発達障害とは?種類や特徴、相談先や受けられる支援サービスも解説

公開: 2025.3.21更新: 2026.5.9

仕事上で悪気がないのに人を怒らせてしまったり、重要なアポイントを忘れてしまったりと、つまずきやミスが多く、「もしかして、発達障害*ではないか?」と考える人もいるでしょう。

発達障害の症状は人によってさまざまで、障害の有無の境界線もあいまいなため、大人になるまで自覚がない方も少なくありません。

本記事では発達障害の種類ごとの特性や症状、グレーゾーンとは何か、大人になって抱えやすい困りごとと対処法、相談先、就活・復職に活用できる支援機関などをわかりやすく解説します。ぜひ最後までご一読ください。

発達障害とは

日本の政府広報オンラインによると、発達障害は「脳機能の発達が関係する障害」と説明されています。発達障害のある方は、生まれつきの脳の働き方の違いによって、幼少期から考え方や感じ方、行動の仕方に特徴があります。

発達障害は身体・精神・知的障害のいずれとも異なるため、発達障害者支援法の制定以前は、適切な支援を受けられない時期がありました。

発達障害者支援法において発達障害は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されており、診断を受けると治療や支援を受けやすくなります。

ここでは、発達障害を理解するために、発達障害の主な種類とその特性、症状の具体例を解説します。

引用:政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」

引用:文部科学省「5.発達障害について」

注意欠陥多動症(ADHD)

注意欠陥多動症(ADHD)は、生まれつきの脳の働き方の違いにより、注意の向け方や行動のコントロールに特性がある状態です。

注意欠陥多動症(ADHD)は3つのタイプに分ける考えがあります。

【不注意優勢型の特性と主な症状】

  • 気が散りやすく、集中が続きにくい傾向がある
  • うっかりミスや忘れ物が多く、整理整頓が苦手

【多動・衝動優勢型の特性と主な症状】

  • じっとしているのが苦手で思いつくとすぐ行動してしまう
  • 気持ちの切り替えが難しく、言葉や行動が先に出てしまいやすい

【混合型の特性と主な症状】

  • 不注意優勢型と多動・衝動優勢型の両方の特性を併せ持つ

注意欠陥多動症(ADHD)の方は「落ち着きがない」「忍耐力がない」などと評価されやすいですが、興味のある事柄には高い集中力を発揮する場合もあります。そのため、強みが活きる職場・職種に就いて活躍している方もいます。

関連記事:大人のADHDとは?向いている仕事や特性ごとの対策・対処方法、働き方のコツ

自閉スペクトラム症(ASD)

自閉スペクトラム症(ASD)は、生まれつきの脳の働き方の違いにより、幼いころから対人・コミュニケーションの難しさと、興味や行動の偏りが続きやすい状態です。

【主な特性】

  • 対人関係が苦手
  • コミュニケーションの難しさ
  • 興味や行動の偏り(想像力の乏しさ)

【症状の具体例】

  • 冗談や比喩を文字通りに受け取り誤解が生じやすい
  • 自分の関心へ話題が戻りやすく会話がかみ合わない
  • 急な予定変更などに柔軟に対応できない
  • 手順があいまいな作業や同時作業が苦手
  • 人混みや大きな音で疲れやすい

自閉スペクトラム症(ASD)の方は得意な分野では「ルールや手順を厳密に守れる」「一人黙々と集中して作業できる」といった強みもあります。

関連記事:大人のASD(自閉スペクトラム症)とは?症状や特徴、診断基準を解説

学習障害(LD)

学習障害(LD)は、知的発達に遅れがないにもかかわらず、読み・書き・計算など特定の学習領域で大きなつまずきが続きやすい状態です。アメリカ精神医学会のDSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)では、限局性学習症(SLD)という名称が使われます。

【主な特性】

  • 読み、書き、計算のいずれかが著しく苦手
  • 視覚や聴覚の情報処理に凸凹がある

【症状の具体例】

  • 文字がにじんで見え読み飛ばしが増える
  • 板書の写しが極端に遅い
  • 漢字が覚えられない
  • 簡単な暗算が難しい
  • 指示が長い場合に要点が理解しにくい

学習障害(LD)は学習に関連する障害であるため、学生時代に困難さを自覚する方が多いといえます。

関連記事:大人の限局性学習症(SLD)とは?特徴や診断基準、対策と支援方法を解説

広汎性発達障害(PDD)

広汎性発達障害(PDD)は、自閉症、アスペルガー症候群、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む総称です。

現在は診断の枠組みが整理され、多くは自閉スペクトラム症(ASD)として診断されます。ただし、枠組みが整理された際に、レット障害だけは遺伝学的に独立した疾患として別枠で扱われるようになりました。

用語が統合された理由は、自閉症をはじめ、アスペルガー症候群や特定不能の広汎性発達障害などにおいて、境界があいまいで重なりが多かったためです。診断のばらつきを減らし、治療や支援を行いやすくするために名称が統一されました。

したがって、広汎性発達障害(PDD)の特性や症状は、前述した自閉スペクトラム症(ASD)と同じです。ただし、発達障害者支援法などの制度上では、依然として広汎性発達障害(PDD)の名称が用いられています。

トゥレット症候群

トゥレット症候群(TS)は、自分の意思では止められない体の動き(運動チック)と発声(音声チック)が1年以上続き、仕事や生活に影響が出やすい状態です。

【主な特性】

  • 自分では止められない動きや声が繰り返し出る
  • 症状が出る前に「体の中でエネルギーがたまる」ような感覚(前駆感)がある
  • 注意欠陥多動症(ADHD)や強迫的な行動などを併せ持つ場合がある

【症状の具体例】

  • まばたき、顔をしかめる、首を振る体を跳ね上げるなど(運動チック)
  • 咳払い、鼻を鳴らす、奇声を出す、単語を繰り返すなど(音声チック)
  • 人前や緊張する場面で症状が強く出やすく、ストレスがたまる

多くの方は、子どものころに症状が出て思春期に強まりますが、成長とともに落ち着きます。しかし、大人になっても症状が続く場合もあります。

吃音

吃音(きつおん)は、話し言葉が滑らかに出ない状態です。

【主な特性】

  • 話し始めのタイミングをつかみにくい
  • 話す時に不安が高まりやすい

【症状の具体例】

  • 「ぼ、ぼ、ぼく」(反復)
  • 「ぼーーく」(引き伸ばし)
  • 「………ぼく」(出だしで詰まる)

吃音は2〜7歳で始まり、成長とともに軽くなる人もいれば、成人まで続く人もいます。吃音は緊張や疲労、注目が集まる場面で出やすい傾向があるため、自己管理や訓練などで和らげられる場合もあります。

発達障害のグレーゾーンとは

発達障害のグレーゾーンとは、発達障害の特性がみられるものの、医学的な診断基準を満たさない状態を指します。正式な疾患名ではなく、状態や傾向を示す言い方と考えてください。

もともと発達障害の特性の現れ方は、スペクトラム(連続体・連続した段階)といわれるように、人によって濃淡がさまざまです。発達障害の診断においても絶対的な数値が存在しているわけではありません。そのため、発達障害はグレーゾーンの判定が出やすい病気といえるでしょう。

発達障害はグレーゾーンでも各種の支援が受けられます。例えば、後述する自立訓練(生活訓練)や就労移行支援は、障害者手帳がなくても特性が認められ障害福祉サービス受給者証を得れば利用可能です。

発達障害は併発することも珍しくない

発達障害の種類を紹介しましたが、それぞれの障害を明確に分けて診断することは、実際には難しいとされています。

なぜなら、発達障害は併発することも珍しくなく、障害ごとの特徴が重なり合うことも多いからです。

例えば、ADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)は、医学上の定義は別であるものの、両者は併発することがあり、専門家でもどちらであるか診断するのは難しいとされています。また、年齢や環境により目立つ発達障害の症状が異なる場合もあるため、診断時期によって診断名が変わることもあります。

発達障害では、診断名にこだわるのでなく、併発したり特徴が重なったりすることがあると理解した上で、どういった傾向がより強いのかを把握するのがよいでしょう。

関連記事:ASDとADHDは併発・併存する?特性の違いや特徴、診断基準について解説

大人の発達障害の方が抱えやすい困りごと

社会に出て働きはじめると、協調性や高度な作業などを求められる場面が増えます。これにより、学生時代に隠れていた発達障害の特性が目立つようになり、大人になってから発達障害の診断を受けるケースも少なくありません。

発達障害の困りごとは人それぞれですが、多くの人に共通するのは以下の3つです。

  • コミュニケーションを取るのが苦手
  • 臨機応変な対応やマルチタスクが難しい
  • 感情のコントロールが苦手

それぞれの特徴を解説します。

コミュニケーションを取るのが苦手

発達障害の方は、脳機能の特性により「相手の意図や感情を読み取る」「場の雰囲気に合わせる」などが苦手な傾向があります。

特に注意欠陥多動症(ADHD)の方は、話が脱線する、衝動的に発言する、相手の話を最後まで聞かないといった傾向があり、コミュニケーションで困難さを抱えがちです。

また、自閉スペクトラム症(ASD)の方は、相手の話を文字通り受け取ってしまいやすいため、冗談や皮肉、例え話を理解しにくい傾向があります。例えば、「仕事でミスしたから罰金払え!」といった冗談を真に受けて怒ってしまう場合があるでしょう。

そのほか、「文書をすばやく読めない」(学習障害(LD))、「話の途中で無関係な声を出してしまう」(トゥレット症候群)、「どもってしまう」(吃音)といった特性により、コミュニケーションに支障が出る場合があります。

臨機応変な対応やマルチタスクが難しい

発達障害の方は、物事に柔軟に対応しにくい傾向があります。この困りごとが特に強く出やすいのは、自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥多動症(ADHD)の方です。

自閉スペクトラム症(ASD)の方は、一つの物事への集中力が強いために、思考の切り替えが苦手な傾向があります。また、こだわりが強いために、予測不能な変化やあいまいな指示があると混乱しやすい傾向があります。

また、注意欠陥多動症(ADHD)の不注意優勢型の方は注意が散りやすいため、複数の作業を同時にこなすのが困難です。さらに、優先順位を整理するのが苦手なために、「締め切りに間に合わない」といった失敗をしやすくなります。

感情のコントロールが苦手

発達障害の方は、感情をコントロールできなくなる場面が少なくありません。発達障害の方は、特性に起因する不安定さを抱えていたり、特定の刺激への過敏さを持っていたりする場合が多いためです。

例えば、注意欠陥多動症(ADHD)の多動・衝動優勢型のタイプの場合、不満や怒りの言葉を衝動的に口走ってしまう場面が少なくありません。このため、発達障害への理解がない方からは「キレやすい」「わがまま」などと受け取られる場合もあるでしょう。

また、発達障害では、複数の人の話し声・駅のアナウンス(音刺激)、蛍光灯・強い日差し(光刺激)、香水・洗剤(匂い刺激)、衣類のタグ・靴下の縫い目(触覚刺激)などの刺激に過敏な方が少なくありません。

例えば、周囲の人からみると静かなオフィスであっても、発達障害の方はうるさく感じます。それによりイライラや不安、落ち込みといった感情の不安定が生じる場合があります。

大人の発達障害かもしれないと思った時の対処法

発達障害の方が抱える困りごとの原因は、努力不足でもなければ性格に問題があるわけでもありません。発達障害は脳機能に関係する障害ですので、発達障害かもしれないと悩んでいる場合は、まずは医師の診察が必要です。

あわせて、職場に対して発達障害への理解と協力を求める方法も有効です。障害に対する「合理的配慮」は企業の義務ですので、遠慮せずに伝えていきましょう。

医療機関を受診する

発達障害の診察を受けたい場合は、精神科や心療内科のある医療機関にかかります。自治体によっては医療機関のリストや相談窓口を提供しているため、必要に応じて利用しましょう。

「精神科や心療内科に行くのに抵抗がある」「診断を受けると人事評価や就活に影響が出ないか不安」といった方もいるかもしれません。しかし、プライバシーは守られますし、診断を受ければ適切な治療や支援を受けられるため、まずは受診をおすすめします。

医療的なサポートとしては、以下が代表的です。

  • 心理療法:認知行動療法(CBT)、ソーシャルスキルトレーニング(SST)など
  • 心理教育:特性理解や生活の整え方を学ぶ
  • 薬物療法:気分安定薬、抗不安薬、注意力や衝動性を改善する薬などの処方
  • 併存する病気の治療:うつ病、不眠症などの治療

発達障害は根本的な治療が難しいため、心理療法や心理教育が中心です。

職場へ発達特性について相談する

発達障害に関係する働きにくさを感じたら、周囲に配慮を求めるのも対処法の一つです。「困りごとが起きる場面」と「必要な配慮」を整理して伝えると、具体的な配慮を受けやすくなります。

配慮を求める際は、医師の診断書を用意したり、企業の産業医に相談したりすると、職場側に理解してもらいやすくなるでしょう。福祉サービスによっては、職場定着支援として本人と企業の調整役を担っています。

職場に要求できる合理的配慮の例は以下のとおりです。

  • 業務を細かく区切って設定してもらう
  • 口頭だけでなく、文書で指示を伝える
  • 静かな席、照明調整、イヤーマフの着用許可などの過敏さへの対策

2024年の障害者差別解消法改正により、障害に対する合理的配慮の提供は企業の義務となり、要求を伝えやすい環境が整っています。

大人の発達障害の相談先

ご自身やご家族だけで発達障害に対処するのが難しい方もいるでしょう。ここでは、発達障害およびグレーゾーンの方が、主に日常生活の困りごとを相談できる支援機関として以下の4つを紹介します。

  • 発達障害者支援センター
  • 地域障害者職業センター
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 自立訓練(生活訓練)

発達障害者支援センター

発達障害者支援センターは、発達障害者への総合的な支援を目的とした公的な機関です。全国の都道府県および政令指定都市に設置されています。

発達障害のある人とその家族からの相談について、地域の福祉・医療・労働などの関係機関と連携しながら助言や支援を行ってくれます。日常生活における困りごとの相談や生活スキルに関する相談、就労に関する相談などさまざまな相談が可能です。

地域ごとに支援体制や内容が異なるため、支援内容について事前に問い合わせることがおすすめです。

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは、障害のある人に対し、ハローワークと連携して専門的な職業リハビリテーションを提供する施設です。

就業について相談したい場合には、障害者職業カウンセラーといった専門家に相談することが可能です。相談者のニーズや障害の特性に応じて、職業評価や職業準備訓練などの職業リハビリテーションなどを受けることができます。

職業リハビリテーションで、就労に向けた実作業による訓練や知識習得のための講習を受けることで、基本的な労働習慣が身に付き、コミュニケーション能力の向上なども図れます。

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターとは、障害者の身近な地域において、就業面と生活面の両面について一体的に支援を行う公的な機関です。全国に窓口があり、場合によっては家庭訪問や職場訪問などでの相談も可能です。

仕事上の悩みの相談だけでなく、日常や地域生活における悩みの相談もできます。必要に応じて、医療機関や職場などの関係機関と連携してサポートしてもらえたり、福祉サービスの利用方法についての情報提供を受けられたりします。

自立訓練(生活訓練)

自立訓練(生活訓練)は、家事、金銭管理、コミュニケーション、自己理解といった日常生活の基盤づくりを目的とした福祉サービスです。

以下のような方に向いています。

  • 一人暮らし、復職、就職を見据えて生活リズムを整えたい
  • 感情の波が大きく対人関係でつまずきやすい
  • 片付け、予定管理、金銭管理が極端に苦手

Kaienの自立訓練(生活訓練)では、以下のようなプログラムを通じて、自分らしい自立した生活の獲得を目指せます。

  • 感情コントロール、コミュニケーションなどの講座や練習
  • スケジュール・片付け・お金の管理の実践指導
  • 進路相談や職場見学の機会を提供

自立訓練(生活訓練)は、次項で解説するハローワークやリワーク、就労移行支援を利用した就職・復職の準備としても活用しやすいサービスです。

関連記事:自立訓練(生活訓練)とは?対象者と利用期間、事業所の種類やカリキュラムを解説

大人の発達障害の方が就労の際に利用できる相談先

発達障害の方は就職、転職、復職に悩む場合が少なくありません。「頑張っているのになぜかうまくいかない」「障害の特性に合った職場を探したい」などと悩んでいる場合には、一般的な就活・復職支援サービスでは不十分な可能性があります。

そこで、発達障害の方が専門的な支援を受けられる機関として、以下の3つを解説します。

  • ハローワーク
  • リワーク
  • 就労移行支援

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は、職業紹介サービスを始めとした総合的雇用サービスを提供する公共機関です。全国に設置されている各ハローワークには障害のある求職者に向けた専門窓口が設置されています。

障害に理解のある専門の相談員に求職や就労の相談ができ、就職支援から求人紹介、職場定着まで一貫したサポートが受けられます。

発達障害で、新たな職場や新たな働き方を検討してみたいという場合に、障害に理解のある専門スタッフが相談に応じアドバイスをしてくれます。

スキルアップのための職業訓練を受けることも可能です。また、一般的な転職エージェントと異なり、障害に理解のある企業の求人を多く紹介してもらえるという利点もあります。

リワーク

リワークとは、主に休職・離職中の方が働く日常に戻るための支援プログラムです。リワークを提供している機関は以下のように複数あります。

種類特徴運営(受講場所)主な利用目的
医療リワーク病状の安定・再発予防が中心のリワーク精神科・心療内科などの医療機関病状安定・再発予防
福祉リワーク生活リズムの改善、ストレス対処、職業訓練などの実践的なリワーク就労移行支援や自立訓練(生活訓練)の事業所生活と職業スキルの構築、転職・就職
職リハご本人・主治医・企業との三者連携で復帰計画と支援を行うリワーク障害者職業センター三者連携での復職
職場リワーク復職プログラムやEAP(従業員支援プログラム)企業内または提携機関現在の企業・職場への復帰

どのリワークが適しているかは、目的や症状によって変わります。もっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連:リワークとは?種類や対象者、利用するメリットとデメリットも解説

就労移行支援

就労移行支援とは、一般企業などに就職したい障害のある人に対して、就労に必要な知識・スキル向上のための支援を行う障害福祉サービスです。就労前の支援のほか、就労後の職場定着サポートも行っています。

就労移行支援では、全国各地域にある就労移行支援事業所に通って、職業訓練や就職支援を受けることとなります。職業訓練では、ビジネスマナーやPCスキルが学べる実習などさまざまなプログラムの受講が可能です。

専門性の高いスタッフが障害の特性に合わせて支援をしてくれるため、悩みも相談しやすく、自分の適性に合った就職先を探しやすいといえます。

Kaienの就労移行支援は発達障害・精神障害の方への支援に強みと実績を持ったサービスです。専門的な知識を持ったスタッフが在籍し、苦手・得意分野を踏まえたうえで適職診断や求人紹介、就活サポート、職場定着支援などを行います。

Kaienは発達障害や精神障害に理解のある200社以上の企業と連携しており、独自の求人情報を紹介できます。また、実践型の職業訓練においては、対人関係が苦手な発達障害の方に向くプログラミング、生成AIを用いた作業、データ入力、在宅勤務可能な職種などの講座が充実している点が特徴です。

さらに、就職・転職後の職場定着支援では、仕事の困りごとの相談受付や、合理的配慮を企業に求める仲介などの手厚いサポートをご利用いただけます。

Kaienの就労移行支援プログラム

発達障害の特性を理解して利用できるサービスを活用しよう

脳機能の発達が関係する発達障害は、周囲に理解されにくい部分があり、大人になるまで気付かない方も少なくありません。発達障害かもしれないとお考えの方は、まずは医療機関の受診をおすすめします。

発達障害に関係する困りごとを少なくするには、障害特性に合った働き方と周囲の支援が欠かせません。発達障害の相談先は複数あるため、目的や状況に合わせて活用しましょう。

Kaienの就労支援では、発達障害に特化した就活・復職支援を提供しています。働く前にまずは日常生活を整えたいという方には、自立訓練(生活訓練)がおすすめです。説明会や見学会を随時実施していますので、お気軽にご相談ください。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

監修者コメント

「発達障害」は本当によく聞く診断の1つとなりました。細かい診断は記事にある通りですが、診断名が一般的になるにつれて、発達障害とされる特性にある方への決めつけや誤解も生じてきたようには感じます。診断はそれによってその人の支援や治療、生活改善の方向性を決める大事な行為な一方で、診断がその人のすべてを表すというわけではないのは留意しておきたいところです。支援を必要とする特性については、人それぞれにあるという観点は持ちましょう。

監修 : 松澤 大輔 (医師)

2000年千葉大学医学部卒業。2015年より新津田沼メンタルクリニックにて発達特性外来設立。
2018年より発達障害の方へのカウンセリング、地域支援者と医療者をつなぐ役割を担う目的にて株式会社ライデック設立。
2023年より千葉大子どものこころの発達教育研究センター客員教授。
現在主に発達障害の診断と治療、地域連携に力を入れている。
精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、医学博士。


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