
家族の支えが通用しない…大学での壁
小中高時代は、書字や意見をまとめるのに苦労しつつも、家族の支えもあって楽しい日々を過ごしていました。しかし、大学に進学すると、履修登録やレポート作成が一気に負担となり、次第に引きこもりがちに。さらに、コロナ禍の影響も重なり、頼れる場所を見つけられないまま留年と休学を経験しました。
復学に向けて…ASD診断と自立訓練(生活訓練)の利用
母の友人の紹介で通院を始め、ASDの診断を受けたことが転機となりました。その後、復学に向けた準備としてKaienの自立訓練(生活訓練)を利用。Kaienでは、自己理解シートを活用し、これまでの困りごとを振り返ることで、自分に必要な支援や対策を考える機会を得ました。この経験を通じて、自分の特性を深く理解し、今後に向けた対策を整理することができました。
自己理解からの「合理的配慮申請」
Kaienでの支援を受け、復学の際には大学に合理的配慮を申請。教授や事務局と相談しながら環境を整える経験を積みました。例えば、レポートの締切延長や学習計画の調整など、具体的なサポートを得ることができたのは大きな収穫でした。Kaienの支援者からは、「困ったときに相談できる相手を持つことの重要性」を繰り返し教わり、自分なりの相談先を明確にすることができました。
将特性を活かせるキャリアを築いていきたい
現在は大学に復学し、日々の授業に取り組んでいます。今後は、卒論などでのつまずきや卒業後の進路について、家族や支援者と相談しながら計画を立てていく予定です。将来的には、Kaienや他のサポート機関と連携しながら、自分の特性を活かせるキャリアを築いていきたいと考えています。
Kaienでの体験は、単にスキルを学ぶ場ではなく、自分らしい人生を描くための貴重なプロセスとなりました。これからも、支援を受けつつ自分のペースで前進していきたいと思っています。
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