障害者雇用率3%超を3年で実現!航空会社ピーチ・アビエーションの「業務切り出し」と「戦力化」

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障害者雇用上の具体的成功例として、今や戦力として必須の存在である【ほなやろ課】についてピーチアビエーション株式会社黒木様に伺いました。

動画

こちらから(ハイライト版フルバージョン

今回のゲスト

黒木均さん: (PeachAviation株式会社 エンプロイーリレーション部 ほなやろ課 課長)

航空会社ピーチ・アビエーションの「業務切り出し」と「戦力化」

ほなやろ課(障害者雇用部門)の概要

黒木さん: ほなやろ課はメンバーとサポート役スタッフの2部構成になっていて、メンバーはローテーションして多数の業務の遂行、サポート役スタッフはその担当表と業務のレクチャーを担っています。この2部構成では、障害の有無に関わらず能力に応じ社員が配置され、障害者雇用枠で入社された方でも重要度の高い業務を担当しています。

業務の切り出しをどう進めたか?

黒木さん: 業務の切り出しは2つのハイブリット方式で成り立っています。

①全社への業務募集

業務量の多い部署から業務を月内で集計し、頻度、時期、難易度などをパターン化し、当初は分け隔てなく業務を任せ、徐々に分野ごとの担当を決め他のスタッフへのレクチャーやマニュアルの作成を兼ねるようにします。

②社内派遣のスキーム確立

サポート役スタッフを業務量の多い部署に一定期間派遣し、複合的な業務を担当していただき、派遣から戻ったスタッフから別の障害のあるスタッフに引き継ぎを完了した時点で今度はそのスタッフを派遣します。

Q:合理的配慮は水物であり生ものである、とは?

黒木さん: 【水物】は、その時の環境や条件によって変わるもの、【生もの】は鮮度が第一なものとします。もちろんそれらは定期的な見直しを必要とします。合理的配慮というのは、適宜任せた業務遂行を容易にするための個別の工夫のことを指します。入社直後と業務に慣れた状態では必要な配慮は違うので、常にアップデートや意識の継続が必要という意味で水物・生ものと表現しています。

Q:非合理的な配慮だった事例とは具体的に?

黒木さん: 業務の成果物にミスがあった時、通常はミスの指摘とフィードバックをするのですが、当初は理解が足りず、「障害のある人がここまでやってくれたのだからここからは僕がリカバリしないといけない」とフィードバックもせず、障害のある方が自身のミスに気づけない状態でした。そのような行動は合理的ではなく多忙時に行き詰まり失敗することになります。このことから業務のフィードバックについては率直、簡潔な事実の通告が大事かと思います。

最後に:企業での体験型研修についておすすめすること

Kaienでは体験型のダイバーシティワークショップという研修を提供しています。それ以外にも【ほなやろ課】のような組織の立ち上げや人材採用のサポートも行っています。
実際の業務の切り出し方法や採用時の面接評定で使える資料もwebサイトの方にありますので遠慮なくご相談ください。

他にも様々な質問にお答えいただいています。

その様子は、ぜひ動画フルバージョンをご覧ください。

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