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発達障害なのに困っていない!? 3名の当事者が語る

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発達障害を持つ人は何らかの困り感から医療に結びつくことが多く、本来困っていないという人はいないはずですが、服薬や環境調整などで特性を克服したり、軽減をすることができたケース、または周囲が困ってるけど本人は困っていない、などでそれほど困っていないという人も一定数いらっしゃいます。今回は「それほど困っていない」という3名の当事者にご登壇いただき、お話をうかがいました。

動画はこちらから→(ハイライト版フルバージョン

今回のゲスト

  • 中高年の発達障害者の自助会 神戸のとまり木 代表 特攻野郎凸チームさん
  • よこすか発達障害をもつ大人の会 レガート 代表 加藤杏菜さん
  • ASD親子勉強会 クレア 代表 原ミチルさん

ケース1:特攻野郎凸チームさんの場合

2018年にADHDとASDと診断。自分は困っていなかったが奥さんに連れられて受診。大学卒業後から大手企業で営業職をしていたが、診断後は同じ会社ですみっこぐらし。養育環境が比較的良かったのと、運をたよりになんとかここまでこれたと思う。WAIS検査の後、臨床心理士に「今まで苦労されてきたんですね」と言われても、意味がわからなかった。でも職場に出ると周りから「すごく変わってますね」と言われるので、どうもそういうことらしい。診断を受けて思うことは、悩み・生きづらさは誰にでもあって、自分だけではない。出来ないことはやらない。困っているのは生きてる証拠と思っている。

ケース2:加藤杏菜さんの場合

3年前にADHDの診断を受ける。漫然と抱えていた生きづらさを自分の努力が足りないからと頑張りすぎた結果、二次障害(双極性障害)を引き起こし、15年間続けていた教職を辞めることに。今思えば小中高の頃は何らかのサポートがあってやってこれたが、大学生になるとそれらが得られなくなって困り感が出てきたように思う。できないことをやろうとするとガッカリしてしまうので、例えば約束・期限が守れないといった場合は思い切って待ち合わせをしないなど「出来ないことはやらない」ようにした。このように生きづらさを言語化し、困り感を明確にしていった結果、困っていない状態になったと言えます。

ケース3:原ミチルさんの場合

長男と長女がASDの診断。コロナでの一斉休校を機に精神的に不安定になり、自らも精神科を受診、ASDとADHDの診断を受ける。自身に障害があることはほぼ確信していたが、友人や仕事にも恵まれ、仕事も生活もなんとかできているので今は総じてハッピーと言える。思えば正義感の強さとバカ正直さからいじめを受けたり、言葉の選び方で周囲の反発を招いたりしていた。いじめなどの体験から立ち直れたのは親(特に母親)との愛着形成ができていたから。しかし大学生のころに母親が他界し、羅針盤を失ったように思う。今は自分が母親となって、子どもたちの成長に合わせて関係性をどう変化させればいいか、悩んでいます。

困り感の少なさにつながるもの 得意だって思えること

―――お互いの発表を聞いて、感じたことがあればお聞かせいただけますか。

特攻さん:自分は基本的に何も考えていない、他の方との違いはそこにあるかな、と。出来ないものは出来ないんだから、あきらめて別のことをする。

加藤さん:親にほめられるような自分でいたいという気持ちをずっと引きずっていた。成育歴はすごく関係してくると思う。「~~しないといけない」ではなくそのまま、生きてるだけでいいと考えられるようになればいいと思っています。

原さん:特攻さんがおっしゃってた「困ってるというのは生きてる証拠」というのはすごく思います。自分のことしかわからないので、何がどこまでいけば困ってるといえるのかわからない。他人を経験できれば比較できるけれど、そうではないからみんなどうやって線引きしてるのかが気になります。

―――ここが得意だって思えることはありますか?

特攻さん:行き当たりばったりとぶっつけ本番。特性上、事前準備とかは出来ないので、それでなんとかやっていってる。

原さん:デザインや色のバランス、レイアウトを見るのが得意。ちょっとした違い、ここだけフォント(書体)が違うていうのを見つけて、いい気分になったりします。

加藤さん:「これやるぞ」と決めるとものすごい集中力で短期間で出来る。レガートという団体を立ち上げる時もHPやSNSの構築、ルール作成や当事者会へのメール送信まで2週間ぐらいでやりました。有言実行で「言っちゃったからやっちゃう」みたいなところはあります。

最後に

―――最後にさまざまなコンプレックスを抱えながら、このセミナーをご覧になっている方にむけて一言お願いします。

特攻さん:ゲーム買いたいから仕事をしてる、それでもいいじゃないか。型にハマれないやつが型にハマろうとしてどないすんねん。揃いもそろってみんなダメなんだから、ダメ度をつきつめていったらいいんじゃない?と自分にも言い聞かせてます。

加藤さん:仕事してるから偉い、してないからダメとか0か10かで考えない。とはいえ人間だからつい比べてしまうので、もし私がそういう行動に走っていたら声をかけてと周りでサポートしている人にお願いして、適材適所みんなで協力してやっていけたらと思っています。

原さん:今は好きなことをやりやすい時代になっている。私が判断に迷った時、もし子どもの立場に立ったらどうして欲しいかを考えると判断できる。あと(周りから)アドバイスが必要な人間だと思ってもらえると、助言がもらえる。困ったまま生きて行ってもいい、困ってるから助けを求めていいって考えるのがいいんじゃないでしょうか

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いかがでしたでしょうか。

単に困っていないというだけではなく、実は無自覚に困っていたことや、今困っていることなどの話もあり、また「障害をオープンにして働くべきか」「放デイと塾の使い分けは?」といった色んな質問に答えてくださっています。

その様子は、ぜひ動画フルバージョンをご覧ください。

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