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HOME宮尾医師 寄稿記事簡単チェック!女性のADHD、10大特徴

女性のADHDは、気付かれずに見過ごされてきた

男性の発達障害の数は、女性の数倍にもなるともいわれているほど、「男性のもの」というイメージが強いものでした。しかし近年、女性の発達障害は少ないのではなく、発見されず、見過ごされていただけ、ということが分かってきています。

発達障害は、男女によって特徴に違いがあります。男性の症状の方がわかりやすい場合が多く、「ADHD(注意欠陥・多動性障害)の症状」の記事でも紹介したような診断基準も、男性のケースを基本として策定されています。

女性のADHDが見過ごされてきた理由

例えば女性の場合、子どもの頃は、授業中に立ち上がって歩き回ったりすることはあまりありません。特徴といえば、おしゃべりに夢中になりすぎてしまったり、予定をめいっぱい詰め込んでしまう、といったもので、問題になりにくいのです。

しかし、大人になると、仕事上のミスを繰り返して職場の居心地が悪くなってしまったり、家事などを段取り良くこなすことができないといった特徴がみられるようになります。人によっては、出来ないことが多い自分に落ち込み、抑うつ症状など、心身の不調をきたしてしまうケースも見られます。

決して見過ごしてはいけない女性のADHD。今回は、女性のADHDの特徴となる10の症状をご紹介します。

特徴1:部屋の片づけができない。家事の段取りが苦手。

ADHDの女性の特徴としてよく知られているのが、
「片づけられない」というもの。
1日のスケジュールの中で、時間内に物事を
こなしていくのが苦手で、不器用な人が多い傾向にあります。
家事の段取りや、やりくりに苦しむ場合が多くいます。

特徴2:予定を詰め込みすぎる。遅刻が多い。

ぎゅうぎゅうに詰め込んだスケジュールを組んでしまうなど、予定を立てて行動するのが苦手です。移動の時間や、時間が伸びてしまう場合などを考慮せずに予定を詰め込んでしまいます。こうした無理なスケジュールのせいで、結局いつも遅刻してしまったり、「行ける」と言っておいて、時間に余裕がなくなりドタキャンしてしまったり…。周囲の人から「時間にルーズ」「だらしない」と思われてしまうこともあります。

特徴3:人が話している最中に、割って入ってしまう。

女性の場合、ADHDの主な症状である「多動性」は、
発言に出やすくなります。
人の話を聞かずに、誰かが話している最中であるにも関わらず、
遮るようにして話し始めてしまいます。
しかも、自分が話したいと思ったことを
長々と話し続けてしまうため、
周囲から「あの人は、人の話を聞かない」「自己中心的」と
非難されてしまうこともあります。

特徴4:衝動買いが多い。

買う気がなかったのに、たまたま入ったお店で、即お買い上げ!
今どんな服を持っているか、どんなコーディネートができるか、
など全く考えずに衝動的に買い物をしてしまうため、
クローゼットの中に似たような服がずらっと並んでいる…
ということも多いのが特徴です。

特徴5:忘れ物が多い。ケアレスミスが多い。

忘れないように努力していても忘れっぽく、
集中力や注意力が散漫になったり、
切り替えるのが苦手な傾向にあります。
不注意によるミスが多く、大事なものだったはずなのに、
ついうっかり失くしてしまうこともあります。

特徴6:待つのが苦手で、落ち着かない。

女性は多動性が目立たないと言えど、
じっと待っていることは苦手な傾向にあります。
待っている間、カタカタと指を動かしたり、
貧乏ゆすりをするなど、ソワソワしてしまうため、
周囲の人たちから、「落ち着きがない」と
不快感を持たれてしまうことも。

特徴7:ちょっとしたことでイライラ、カッとなってしまう。

子育てなどで自分と同じ「短所」を見つけてしまった時など、
ちょっとしたことで気分がイライラしてしまうことが。
一旦叱り始めると、日ごろの不満などまで次々に口にしてしまい、
かんしゃくを起こしてしまうこともあります。

特徴8:睡眠が浅く、常に眠気が取れない。

睡眠が浅いため、昼間はいつも眠いのに、
夜は考え込んでしまってなかなか眠れない、
というのはADHDの女性によくみられる特徴です。
睡眠不足でぼーっとしてしまうため、
周囲から「やる気がない態度」と思われてしまうことも。

特徴9:書類の記入漏れや書き損じ、提出忘れが多い。

書類の記入や、提出忘れといったものは、
子どものころであれば、家族や教師のサポートでカバーできたミス。
しかし、職場ではそうもいきません。
何度注意されても、繰り返してしまうようであれば、
社内での信用も失い、職場での居場所を失うきっかけになり、
職を転々とする傾向もあります。

特徴10:退職・結婚といった重要な決定事項も、衝動的に決めてしまう。

衝動性が高く、思いついたことを、
すぐに話したり行動に移してしまい、
取り返しのつかない事態に陥りがち。
相手にも同じように即断即決を迫ってしまい、後で後悔することも。

 

いかがでしたか?
今回は、特徴となるような10個の症状をご紹介しました。
もし当てはまるポイントが多ければ、
医療機関などでのご相談をおすすめします。

また成人の場合は就労移行支援生活訓練、学生の場合は専用プログラムなどを受けて、
日常生活の対策をし、就職や自立につなげることが良いでしょう。

監修 : 宮尾 益知 (医学博士)
東京生まれ。徳島大学医学部卒業、東京大学医学部小児科、自治医科大学小児科学教室、ハーバード大学神経科、国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科などを経て、2014年にどんぐり発達クリニックリンクを開院。
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