過去の経験を乗り越えて、再挑戦の道を歩む

学生時代と社会に出てからの葛藤

学生時代、私は常に注意が散漫で、授業に集中するのが難しく、学校の成績もあまり良くありませんでした。周囲の友達と比べて自分に自信が持てず、しばしば孤立感を感じることもありました。進学先は、できるだけ自分に合った環境を選びましたが、社会に出てからも、その影響は続きました。

社会人となってからは、いくつかの職場で働いてみましたが、集中力の欠如や、スケジュール管理の難しさから、長く続けることができませんでした。しばらくは職を転々とし、社会生活にも馴染めないまま時間が過ぎていきました。自分に合った働き方がわからず、苦しんでいました。

Kaienでの学びと新たな視点の獲得

そんな中、就労移行支援サービスを利用することに決めました。Kaienでは、障害や自分の特性を理解し、どう生かすかを学びました。特に、ADHDに特有の集中力の波をどう扱うかという課題に対して、訓練を通じて少しずつ理解を深めました。

最初は自分のペースで仕事をこなせるか不安もありましたが、スタッフや仲間の支援のもとで、少しずつ前向きに取り組むことができるようになりました。仕事のスケジュールや手順を明確にしてもらうことが、私にはとても有効であったと感じています。Kaienでは、実際の仕事を模した作業で実践的な訓練ができ、また他の利用者とともに社会性を養うことができたのも大きな学びでした。

現在の職場と未来への目標

現在、私は介護職として働いています。夜勤も含む仕事ですが、Kaienで学んだことを活かして、業務を効率よく進めることができています。介護の仕事には、人と関わる場面が多く、時にはその対応にストレスを感じることもありますが、スケジュールを細かく分け、落ち着いて行動することを心がけています。

一方で、今後はさらなる成長を目指し、職場でのスキルアップにも取り組んでいきたいと考えています。特に、介護に関連する資格を取得し、より専門的な知識を深めることで、将来的にはキャリアアップを目指しています。また、安定した生活を支えるためにも、今後の収入アップを意識しながら、より効率的に働ける方法を模索していくつもりです。

自分に合った働き方を見つける

Kaienで得た知識や支援は、私にとって大きな支えとなり、社会で再度自立するための大きな力になりました。自分に合った働き方を見つけるために、焦らず少しずつ成長していけるよう努めています。ADHDの特性を理解し、それを生かせる仕事に就けたことは、今の自分にとって大きな自信となりました。

これからも、自分の特性を理解し、適した方法で仕事に取り組みながら、より充実した生活を送ることが目標です。介護職として更なるキャリアアップを図りながら、安定した生活を築いていきたいと考えています。そして、自分が何を大切にしているのかを見極め、その価値観をもとにこれからの人生を歩んでいこうと思います。