Kaienでの学びと成長。ASDとADHDを持つ10代男子の挑戦

不安を抱えた子ども時代

私は小学校の頃、集団の中で声を出すことや母のそばを離れることに強い不安を感じていました。人との関わりがうまくいかず、特に集団での活動が苦手でしたが、一方で、好きなことへの興味関心はとても強く、歴史や動物についての本をよく読んでいました。大人が読むような本を夢中になって読むことが、私にとっての楽しみであり、心の支えでした。

その後、中学に進学すると、少しずつおしゃべりも好きになり、スタッフをからかうほどに多弁になりました。しかし、学校生活においては不安感が強く、不登校になることもありました。それでも、ティーンズの時期は安定して通所できるようになり、徐々に自分なりに学校の課題や学習に取り組む方法を見つけていきました。

Kaienとの出会いと安心感

不登校や学校生活での悩みを抱えていた私は、就職活動にも不安を感じていましたが、Kaienに通うことで、私は大きな安心感を得ることができました。Kaienでは、自分の特性を理解し、無理のない範囲で取り組む方法を学びながら、社会に出る準備を整えていきました。特に、失敗しても不安に陥ることなく、前向きに捉えることができるようになったことは、私の成長を感じる瞬間でした。

学校や就職がうまくいかないこともありますが、Kaienという支援があることで、私は安心して次のステップに進むことができるようになりました。Kaienでは、自分がどう進んでいけばよいのかを見つけるためのサポートがあり、それが私にとって大きな励みとなりました。

生活訓練と就職への道

Kaienでの生活訓練を通じて、私は自分のペースで生活を安定させる方法を学びました。就職も視野に入れ、どのように働くかをイメージしながら訓練を続けています。最初に就職してみたものの、うまくいかず、再度就職を目指すことになりましたが、その経験も無駄ではありませんでした。今後は、自分に合った就職場所を見つけることを目標にしています。

私は農作業などの経験を持っていますが、今後はその経験を活かし、さらに自分に適した仕事に就けるよう、Kaienで学んだことを活かして努力を続けていきたいと考えています。