ADHDとASDを持つ私の成長。Kaienで見つけた新しい働き方

仕事の壁と対人関係。過去の自分との葛藤

私がKaienに繋がるきっかけとなったのは、前職での失敗でした。仕事での対人トラブルが続き、上司に何度も注意され、最終的には「次に問題があったらクビ」と言われる事態に追い込まれました。また、職場でも事故を頻繁に起こし、運転もNGになってしまうなど、私の行動が周囲に与える影響に苦しんでいました。家でも、母親の些細な言動にイラっとして物をなぎ倒すことがあり、自己管理ができない自分に対する不安とストレスが募るばかりでした。

そんな時、主治医からKaienを勧められ、私の人生が変わり始めました。

自己認識と他者との関わり方の改善

Kaienでは、特例子会社を模した職場訓練に参加しました。最初は業務の組み立て方がわからず、自己判断で作業を進めてしまうことが多かったのですが、次第に上司に対して報告や相談をする重要性を学びました。それまでは「どうせ上司は味方になってくれない」と思い込んでいましたが、その考え方から脱することができました。上司とのやり取りを通して、どんな職場でも協力し合うことができるという新たな視点を持つようになったのです。

また、どうしても合わない人が一人いて、最初はいがみ合っていました。しかし、その人と他のスタッフとのやり取りを見て、どこに行っても合わない人はいることに気づきました。それからは、正義感から自分の価値観を押し付けるのではなく、まずは他者と相談し、協力して解決策を見つけるようになりました。この経験が、私の成長の大きな一歩でした。

ストレス軽減と自分の強みの発見

Kaienでの訓練を通して、私の日常が大きく変わりました。特に、昼休憩の取り方を見直すことで、イライラや疲労感が軽減し、精神的にも肉体的にも楽になりました。以前は休憩を適切に取らず、過剰な負荷をかけていましたが、今では適切なタイミングで休憩を取り、リフレッシュすることの重要性を理解しました。

このような改善が、仕事のパフォーマンス向上にも繋がり、業務が円滑に進むようになりました。自己管理を徹底し、精神的にも安定した状態で仕事に臨めるようになったのです。

成長を続け、仕事での成功を目指して

Kaienでの支援を受けて、私は着実に成長してきました。特に、過去には「自分が絶対に正しい」と思い込んでいたことも、今では柔軟に考え、他者との協力を大切にするようになりました。就職後には、どうしても合わない人がいたものの、衝突する前に上長に相談することができました。このように、自分の感情をコントロールし、適切に行動することができるようになったことは、私にとって大きな自信です。

今後は、業務を円滑に進めるために改善提案を行い、より良い職場環境を作ることを目指しています。自分の強みを活かしながら、無理なく働ける職場で長くキャリアを築いていきたいと思っています。