簿記の資格が開いた新しい道

※画像はイメージです。

働けなくなった日々

私は長年、事務職として働いていました。しかし、職場の環境が変わる中でストレスが積み重なり、気づけば体調を崩していました。朝、出社しようとすると涙が止まらず、頭が真っ白になり、仕事に集中できない。無理をして出社しても、書類の内容が頭に入らず、ミスが増えていく。周囲の視線が怖くなり、いつしか職場に足を運ぶことすらできなくなっていました。

病院を受診したところ、「うつと適応障害」と診断されました。しばらく休養をとることになったものの、「この先、私はまた働けるのだろうか」と不安でいっぱいでした。何とか復職を試みましたが、以前と同じように働くことは難しく、最終的に退職を選びました。

Kaienとの出会いと簿記の学び

退職後、私は就労移行支援を利用することを考えました。そこで出会ったのがKaienでした。最初は「自分に合う仕事なんてもうないのでは」と思いながらの参加でしたが、Kaienのスタッフは、私の過去の経験や得意なことを一緒に整理しながら、無理のないペースで次のステップを考えてくれました。

その中で、「簿記の資格を取ることで新しい可能性が広がるのではないか」とのアドバイスを受けました。これまで事務職を経験してきたものの、経理業務に特化した経験はなかったため、「本当にできるのだろうか」と不安でした。しかし、Kaienの環境は「失敗してもいい」「まずはやってみよう」というスタンスだったため、少しずつ勉強を始めることにしました。

できることを増やしていく喜び

簿記の勉強を始めてみると、思いのほか楽しさを感じる自分に気づきました。数字を扱う仕事は、ルールが明確で、焦らずに取り組めば正解が見えてくる。感情を伴うコミュニケーションに負担を感じやすい私にとって、経理という仕事は向いているのではないかと思うようになりました。

Kaienでは、資格の勉強だけでなく、実際の業務を想定した演習やPCスキルのトレーニングもあり、実践的な学びを得ることができました。また、他の利用者と励まし合いながら学べたことで、「私も頑張っていいんだ」と少しずつ前向きな気持ちを持てるようになりました。

最終的に簿記の資格を取得し、就職活動を始める頃には「私は経理として働けるかもしれない」という確信を持てるようになっていました。

自分らしく働く未来へ

現在、私は経理職として働いています。初めは緊張しましたが、業務を進めるうちに、「話すことが得意でなくても、数字を扱う仕事なら落ち着いて取り組める」と実感しています。かつての事務職とは違う形で、自分に合った働き方を見つけることができました。

もちろん、体調が完全に万全というわけではありません。時には不安が強くなることもありますが、Kaienでの学びを通じて、「無理をせず、自分のペースで働くことが大切」と思えるようになりました。

簿記の資格を取ることが、自分の新しい道を開くきっかけになりました。以前は、「働く=無理をすること」と思っていましたが、今は「働く=自分の強みを活かすこと」と考えられるようになりました。

これからも、自分に合った働き方を大切にしながら、少しずつ前に進んでいきたいと思います。

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