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病気の発症と将来への不安

子どもの頃は、特に大きな問題を感じることはありませんでした。しかし、中学生の頃から周囲の視線が気になり始め、次第に人との関わりが怖くなっていきました。幻聴や被害妄想が現れ、学校生活がどんどん難しくなっていきました。やがて精神科を受診し、統合失調症と診断されました。

それからは、日常生活のすべてが不安に満ちたものとなりました。人と話すのが怖く、外出することも減っていきました。将来のことを考えると、どうしても「自分に仕事なんてできるのか」「社会に出るのは無理なのではないか」と悲観的な気持ちになってしまいました。そんな中、家族の勧めでKaienの就労移行支援に通うことになりました。正直なところ、最初は乗り気ではありませんでした。でも、「何もしなければ何も変わらない」と思い、少しずつ足を運ぶようになったのです。

自分のペースで学べる安心感

Kaienに通い始めたころは、不安が強く、人と話すことがほとんどできませんでした。しかし、スタッフの方々は私の状況を理解し、無理に何かを押し付けることなく、少しずつ関わってくれました。

特にありがたかったのは、訓練のカリキュラムが柔軟に組まれていたことです。体調が優れない日は無理をせず、自分のペースで学ぶことができました。パソコンの基本操作や事務作業のトレーニングを受けながら、徐々に「自分にもできることがある」と感じられるようになりました。

また、同じような悩みを持つ仲間と出会えたことも大きかったです。お互いの困りごとを共有しながら、少しずつ人と関わることへの恐怖心が和らいでいきました。

できることを積み重ねて自信を持つ

Kaienでの訓練を通じて、私は自分の強みを見つけることができました。最初は何をするにも自信がなく、ミスをすると「やっぱり自分には無理だ」と落ち込むことばかりでした。しかし、スタッフからのフィードバックを受けるうちに、自分が細かい作業やデータ整理が得意であることに気付きました。

Excelを使った業務訓練では、「正確に入力する力があるね」と褒められることが増え、少しずつ「自分でも役に立てるかもしれない」と思えるようになりました。今までは「できないこと」ばかりに目が向いていましたが、「できることを伸ばしていこう」と前向きに考えられるようになったのです。

社会の中で働くという選択

現在、私は事務職として働いています。収入はそれほど高くはありませんが、経済的にも少しずつ自立の道を歩み始めています。

もちろん、今でも体調の波はあります。調子が悪い日もありますし、人との関わりに不安を感じることもあります。でも、Kaienでの経験を通じて「無理をしすぎず、自分のペースで進めばいい」と思えるようになりました。

今後は、さらにスキルを磨きながら、安定して働き続けることを目指したいと考えています。Kaienでの学びがあったからこそ、今の自分があると感じています。焦らず、一歩ずつ、自分らしく進んでいきたいです。

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