自分のペースで前に進む、就労の道

学生時代の挑戦と社会に出る準備

私の学生時代は、常に周囲とのコミュニケーションで困難を感じていました。特に、グループ活動や集団の中での振る舞いに苦手意識が強く、他人と上手に関わることができませんでした。そのため、学校での活動にはほとんど参加せず、勉強に集中することも難しい時期が続きました。

大学に進学してからも、周囲の学生とコミュニケーションを取ることは大きな課題でした。特に、グループワークやディスカッションの場面で、自分の意見をうまく伝えることができず、自信を持つことができませんでした。このような状態で就職活動を始めたものの、自分の特性に合った仕事が見つからず、迷いながら進むことになりました。

Kaienでの学びと自己理解の深化

就職に向けた準備が必要だと感じ、私はKaienの就労移行支援を利用し始めました。最初は不安もありましたが、Kaienの支援員や仲間たちとの関わりを通じて、少しずつ自己理解が深まりました。特に、自分の特性であるASDについて学ぶことができ、自分に合った働き方を見つけるヒントを得ました。

Kaienでは、グループワークや個別の訓練を通じて、コミュニケーションスキルを向上させることができました。普段から他の利用者との関わりが少なかった私にとって、この時間はとても貴重で、少しずつ社会での役割を理解していきました。また、仕事に対する前向きな考え方を養うことができ、就職に向けた準備が整いました。

事務職としての仕事と成長

現在、私は事務として働いています。仕事は主にデータ入力や書類作成などの事務作業が中心ですが、自分のペースで着実に進めることができています。最初は不安もありましたが、Kaienで学んだスケジュール管理や優先順位の付け方を実践することで、効率よく業務をこなせるようになりました。

また、上司や同僚とのコミュニケーションも、以前よりスムーズに行えるようになりました。仕事を進める中で、必要な時にはしっかりと報告・連絡・相談を行うことが重要だと学び、実践することができています。仕事の中で少しずつ自信を深め、今後はさらにスキルアップしていきたいと思っています。

目指す未来と自分のペースで進む

これからの目標は、今の事務の仕事をより専門的に学び、スキルアップを図ることです。特に、ExcelやWordなどのオフィスソフトの使い方を更に向上させ、より効率的に業務をこなせるように努めています。また、将来的にはキャリアアップを目指し、他の部署や役職への挑戦も視野に入れています。

私の強みは、慎重で丁寧に物事を進めることができる点です。自分のペースで確実に成果を上げられるよう、焦らず一歩一歩前に進んでいきたいと思っています。仕事を通じて、社会の一員として自分にできることを見つけ、充実した生活を送ることが目標です。