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早期の違和感と大学院での挫折

子どもの頃から、私は興味のあることには非常に強い反応を示す一方、興味のないことにはまったく関心を持てませんでした。幼稚園時代、皆で歌う時間に別の場所に行ってしまったことが記憶に残っています。この特性が私の人生における最初の「違和感」だったのかもしれません。学生時代、特に大学院では、教員からのアカデミックハラスメントに悩まされ、抑うつ状態で休学を余儀なくされました。休学中、大学の保健管理センターに相談し、医療機関への受診を勧められた結果、急性ストレス障害と診断されました。この頃、私は「人と違ってうまくいかない」と自覚するようになりました。

その後、自閉症スペクトラム(ASD)とADHDの診断を受け、ようやく自分の特性に向き合うことができました。しかし、診断を受けた後も、どのように自分を活かすべきかが分からず、社会との接点を持ち続けることが難しく感じていました。

Kaienとの出会いと転機

Kaienに出会ったのは、就職活動を本格的に再開しようと決意した時でした。自分の特性を理解し、どう活かしていけるかを探るため、Kaienの就労移行支援を利用しました。特に興味を持ったのはクリエイティブコースで、VBA(Visual Basic for Applications)を学ぶ中で、私の強みである論理的思考を発揮できる場面が多くありました。この気づきは、私にとって非常に大きなもので、障害者雇用の枠でIT企業の事務職に絞り、就職活動を行う際のアピールポイントとして生かすことができました。

また、Kaienでは訓練中に、他の修了生の先輩方が行った講演や体験談をノートにまとめ、しっかりと自分のものにしようと意識的に努力しました。この学びを実践することで、自分自身をより深く理解することができ、就職活動における自信にもつながりました。

新たな職場での挑戦と成長

現在、私は5年以上同じ職場に勤務しており、その間、短期離職を繰り返していた過去とは大きく異なります。以前は、人とぶつかりやすい性格で、特に声が大きく威圧的に感じられたことがありました。しかし、Kaienで学んだことを生かし、業務においては淡々とこなすことができるようになりました。以前のように指摘を直接人に伝えるのではなく、信頼できる上司や人事に相談することで、円滑に問題を解決できるようになりました。

現在は社内の情報システム部門において、社内ツールの開発にも関わっています。これまで以上に周囲からの信頼も得られるようになり、自分の強みを職場で活かしながら仕事をしています。この変化は、Kaienで得た学びと自分自身を見つめ直す機会があったからこそ実現したものだと感じています。

これからの目標

これからの目標は、自分の特性をさらに活かし、専門職としてのスキルを向上させることです。特にIT業界での仕事を続けながら、デザインやクリエイティブ関連の分野での活躍を目指しています。これまで短期離職を繰り返してきましたが、今の職場で長期的に成長し続けられるよう、引き続き努力していきたいと思っています。

Kaienでの経験を通じて、自分自身を理解し、他者とどう接していくかを学びました。今後は、より多くの人と協力しながら、自分らしい働き方を追求していくつもりです。困難を乗り越え、前進するための力を、Kaienで得た経験から得た自信に変えて、これからも歩みを続けます。

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