自分に合った働き方を見つけるまで

※画像はイメージです。

職場で感じた限界

新卒で役所に入ったとき、これから安定した人生が送れるのだろうと期待していました。しかし、現実はそう甘くありませんでした。同僚に比べて仕事を覚えるのが遅く、説明を受けても一度では理解できず、何度も質問してしまう。気をつけていても細かいミスを繰り返し、そのたびに周囲からため息をつかれたり、冷ややかな目を向けられたりしました。誰も怒鳴ることはありませんでしたが、空気がすべてを物語っていました。

ミスを取り戻そうと、休日出勤して仕事をこなしましたが、それでも追いつかない。心のどこかで「自分はこの仕事に向いていないのではないか」と思い始めていました。そして40歳になったとき、ついに診断を受けることになりました。結果はADHD。そのとき初めて、これまでの生きづらさの理由がわかったのです。

退職と就労移行支援との出会い

診断を受けたことで、会社から障害者枠への異動の提案がありました。しかし、これまでの経験で心がすり減ってしまっていた私は、もうそこに居続けることができないと感じ、退職を決断しました。

しばらくは無職の状態が続きましたが、「自分に合った働き方を見つけたい」という気持ちはずっとありました。そんなときに出会ったのが、就労移行支援でした。最初は「自分が通っても意味があるのだろうか」と半信半疑でしたが、支援員の方と話すうちに、自分の特性を理解し、それを活かせる仕事を探すことができるかもしれないと思うようになりました。

自分に合った仕事の選択

就労移行支援のプログラムを通じて、これまでの仕事のやり方や考え方を振り返る機会がありました。私はデスクワークよりも、体を動かしながら働く方が向いているのではないかと考えるようになりました。そして、「人の役に立ちたい」という気持ちも強くあったため、介護の仕事に興味を持ちました。

訓練の中で、介護の仕事の基礎を学び、実際に現場での実習も経験しました。利用者の方と接する中で、「ありがとう」と感謝の言葉をもらうたびに、自分の存在が誰かの役に立っているという実感を得ることができました。以前の仕事では味わえなかった充実感があり、「この仕事なら続けられるかもしれない」と思うようになりました。

新たな道を歩む

現在、私は介護の仕事に就き、日々利用者の方々と向き合いながら働いています。給与面では決して高いとは言えませんが、以前のように仕事のストレスで心がすり減ることはなくなりました。自分のペースで働きながら、少しずつ経験を積んでいます。

就労移行支援を通じて学んだことは、「自分に合った働き方を見つけることが大切だ」ということです。以前の私は、「正社員であること」「安定した職に就くこと」にこだわっていました。しかし、今は「自分が無理なく働き続けられること」が何よりも重要だと感じています。

今後の目標は、さらに経験を積み、介護の資格を取得することです。焦らず、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。

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