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