ITエンジニアとして再び歩み始めるまで

※画像はイメージです。

長年のキャリアと突然の崩壊

30年以上、大手IT企業でエンジニアとして働いてきました。プログラミングが好きで、システム開発の仕事に誇りを持っていました。しかし、年齢を重ねるにつれ、仕事のプレッシャーが増し、無理を重ねる日々が続きました。

ある日、目覚めると体が動かなくなっていました。朝起き上がれない、理由もなく涙が出る、頭の中に霧がかかったように思考がまとまらない。会議で同僚の話が理解できず、コードの意味もつかめない。今まで普通にこなしてきた仕事が、突然できなくなってしまったのです。

それでも、なんとか仕事を続けようとしました。しかし、頑張れば頑張るほど心身が消耗し、最終的には会社を退職せざるを得ませんでした。何もかも失ったような気がしました。

就労移行支援との出会い

退職後、何かをしなければと思いながらも、動き出す気力が湧きませんでした。そんなとき、家族の勧めで就労移行支援の存在を知りました。最初は「もうITの仕事は無理ではないか」「この年齢で再就職できるのか」と不安でしたが、支援員の方々は、焦らず一歩ずつ進めばいいと励ましてくれました。

プログラムでは、PCスキルの確認や、職場でのコミュニケーション方法を学ぶ機会がありました。今まで当たり前だと思っていた働き方を見直し、自分に合ったペースを模索することができました。また、メンタルケアのサポートもあり、自分の状態を客観的に見つめ直す時間を持てたのも大きかったです。

再びITの仕事へ挑戦

就労移行支援での訓練を通じて、「もう一度ITの仕事に挑戦したい」という気持ちが芽生えました。以前のように無理をするのではなく、自分の特性を理解した上で、適切な働き方を探すことが大切だと気づいたのです。

そこで、支援員の方と相談し、障害者雇用枠でのIT職を探しました。最初は不安もありましたが、企業側も障害に理解があり、無理のない業務範囲で働ける環境を整えてくれていました。

現在は、プログラム開発の補助や、テスト業務を中心に担当しています。かつてのように長時間労働はせず、適度に休憩を取りながら、持続可能な働き方を心がけています。

これからのキャリアと人生

以前の自分は、「働く=無理をしてでも成果を出すこと」だと考えていました。しかし、就労移行支援を通じて、「自分の心身を大切にしながら働く」ことの重要性を学びました。

今の仕事は、かつてのように最前線でシステムを構築する役割ではないかもしれません。しかし、長年培ってきたスキルを活かし、後輩のサポートをすることで、充実感を得ることができています。年齢を重ねても、新しいキャリアを築くことは可能なのだと実感しています。

これからも、自分に合ったペースで、ITエンジニアとしての道を歩んでいきたいと思います。

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