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HOME宮尾医師 寄稿記事「生きづらい」と感じたら、女性の「アスペルガー症候群」かも

「生きづらい」と感じたら、女性の「アスペルガー症候群」かも

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女性の「アスペルガー症候群」とは?

アスペルガー症候群は、発達障害に属する自閉症スペクトラムの一つのタイプで、女性よりも男性に多いと言われています。一般的な情報として知られているのは、ほとんどが男性のアスペルガー症候群の特徴であり、女性のアスペルガー症候群に関しては、ほとんど知られていないのが現状です。

女性のアスペルガー症候群には、男性と違う特徴がいくつかあります。本人はもちろん、周囲も正しく理解しておくことが必要です。

女性特有のアスペルガー症候群

女性のアスペルガー症候群は、幼少期など、早い段階で気が付かれることがほとんどありません。

女子は、男子よりも社会性が育ちやすく、言葉の遅れも見られにくいので、アスペルガー症候群とは診断されることはあまりないのです。

小学校5〜6年から中学生くらいになると、女子グループがワイワイと話す、いわゆる「ガールズトーク」に入れず、場の空気が読めないため、ピント外れの会話をしがちになるなど、ちょっとした特性が感じられるようになります。

相手の気持ちや「暗黙のルール」が分からず、気付かぬうちに周囲を怒らせてしまい、無視やいじめの対象となるケースもあるのです。

変化を受け入れることが苦手なため、思春期の頃は、大人へと成長する自分の体に気持ちが付いていかず、体調不良を訴えることが多くなります。

女性のアスペルガー症候群は、身体的な不調が強く出るため、心身症と診断されることもあります。

恋愛でも、非言語で進む男女間の会話を察することができず、トラブルに巻き込まれたり、性被害に遭ったりすることも少なくありません。

結婚して出産をすると、育児に戸惑い、児童虐待(ネグレクト:育児放棄)として報告される例も散見されます。

対策を立てて、上手に順応するのがカギ

アスペルガー症候群の女性がうまく社会に順応していくためには、専門医の診断を仰ぎ、将来に渡ってリスクを予測して、予防策を立てておくことが大切です。

自分がアスペルガー症候群だと知ったら、女子のグループと無理して付き合わないと割り切る気持ちを持つこと。

また、恋愛において、どんなシーンでどう行動すべきか、家族や友人から言葉にしてフォローをしてもらうことが重要になります。決定を迫られたときに、ヘルプを出す方法をあらかじめ考えておきましょう。

「生きづらさ」感じていませんか?

アスペルガー症候群の女性は、論理的な思考を持ち、興味があることにはとことん集中するので、自分の特性に合った居場所が見つかれば、すばらしい才能を発揮します。

反面、身体的な疲れを感じにくく、のめり込むと倒れるまで続けてしまうので、自分に合った定期的な休息を取ることが必要となります。身体的な不調が強い場合は、その場から離れて休憩する、薬の力を借りるなど、対応策を心掛けましょう。

周囲の「正しい理解」が大切

「生きづらさ」を感じていたら、発達障害に詳しい医療機関に、早めに受診をしてください。

また、周囲の正しい理解も欠かせません。アスペルガー症候群の女性は、言葉で言われたことはきちんと行動できます。差別意識を持つことなく、一種の「個性」だと理解していきましょう。

※Kaienでは、自分の特徴・強みを生かして就職を目指す就労移行支援や、自立に向けた基礎力を上げる自立訓練(生活訓練)、また学生向けのガクプロというセッションを運営しています。女性のスタッフもたくさんいます。セッションの中で専門のスタッフに相談できますので、支援者の伴走を活用することもご検討ください。

監修 : 宮尾 益知 (医学博士)
東京生まれ。徳島大学医学部卒業、東京大学医学部小児科、自治医科大学小児科学教室、ハーバード大学神経科、国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科などを経て、2014年にどんぐり発達クリニックリンクを開院。
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