
「頑張りすぎ」がもたらした不調
30代に入り、訪問介護の職場で充実した日々を送っていましたが、私の「頑張りすぎる」性格が少しずつ影響を及ぼしていました。新人育成や書類業務といった得意でないタスクを抱え込み、気づけば疲労が蓄積し、不調が続くようになりました。そんなとき、通院先のクリニックからKaienの生活訓練を紹介され、迷わず利用を決めました。「元の職場に戻りたい」という強い思いが、私を一歩前に進ませてくれたのです。
自分と向き合う訓練の日々
生活訓練では、まず体力回復を目指しました。通所の合間にジム(チョコザップ)で体を動かし、次第に週5日安定して通えるように。また、自分の特性をポジティブに捉えるために、「自分の特性かるた」を作成するプログラムにも参加しました。この過程で、自分が「やりすぎてしまう」傾向を改めて実感し、必要なときには「NO」と言う勇気を持つことの大切さを学びました。
職場復帰への道のり
半年間の生活訓練を通じて、心身ともに余裕を取り戻し、元の職場に時短社員として復帰することができました。復帰後は上司との定期的な面談を重ね、希望する仕事内容に取り組める環境を整えてもらいました。これまでのように抱え込みすぎることなく、必要なサポートを周囲に求める方法も学びました。
頑張りすぎない未来へ
現在はワークライフバランスを保ちながら働くことができています。生活訓練を通して得た気づきと体力は、単なる職場復帰のための手段ではなく、その先の「安心して長く働き続ける」ことを目標にしています。衝動性をコントロールしつつ、無理のないペースでの勤務を心がけています。自分自身を大切にすることで、ようやく「頑張りすぎない働き方」が身についてきたように思います。これからも自分のペースを守りながら、希望を持って前進していきたいと思います。
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