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大人のLD(学習障害)

 発達障害の中で、LD(学習障害)の特徴が割合に強く見られる方向けにまとめています。ただし、ここでのLD(学習障害)の定義は、多くの病院・クリニックでは「広汎性発達障害(PDD)」、または「特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)」と診断される場合が多い状態ですのでご留意ください。つまりASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)やADHD(注意欠如多動性障害)の特徴が一部に見られるものの確定診断までは至らないが、確かに知識や行動に学びの難しさがあり、生きづらさが伴う状態を当社では大人のLD(学習障害)と定義しています。

 子どものLD(学習障害)については当社の小中高生向け放課後等デイサービス・TEENSのウェブサイトリンク をご覧ください。

【参考】大人の発達障害者向けの職業訓練・就活支援
【参考】発達障害(疑い含む)のある大学生・専門学校生向け”ガクプロ”
【参考】見学/相談/利用希望の方は ”ご利用説明会”へ

ポイント 
子どものうちは、LD(学習障害)は”読み書き”や”数の概念”などの苦手さである。国語や算数の基礎的な部分の理解が難しく、学校の点数に反映してしまいやすい。
大人になると、幼児の頃からの10数年の学習経験によって日常生活で読み書きや計算で大きな困り感がない程度には成長することが多い。
一方で、大人のLD(学習障害)は、職場で業務やルールを学ぶ困難さが見られることが多い。通常、これらは多くの医師から「広汎性発達障害」と呼ばれるものに近い。
つまり子ども時代に言われるLD(学習障害)と異なり、大人のLD(学習障害)は、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)やADHD(注意欠如多動性障害)とは言い切れないものの何らかの理解の難しさ、発達の凸凹さが見られるときに使われることが多い曖昧な概念と言える。

特徴1 仕事の覚えがとにかく悪い

 大人のLD(学習障害)の人は、ある程度空気が読めたり気持ちが読めたりして、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)というほどではない。また、ミスが極端に多かったり落ち着きがなかったりということでもないため、ADHD(注意欠如多動性障害)というほどでもない。でも、やはりほかの人と何か違うと職場で感じる人が多いようです。

 その最たるものが、仕事の覚えがとにかく悪いというものです。何度言われてもなかなか覚えられない、自分流のやり方についついなってしまう、一生懸命しているのだが段取りや理解が悪く仕事がなかなか終わらない、などで苦しんでいる人が多いようです。周囲の人から見るとやる気が無いように見えることもあり、「何度言ったらわかるんだ」、「仕事へのやる気が足りないのではないか」などと叱責されてしまうことも多くあります。

特徴2 頭ではわかっていても言葉にまとまらない

 大人のLD(学習障害)の人の訴えで多いのは、頭ではわかっているのだけれども、なかなか言葉にまとまらない、というものです。特に電話や接客の場など、臨機応変に即時応答しないといけない場で、言葉が出てこず、顔をしかめてしまうような人が多くいます。言いたいことはわかっているのだけれども、言語に出来ない、適切な文章にならない、というもどかしさを抱えながら働くうちに、人と接することに不安感や苦手感、恐怖感を覚える人も出てきてしまっています。

 また喋りだけではなく、書くスピードや読むスピードが周囲の人と比べて目立って遅い人もいます。メールで次々に情報が飛び込む現代社会では情報についていくのだけで精いっぱいになる人も多くいます。

特徴3 割合や簡単な計算が苦手

 学校のようにテストの点数で力が試されることは無いとしても、職場でも四則演算(足し・引き・掛け・割り)や比率や割合の単語は日々日々出てきます。「前年同期10%減だから、発注も少し控えよう」や、「会議の参加者が見込みより3割ぐらい多いから資料も多めに刷っておいて」というような指示です。この時に100部刷るはずだったから130部ぐらいにしようと暗算がなかなか出来ず、わかったような生返事をして後で部数が足りずに怒られる、など、目に見えづらいのですが苦手なところがちょこちょこ顔を出すことがあります。

仕事では?

 LD(学習障害)は新たな情報を理解し即座に行動することが難しい訳ですので、新しいことがあまり発生せず、繰り返しの多い中で自分なりの方法を見つけていくような仕事には向く可能性があります。現に映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏は自身の学習障害(読み書きが人の何倍も遅い)がありながら、そういった苦手さが目立たない職種で世界的なヒット作を輩出しています。また多くの場合は、ある程度時間をかければ並のレベルには達することが多く、周囲が我慢強く待ってくれれば徐々に信頼を勝ち得るほどに実力を発揮することも出来るでしょう。

 発達障害に向く仕事については以下でまとめています。合わせてご覧ください。

Kaienの就労移行支援では?

 LD(学習障害)優位の方向けには、ご本人が自分の苦手感に粘り強く取り組めるかどうか、またそういった姿勢を評価してくれる職場を探せるかどうか、の2点を重視して支援しています。LD(学習障害)の人はASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)やADHD(注意欠如多動性障害)の傾向が”うっすら程度”しかないため一見普通に見られがちです。普通に見られる良さもありますが、普通に見られがちだからこそ、ちょっとしたミスにも周囲の目が厳しくなりがちともいえます。このため、Kaienでは、苦手感をどのように採用面接で伝えるかのアドバイスや、職場で苦手なことに直面した時の対応法などをお伝えしています。詳しい支援内容については 就労移行支援 のページなどをご確認ください。

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