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無理を続けた結果、心も体もついていけなくなった

私は昔から「真面目だね」と言われることが多く、期待に応えようとつい頑張りすぎるタイプでした。40代に差し掛かる頃には、仕事の要領の悪さや、同僚とのスピードの違いに強く劣等感を感じていました。ASDの診断を受けたのもその頃です。

些細なミスを繰り返し、自分を責めて、また無理をして…。そんな悪循環が続いたある日、体が動かなくなり、医師からは「うつ病」と診断されました。休職するしかないと分かっていても、「もう社会には戻れないかもしれない」という不安に押しつぶされそうでした。

Kaienとの出会いで、自分に合った働き方を知る

そんなときに出会ったのが、Kaienの就労移行支援、リワークプログラムです。最初は「こんな私が通っても意味があるのかな」と半信半疑。でも、見学のときにスタッフの方が穏やかに話を聞いてくれて、「ここなら自分を出してもいいかもしれない」と思えたんです。

通い始めてからは、自分の苦手なこと、特性、そしてどうすれば無理せず働けるかを、少しずつ知っていきました。例えば、タスク管理のワークでは「ToDoを色分けして優先順位を可視化する」といった方法が、自分にとても合っていると気づきました。時間感覚がずれやすいASDの私にとって、時間管理の練習や、業務を段階的に分ける訓練は本当に役立ちました。

小さな成功体験の積み重ねが、大きな自信に

Kaienでの訓練は、いわゆる「お勉強」ではなく、日々の生活や実際の仕事に直結する実践的な内容ばかり。模擬オフィスでのチーム作業や、自主的に進めるプロジェクトなど、実際に「働く場面」を想定した活動も多くありました。

最初は人との関わりに戸惑うこともありましたが、「失敗しても大丈夫」と思える環境があったおかげで、何度も挑戦できました。

自分に合った工夫をすることで「できた」という感覚が少しずつ増えていき、それが自信につながりました。「自分は何もできない人間じゃなかった」と思えるようになったのは、大きな転機でした。

復職後も、自分を守るための工夫を続けている

半年ほど通所を続けたのち、私は以前の職場に復職しました。ただ、以前とは違います。今は、自分に合った働き方や休み方を大切にしています。

例えば、朝のルーティンを決めておくこと。疲れがたまる前に小休憩を取ること。メモを多用し、口頭での指示は書いて確認するようにお願いすること。Kaienで学んだことを、職場でも実践しています。

上司や同僚にも、自分の特性について少しずつ共有していったことで、必要な配慮や声かけを受けられるようになりました。今では、無理せず、でもしっかりと「仕事をしている」と感じられる毎日です。

Kaienでの時間は、単に「仕事に戻るため」ではなく、「自分を知り、守るための準備期間」だったのだと、今では思っています。

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