リワークプログラムで学んだ復職へのステップ

※画像はイメージです。

業務に追われ、自分を見失ったエンジニア人生の終盤

私は読書と空想が好きな子どもでした。勉強は得意でしたが、忘れ物が多かったり、興味のないことには注意が向かなかったり。大学ではクラブ活動に打ち込みながら、奨学金を借りて大学院に進学しました。

研究職にはなじめず、卒業後はSEとして就職。気がつけば20年が経っていました。一見順調に見えたキャリアですが、その裏では、日々のタスクに追われ、自己流で無理を重ねる毎日が続いていたのです。

年齢とともに集中力の低下や体力の限界を感じつつも、周囲には弱音を吐けず、気がつけば心も体も疲弊していました。ある朝、会社に向かう途中でどうしても動けなくなり、心療内科で「うつ」と「適応障害」の診断を受けました。

Kaienでの訓練が、自分の特性と向き合うきっかけに

「このままではいけない」。そう思いながらも、復職の見通しが立たず、もどかしい日々を過ごしていた頃、Kaienのリワークプログラムを知りました。IT分野に特化したサポートが受けられると聞き、「ここなら自分の経験を活かしながら、再起できるかもしれない」と感じたのを覚えています。

最初に驚いたのは、訓練内容の実践的な構成です。タスク管理や業務の優先順位付け、効率的な働き方のスキルなど、現場で役立つ内容ばかりでした。

中でも役立ったのは、「自分の特性を言語化する」ワークです。これまで曖昧だった自分の課題──マルチタスクの苦手さ、切り替えの遅さ、感覚過敏など──を一つひとつ言葉にしていくことで、「自分を責める」のではなく「どう工夫すればいいか」を考えられるようになったのです。

小さな実践とフィードバックで築いた「再起」の手ごたえ

Kaienの訓練では、チームでの模擬業務やプレゼン、報連相の練習など、実務に近い活動が多く、久しぶりの「仕事の感覚」を取り戻すきっかけになりました。

特に印象に残っているのは、「WBS(作業分解構造)」を使ったプロジェクト管理の演習です。細かくタスクを洗い出して見える化することで、自分の作業の全体像がつかめ、「やるべきこと」と「今すぐやる必要のないこと」の区別がつくようになりました。

訓練中、スタッフの方から丁寧なフィードバックをもらえることも大きかったです。「そのやり方、理にかなってますよ」と肯定されることが、どれほど自信につながったか…。

自分らしく働くために、今こそ整える再出発の準備

現在は、Kaienのサポートを受けながら、障害者雇用での復職も視野に入れて準備を進めています。長年、「普通に働くこと」にこだわってきましたが、今は「無理せず、自分の力を活かせる環境で働く」ことの方が大切だと気づきました。

50代という年齢を不安に感じることもありますが、経験があるからこそ見える視点や、後輩への指導など、自分にしかできないことがあるはずです。

Kaienで学んだことは、技術だけでなく「自分との向き合い方」そのもの。次の職場では、過度に頑張りすぎず、必要なサポートを受けながら、長く働ける環境を築いていきたいと思っています。

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